2013年01月22日23時00分

2画面スマホMEDIAS Wは買いなのか

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 NTTドコモが春商戦に向けて投入するNECカシオ製の『MEDIAS W N-05E』は、デュアルコアCPUを搭載したAndroid 4.1対応のスマートフォンだ。だが4.3インチのディスプレーを2つ備え、かつ折り畳み型のボディーを採用するという個性の強さから、一躍大きな注目を集める存在となっている。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑折り畳んだ状態のMEDIAS W。タッチタイプのスマートフォンとそん色ない。
NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑開くと4.3インチのディスプレイが2つ現れ、さまざまなスタイルでの利用が可能となる。

 折り畳みスタイルのMEDIAS Wは、端末を閉じた状態では片方のディスプレーのみを用い、一般的なタッチタイプのスマートフォンとして利用できる。だが本体を開くと2つのディスプレーが同時に扱えるようになり、通常のスマートフォンとは異なるさまざまな活用ができる。その1つは、2つのディスプレーを結合した、約5.6インチの大画面ディスプレーとしての利用だ。地図やウェブサイトなどの大きな画面で利用したいアプリでは、タブレット並みに広い画面で、より快適な閲覧や操作が可能となる。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑2つの画面を1つのディスプレイとして扱うことも可能。Webサイトも広い画面で表示できる。
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↑Googleマップなど、広い画面の方が利用しやすいアプリを活用する場合は特に便利だ。

 そしてもう1つは、双方のディスプレーで別々の機能を利用することだ。例えばメールなどの文字入力をする場合、片方の画面をキーボードとして活用できることから、狭い画面で苦労しながら文字を入力する必要がない。他にも一方の画面のスクリーンショットを、もう一方の画面のボタンで撮影したり、一方の画面の文字をもう一方の画面で検索したりと、2つのディスプレーを活用した便利な機能が用意されている。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑一方の画面をキーボードにして文字入力しやすくできるのは2画面ならでは。
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↑画面上の文字を認識して検索する、MEDIAS独自の「タップサーチ」機能も、2画面により使いやすくなっている。

 2つのディスプレーでそれぞれ別のアプリを動作させることも可能だ。Androidは基本的に、複数のディスプレーで複数のアプリを利用することに対しては制約がある。そこでMEDIAS Wには、ウェブブラウザーやメモ、ギャラリーなど、別々の画面で動作させることが可能なアプリが独自に用意されている。例えば、ウェブサイトを閲覧しながらチャットをしたり、あるいは2つの画面で別々のウェブサイトを閲覧したりといった操作も可能だ。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑通常のアプリとは別に、もう一方の画面上で動作させることができるアプリが一部用意されている。

 2つのディスプレーを搭載し、こうした機能が利用できる折り畳みスタイルの端末というのは、MEDIAS Wが初めてではない。過去にも、スマートフォンであれば京セラの海外向け端末『Echo』が、タブレットであればソニーの『Sony Tablet P』などが存在している。だがMEDIAS Wがそれらと大きく異なっているポイントは、折り畳み方にあるといえるだろう。

 というのも、MEDIAS Wの折り畳み方はノートパソコンのようにディスプレーを内側に入れ込むのではなく、双方のディスプレーが外型になるよう折り畳む、要するに“鯖折り”方式なのだ。この方式であれば2つの画面が常に露出することとなることから、MEDIAS Wでは本体を山折りにした状態に置き、双方の画面で別々の動画を再生する『Wムービー』機能を提供するなど、2つのディスプレーを活用した活用方法も提案しているのだ。

 従来であれば、2つのディスプレーを両方とも露出させるようなスタイルは、ディスプレーに傷が付くなどの懸念があることから実現は難しかっただろう。だが現在では、薄くても非常に強度が高い“ゴリラガラス”のような素材が存在するなど、画面がむき出しのスタイルを実現しやすくなっている。事実、MEDIAS Wも双方のディスプレーにゴリラガラスを採用しているとのことで、素材面の進化も新しい形状の実現に一役買っているといえそうだ。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑本体を山折りにして設置したところ。この状態で、双方の画面に別々の動画を再生することも可能。

 そしてもう1つ、MEDIAS Wのスタイルを実現する上で貢献しているのが、フィーチャーフォンで培った技術だ。
 NECカシオの前進の1つであるNECの携帯電話といえば、フィーチャーフォン時代に折り畳みスタイルの端末で高い評価を得てきたことで知られているが、そうした技術がMEDIAS Wのスタイルを実現する上で大いに役立てられているようだ。実際、折り畳んだ状態では12.2ミリと決して薄くない厚さながら、幅を64ミリに抑えることで片手での持ちやすさを実現しているし、折り畳む時の音や感触も非常に心地よいものとなっており、使いやすさの面でも抜かりはない。

NECカシオの技術で実現!『MEDIAS W』がもたらす2画面スマホの可能性
↑裏面はこのような状態に。MEDIAS Wの機構を実現する上ではフィーチャーフォン時代のヒンジ技術が培われているという。

 MEDIAS Wは自社の強みや新しい技術をを取り入れることにより、ユーザーに違和感を抱かせることなく“折り畳み”というスタイルを実現、さらに新しい使い方の提案も実施している。単なる形状の珍しさにとどまらない、高い実用性と先進性を備えたことで、タッチタイプ一辺倒となったスマートフォンのあり方に、一石を投じる存在にもなり得るといえよう。

●関連サイト
ドコモ

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