2013年01月16日21時00分

振付師・竹中夏海さんが書いたアイドルダンスの本がスゴい!

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 PASSPO☆やアップアップガールズ(仮)の振付師として、アイドルファンのあいだで高い知名度をもつ竹中夏海さん。自身のブログや Twitter でも活発に発言しており、ガチなアイドル好きとしても有名だ。週アスPLUSでも2011年11月に単独インタビューを行なうなど、メディアへの露出も少なくない。

 そんな竹中さんは昨年12月、初の著書『IDOL DANCE!!! 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい』(ポット出版)を上梓。アイドルのダンスについて真正面から取り上げた、おそらく史上初の一冊として、ファンのみならず業界内でも高い評価を受けている。

『IDOL DANCE!!! 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい』
『IDOL DANCE!!! 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい』(ポット出版、1575円)

 週アスPLUSでは今回、著者である竹中さんに本を出すに至ったキッカケや、アイドルダンスを巡るダンス業界の裏側などについてインタビュー。同書と併せて読めば、おもしろさが倍増すること間違いないですぞ!

竹中夏海 Natsumi Takenaka

1984年生まれ。5歳からモダンバレエをはじめ、日本女子体育大学・舞踊学専攻でさまざまなスタイルのダンスを学ぶ。2008年にぱすぽ☆(当時)の振付師に採用され、現在はコレオグラファーとしてプラチナム・プロダクションに所属。PASSPO☆やpre-dia、セクシーオールシスターズなどの振付師を務めるほか、プロデュース面にも関わっている。また事務所の壁を超えて、アップアップガールズ(仮)の振り付けも担当している。

竹中夏海さん

●アイドルダンスというジャンルの存在を示したかった

――ついに初の著書が出ましたね! 本を出したいという気持ちは以前からお持ちだったんですか?

竹中:ありました! ブログとかでちょこちょこと(ダンス論を)書いていたりしたんで、どこかでまとめられたらとは思っていたんです。そんなときにポット出版さんからお話をいただきました。

――実際に本が出るまでには苦労があったかと思います。

竹中:最初はなにもかも自分で全部やりたいと思ったんです。でも、書きたいことや言いたいことはあっても、それを順序立てたり、章としてまとめたりするのができなくて、担当の方に「できないです」って言いました(笑)。自分でやると、話があちこちに飛んじゃうんですよ。だから、ひとつの章として何と何をまとめればいいのかというのは、かなり相談させてもらいました。

――この『IDOL DANCE!!!』のなかで、竹中さんがいちばん知ってもらいたかったことは?

竹中:そもそも「アイドルダンス」というものが、ダンスの1ジャンルとして存在するものかどうか、という点です。この本はアイドル好きな方たちが読んでくださると思うんですが、いっぽうでこれほどダンスについて書いている本なのに、ここに書いてある内容はダンス業界の人にとってはポカーンとするくらい初めてのことばかりなんです。きっとダンス業界の人たちは知らないことばかりだと思うんですよ。

 私の母校である日本女子体育大学の舞踊学専攻では、卒業生がダンスの仕事に就いていれば、「誰それはどこどこのカンパニーに入ったんだな」と、横のつながりで先生たちの耳に入ってくるものなんです。この本にも出てくる同窓生の梶原未由さん(珍しいキノコ舞踊団)は出世頭なので、「○○年卒の先輩が、いまキノコにいる」って面識のない後輩でも知っているほど、学校中みんなが知っているんです。

 ところがアイドル業界ってダンス業界と接点がまったくないんですね。本を出すことがキッカケになって久しぶりに大学に遊びに行ったんですが、いまでも先生から「竹中はなにやってるの?」って言われちゃう感じなんです。私、結構がんばっているつもりなんですけど(苦笑)。

 いっぽうで、アイドルのダンスをいつも観ているファンの人たちは、ダンス業界のことをほとんど知らないと思うんです。そしてダンス業界側も「アイドル? 踊ってはいるけどさあ」みたいな感じで、「アイドルダンス」というジャンルでは見ていません。だから、ホントにそうなの? アイドルダンスだけの特徴っていうのがあるんじゃないの? っていうことをこの本ではくわしく書いています。

――たしかにアイドルファンの多くは、「珍しいキノコ舞踊団」がどれくらいスゴいのかをほとんど知らないかと思います。

竹中:コンテンポラリーダンスのカンパニーで、ちゃんと食べていけるところは珍しいキノコ舞踊団やコンドルズさんなどごく一部だけ。ダンス業界ってお金にならないし、公演のお客さんには身内やダンスをやっている人など関係者がすごく多いんです。

 その反対にアイドル業界の客層って、ほとんどダンスをやったことない人たちなのに、みなさんがダンスを振りコピして踊ってるじゃないですか。それってダンス界から見たらすごく革新的なんですね。こんなにおもしろい業界なのに、ダンス業界の人たちがそれを知らないんです。だから早く知ってもらいたいと思っていました。

――「アイドルダンス」ということですが、この本は決してダンスの解説書ではないですよね。

竹中:ダンスのテクニックのことに踏み込むんだったら、「アイドルダンス」というジャンルが世の中にもっと浸透してからだと思います。ジャズダンスやヒップホップのようにですね。いまはまだジャンルとして認められているかどうかもあやふやなので、まずはそこから始めたんです。

――アイドル業界側から見ると、「アイドルダンス」は立派に存在しているように思えます。

竹中:そうなんですが、ダンス業界から見ると「踊っていると言えば、踊っているよね」という感じなんです。でも私はなかば本気で、アイドルダンスの講習会みたいなものを母校でやっているんです。卒業生が講習会やワークショップを母校でやるのはふつうのことなんですが、私に関しては「アイドルのダンスで何をやるの?」みたいな感じなんですね。面白いのになあ。

竹中夏海さん
タワーレコード新宿店で出版記念のサイン会を行なった竹中さん。タワレコ側も特設コーナーを設ける力の入れようだ。

●「アイドルダンス」を取り巻く状況は大きく変わりつつある

――この本では1970年代のピンク・レディーにまで触れられています。当時はシングルレコードのジャケットにダンスの写真解説が載っていたりして、子どもたちは振りマネをしたものです。

竹中:「アイドルダンス」を取り巻く状況って、ここ数年でだいぶ変わったと思うんです。ダンス業界のなかにも、「アイドルめちゃ踊っているよね」って思う人がここ2、3年で出てきているんです。と言うのも、母校の先生に「今度こういう本を出すことになりました」という報告をしたら、「ちょうど今年の代の子で、アイドルのダンスについて研究したいという子が現われた」そうなんです。

 私は卒論で映画のダンスシーンについて調べ、映像解析をしたり連続写真を載せたりして考察したんですね。それを先生が「昔、映像解析をした子がいたから」といってその子に見せてあげたらしいんです。だからダンスをやっている人から見ても、「アイドルは踊っている」と思えるレベルになってきたということじゃないでしょうか。

――つまり「アイドルダンス」自体のレベルが上がってきている、と。

竹中:昔のアイドルだと「歌っているときの所作」くらいだったものが、いまでは卒論のテーマになるくらいの引っ掛かりになってきたんだと思います。

 たとえばモーニング娘。って、いまではすごく踊るグループですけど、国民的な人気があったころは、ダンサーというよりは歌手として捉えられていたと思います。『LOVEマシーン』はまだ踊っているほうなんですが、ドリームモーニング娘。と現役のモーニング娘。を見比べると、ドリムスは歌手だなあって思うんです。

 もともと歌手になりたい子たちが集まってできたのがモーニング娘。じゃないですか。その後、エッグの子たちが出てきて、エッグはダンスすることが前提の子たちだから、やはりダンスが上手い。そのエッグから昇格したりとか、モーニング娘。の歴史の中でもどこかの時点で、歌手から歌って踊れる子たちに変わっていったと思うんです。

 でも日本人のイメージは、LOVEマシーンのころのモーニング娘。で止まっているような気がします。いっぽうでダンスをするアイドルという捉え方では、AKB48だったりももクロが思い浮かぶんでしょうね。いまやっと、そんなにアイドルに興味がない人でも、「アイドルって踊っているよね」ってイメージするようになってきたんじゃないでしょうか。

――たしかにここ数年で、アイドルのダンスのレベルは上がっていると思います。さらにヘッドセットやワイヤレスマイクの普及も、ダンスの向上に繋がっているような気がします。

竹中:この本でも触れたかったんですが、昔はヘッドセットがなかったから、両手を使いたい場合はスタンドマイクを使ってました。でもスタンドだと、歌いながらしゃがんだり、ターンすることができないんです。

 さらにマイクもワイヤードでしたから、ターンしたらケーブルが絡まってしまう。だから歴史のなかで、ダンスの発展とともに機材の発展も大きく関係していると思います。

●アイドルダンスは、同じダンスを同じお客さんが何度も観る

――この本でなるほどと思ったのは「アイドルダンスは、同じダンスを同じお客さんが何度も観るもの」という点です。これはダンスカンパニーではありえないでしょうし、同じミュージカルを何度も見る人も少ない。でもアイドルは10回も20回も、毎週のように観るのが当たり前です。

竹中:アイドル以外だと、倖田來未さんのように歌でもダンスでも魅せるアーティストさんくらいだと思います。アイドルのステージをダンス公演として観た場合は、他のジャンルのダンスではありえない状況ですね。

 いっぽうでアイドルをライブとして観れば、他のバンドでもライブのたびに同じ曲を繰り返して演奏するのは普通のことで、それに対してファンも違和感がないと思うんです。だから、ダンスの公演として捉えた場合にすごく面白い現象になるんです。

――ダンスのカンパニーでは、同じことを何回もやるという文化がないんですか?

竹中:基本的にないです。公演は新作を発表していく場ですから。この本でも触れているんですが、『くるみ割り人形』などのクラシックバレエだったらだったら、こんな曲でこの衣裳、この振付というのはあります。じゃあ『くるみ割り人形』を何回も観たことがある人が、客席で振りコピして踊るかって言ったら、絶対ないじゃないですか。「この振り、キターッ!」とか言って(笑)。それってアイドルにしかないことですよね。

――本のなかで前述の梶原未由さん(珍しいキノコ舞踊団)が、後輩に対して「少女時代を見てごらんなさい、あんなにそろっているでしょ」と語るシーンが印象的です。

竹中:ダンス業界はその道のプロばかりなので、そろうのは当たり前。ただ、アイドルダンスがすごく進化していることにダンス業界の人が気づいていないから、ふとアイドルを観たときに「ダンスを専門にやっていなくてこんなに可愛いアイドルたちが、ダンスまでこんなにそろっている」って衝撃を受けるということなんです。

竹中夏海さん
軽やかにポーズを決める竹中さん。表現者だけあって自分を魅せるポージングはさすがに上手い。

●ダンス業界は実に2つに分かれていた!?

――アイドルにはダンス経験がゼロだった人も少なくありません。まさにPASSPO☆がそうで、まこっちゃん(奥仲麻琴)には文字通り手取り足取り指導していたそうですが、そこで振り付けを行なうのは、ダンス業界の人にも簡単な作業ではないのでは?

竹中:実はまこっちゃんもなちゅ(岩村捺未)もいまだ、手取り足取りなんです(笑)。ただ振り付けに関して言えば、子ども向けや未経験者向けのダンススクールもありますから、そういう作業はダンス業界の人もけっこうみんなやっています。

 ただアイドルの場合、その子たちを観たいファンがいるという点が、ダンス教室の発表会とは違います。その子たちを観たい、誰でもいいわけじゃない。とは言え下手でいいわけでもない。そこを理解できていると、アイドルも振付師もお互い幸せになれると思います。やはりアイドルのことが好きなほうがいいでしょうね。

 なのでダンス業界出身者なら、未経験者向けのスキームで教えることはできると思います。単に難易度を下げればいいだけなので。でも、下手だけどその子なりのいいところだとか、キャラクターの良さを理解して技術の部分以外で表現してあげることは、難しいけどすごく面白い部分だと思いますね。

――アイドルという文脈をある程度理解していないとならないわけですね。

竹中:その子自身のキャラクターをダンスに反映させたいと思ってやっているんです。反映させたほうが面白いでしょう?

――竹中さんがアイドルの振り付けをやっていることを母校の方が知らなかったように、ほかの振付師さんたちもダンス業界のなかでそのお仕事に関してあまり知られてなかったりするものですか?

竹中:実は分野の違いもあるんです。ダンス業界には大学の舞踊科みたいなアート寄りのところと、ヒップホップ寄りのダンススクール業界みたいな2種類があって、ヒップホップ寄りのほうだとアイドルの振付師も馴染みがあると思います。

 実際、振り付けの依頼もそっちの業界のほうが多いんじゃないでしょうか。アクターズスクールでダンスを指導して、エイベックスからアイドルの振り付けを依頼された、みたいな流れが多いんです。

●振り付けはすべて頭の中に入っている

――振り付けをつくるときって、絵コンテみたいなものを書くんですか?

竹中:フォーメーションは書きます。(個々のダンスは)最初のころは棒人間みたいな絵で覚え書きを書いていたんですが、左右で違うダンスをしていたりとか書いていたらキリがないので、途中で書くのをやめました。あと、自分で書いたのが読めない(笑)。だから動きに関しては自分で覚えていました。

 これはほかの振付師さんも苦労されていると思うんですが、ダンスって楽譜みたいなものがないんですよ。一応は舞踊譜ってものがあるんですが、あまり浸透していないということは使いづらいんでしょうね。だからみなさん走り書きみたいなメモを書いては、あとから「読めない!」って苦労したり。これって振付師あるあるだと思います(笑)。

――フォーメーションは書くんですね。

竹中:マルを書いて矢印を書いて、次はこっちに行くからと指定して。それをノートに手描きを書いています。

――これってアメフトのプレーブックにすごく似ています。

竹中:よく言われます! アメフトとかサッカーのに似ているって。スポーツも選手によって体格が違うし、似ていると思います。

竹中さんが作成するフォーメーション図
IDOL DANCE!!!
各メンバーを丸で表記し、動く方向と動いた後のフォーメーションを記述している。

アメフトのフォーメーション
IDOL DANCE!!!
アメフトではこのような形で各プレーのフォーメーションを記述する。たしかに竹中さん自筆の図によく似ている。

――メンバーごとに体格やキャラクターが違うだけでなく、この本では腰の柔らかさの違いで踊れる・踊れないというケースも紹介されています。

竹中:柔らかさで可動域が変わってくるんです。固い人だと狭くなるんですね。あと、あんにゃ(PASSPO☆の玉井杏奈)について書いた話は、東大生が必ずしも勉強を教えるのが上手ではないという話に似ていると思います。あんにゃは振り付けを考え出す能力はすごいんですが、その振り付けをほかの子が同じように踊れるとは限らない。やはりあんにゃはプレーヤーなんですね。

――プレーヤーと振付師は、職能がかなり違うということですね。

竹中:なかには両方できる子もいると思うんですが、プレーヤーとしての才能があるんだったらそっちを存分に表に出したほうがいいと思います。

●人数変更では振り付けを全部作り直した

――PASSPO☆はむっしゅ(佐久間夏帆)が卒業して10人から9人になったとき、ダンスを全部作り変えました。いっぽうリリースイベントなどでメンバーが欠けるときは、欠けたピースを欠けたまま踊るんですよね。

竹中:ボコーッと抜けてます(笑)。もちろんソロダンスは別のメンバーで補ったりしますし、あんにゃがケガで長期休養したときには別バージョンを考えたこともあります。でも風邪で何人か休むようなときは、そのままの振り付けにしています。だから、あそこが欠けているなっていうのがひと目でわかるんですよ。

 メンバーが10人から9人になったときは、誰かがここにいたということをわからないようにするため、フォーメーションはけっこう作り変えました。最初からこのフォーメーションだったという形で作らないと、9人のダンスとしては成立しないので。

――その作業ってどれくらい大変なんですか?

竹中:振り付けの変更は私とメンバーで相談しながら、ほぼメンバーの考えで進めました。「ここイケる?」とか本人たちを巻き込んでの作業だったんです。カラダに染み付いたものを直して、ライブで間違えずに実践できるのかという点では、ふだんの振り付けとは違う種類の大変さでした。

――時間もかかったのでは?

竹中:10人から9人への変更は1ステージぶんを3時間でやりました。そのころには新メンバーを入れるかもという話もありましたが、10人に戻るまでのあいだダンスが(仮)みたいになるのがイヤだったので、ちゃんと9人で成立させようとみんなで頑張りました。

 それに仮に10人に戻っていたとしても、新しい子はむっしゅ(卒業した佐久間夏帆)とは違うキャラクターなんだから、その子のための振り付けを新たに考えなきゃならない。人数は一緒だとしても、メンバーが変わったら振り付けも新しくしなければならないんです。

竹中夏海さん
こんなお茶目なポーズでも指先まで神経が行き届いているのが振付師さんなのだ。

●自分で考えたダンスなのに、自分はオリジナルではない!?

――竹中さんご自身は、自分は振り付けるほうだという意識をもともと持っていたんですか。

竹中:私自身は、決して踊りたくないとか踊るのが好きではないというわけではなく、自分が振り付けたダンスを客席からナマで観たかったんです。それって自分で踊ったら観られないじゃないですか。そんな踊りたい欲と観たい欲をテンビンに掛けたら、観たい欲が勝ったので(笑)、振付師に徹するしかないなと。だから、映画の監督・主演の方って器用だなあって思います。

――竹中さんがいま十代だったら、ニコ動に「踊ってみた」を投稿していたかもしれませんね。

竹中:どうなんだろう!? 踊っていたかなあ(笑)。自分自身で踊ってもいいんですけど、それより振り付けを考えたいという。実際、自分がどんな踊り手なのかっていうのが自分ではわからないんですよ。だって自分のダンスをナマで観たことがないですから。

 振付師としては常に、この子の振り付けはどうしよう、あの子だったらどうしようと考えているので、自分で踊るとなると、私という踊り手にハマる振り付けが思い浮かばないんですよ。だから、あんにゃがどうやって振り付けを考えているかに興味があったんですが、「踊りたいように踊ってる」って(笑)。やっぱり彼女はプレーヤーなんですね。

――アイドルファンには竹中さんが踊っているところを観たいという人がたくさんいると思います。竹中さんが自分で踊っている姿が、いわばマスターテープになるのでは。

竹中:踊りたくなくはないんですけど、PASSPO☆の振り付けは決して私のダンスを真似してもらっているのではなく、その子たちに合わせて作っているんです。だから、彼女たち自身がオリジナルなんですね。だから、私が踊ったら振りコピになっちゃうんです。振り付けを考えた本人なのに(笑)。

 さっきの質問のように「踊ってみたとかやらないの?」って言われることはあるんですが、そんなときは「本物は私じゃないんだよ」って思っちゃいます。っていうかいま、自分でしゃべっていて、そのことに気づきました(笑)。

――その感覚って、ダンス業界の人にはない感覚でしょうね。

竹中:ないでしょうね。カンパニーだったら個々のメンバーに合ったダンスではなく、全体としての作品になっていますから。

――でもやっぱり観たいです! PASSPO☆に交じって踊ってみちゃったりして。

竹中:実は一度だけ混じって踊ったことがあるんですよ。少女飛行のリリースイベントの初日に、さこちゃん(槙田紗子)が学校優先だったので参加できなくて、前日の夜にプロデューサーさんから「出ません?」って電話が来て。だから「私、フォーメーションとかわかりませんよ!」って答えました。映像ですか? 残ってないです(笑)。

――自分で考えたダンスなのにフォーメーションがわからない?

竹中:全体で観たときは「あの子ズレてる」とかすぐにわかります。でも踊る本人が「次は右に行って」っていうのはカラダで覚えるものなので、私は覚えてないんですよ。だからその時も、「私どこに行けばいいの?」ってけっこうオタオタしちゃいました(苦笑)。衣裳だけはさこちゃんのを着れないので、似たものを着ていましたね。

●関連サイト
竹中夏海オフィシャルブログ チロリアンぶろぐ
ポット出版 『IDOL DANCE!!!』
PASSPO☆ オフィシャルサイト

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