2013年01月10日18時26分

5インチスマホ『Grand S』のデザイン思想を訊く:CES2013

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 ZTEはCES2013初日、現地時間の2013年1月8日にプレスカンファレンスを開催し、スマートフォン『Grand S』を発表した。Grand Sは5インチのフルHDディスプレイ、1.5GHzのクアッドコアCPU、Snapdragon S4 Proを採用、LTEに対応するフラッグシップモデル。発売は中国が2013年第1または第2四半期、米国及びグローバルはそれ以降の予定とのことである。

ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013

 カンファレンスでは、まずZTEの端末担当副社長兼CTO、Kan Yulun氏が登壇。IDCの調査で同社が2012年第3四半期に世界3位のスマートフォンメーカーになったという結果を報告。そして“Think ZTE、Think LTE”というキーワードのもとに昨年はLTEスマートフォンの開発を積極的に行ない、世界初のFDD/TDDデュアルモードLTE対応スマートフォン『Grand Era』や、CES開催地の米国にはSprint向けに同じくLTE対応のスマートフォン『Sprint Flash』を投入した。

ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑フラッグシップとなるGrand S。

 今回発表するGrand Sは5インチフルHDの大きく高精細な画面と、昨年から提携を始めたQualcommの協力のもとに1.5GHzの高速プロセッサーを搭載。業界でも最上位クラスに位置するフラッグシップモデルであり、2013年の業界のリーディングポジションを十分に奪えるハイスペックな製品であると紹介。


■Grand Sの製品コンセプト

ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑ZTEグローバルチーフデザインディレクター、Hagen Fendler氏。

 ではGrand Sはどのようなコンセプトで開発された端末なのだろうか。同社グローバルチーフデザインディレクターのHagen Fendler氏は「テクノロジーの中心に存在するのは人間であり、ハイスペックな製品といえども性能だけが求められているのではなく、使いやすさ、すなわちフレンドリーでかつ簡単に操作できることも重要な要素だ」と説明。使いやすさを第一に考えた製品を提供するために、同社の製品には共通した4つのデザインフィロソフィーが流れていると言う。

・Friendly :親 --- 利用者に対しての使いやすさ。
・Innovation :新 --- 革新的、かつ革命的なデザイン。
・Pure :簡 --- シンプル、かつ簡便さ。
・Thoughtful :思 --- 利用者の要求を考える。

 この中国語の4つの漢字“親”、“新”、“簡”、“思”の思想に加え、Grand Sのデザインは流れる水を溜め込む中国陶器のような“デジタルプール”、表面張力により自然の力で水が張った状態である“Tension”という“水”に関連したデザインを全体に採用していると言う。そのためGland Sのデザインは全体的になめらかな曲線が採用されている。

 また画面を押さえる外枠を3.14ミリと極限まで細くし、ボディーからガラス面を浮かすことで、本体を正面から見ると水面が浮かんでいるようにも見える。さらにはゆるやかなカーブを組み合わせたボディーはユニボディー構造とし余計な接合面などをなくす一方、背面のカメラ周りはブラックの別パーツとすることで大きなアクセントを与えている。

 そして本体のカラーバリエーションは7色。赤や黄色などビビッドな色彩があるものの、派手さはなく落ち着いた色合いである。これらの色は中国の伝統的な塗料をインスパイアしたものとのことで、Grand Sの製品デザインは中国の文化と大自然をうまく融合したものになっている。

ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑Grand Sの4つのデザインフィロソフィー。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑中国陶器をイメージしたデザインプール。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑水が張った状態もGrand Sのデザインに影響を与えている。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑画面のガラス部分は本体から浮かされている。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑モノボディーにしながら、あえてカメラ周りは別パーツになっている。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑7色展開されるボディーカラー。
ZTEスマホ『Grand S』のデザインへのこだわり 山根博士の会場レポ:CES2013
↑各色は中国の伝統塗料からイメージされた。


■性能の"次"を追い求めた製品

 Grand Sは最高のパフォーマンスを詰め込んだハイエンド製品であるが、性能よりも先に“利用者にとって使いやすい製品とは何か”ということが十分に考えられた製品である。そしてその設計思想には中国の文化や自然の形状が取り入れており、それがZTEらしさを生み出しているとも感じられる。各社によるスマートフォンのスペック競争の、その“次”に求められている要素をGrand Sは先取りしているのではないだろうか?

●関連サイト
ZTE(グローバルサイト)

CES2013まとめ:世界最大家電ショウ

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