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週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人(マネしちゃダメよ)

2012年12月25日 21時00分更新

 週アス本誌、PLUSでライターとして活躍、自身のサイトでさまざまな改造ネタを披露しているShimoKenこと霜田憲一氏が、2013年1/29増刊号付録『ゆびきた~っすウルトラマウス』をワイヤレス化、ブログで公開していました。分解・改造は保証外であるうえ、思わぬ事故につながる原因になりますので、これを推奨するものではございませんが、興味深い内容でしたので、ご本人の許可をいただき、以下に一部転載します。「よい子は絶対にマネはしないように!」と、アックン・オッペンハイマーは述べています。

■ウルトラマウスをワイヤレス化

 週刊アスキー No.911 1/29増刊号付録のウルトラマウスをワイヤレス化した。簡単な思いつきで始めたのは良いが、想像以上に大変な作業だった……。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 付録な訳だから、ワイヤードなのは当たり前であって、でもどうせならワイヤレスが嬉しいのであって、んじゃやるか! と始めたのだけれど、回路をゼロから起こすのはとても面倒なので、既製品のボードを組み込んでしまおうと考えた。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 外観サイズで最も近いものはSMK社のウルトラミニマウスだった。名前も似ているし(笑)。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 入手していきなりバラして基板をチェック。うむり。思った通り基板サイズはほぼ同じ。これなら何とかなりそうと判断。さらに先の作業に進む。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 難関なのはセンサー部の移動。極小のパッケージで構成されているので、これをメイン基板から丁寧に外してケーブルで別体化した。センサーのレンズは簡単に外れてしまうので、工業用の強力な両面テープで固定してしまった。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 ウルトラマウス側に入っている基板モジュールはそのまま流用。とはいえ、内部スペースを少しでも確保するために不要な部分は全部切り落とした。左クリック側のスイッチは、後付けの基板と干渉するので、スイッチの取付位置をずらして再固定するという涙ぐましい加工が施されていたりする。下が加工後の基板モジュール。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人

 ウルトラマウスのスイッチ基板からスイッチとエンコーダの配線を引き出す。写真では分かりづらいが、ケース内側の突起類は全て切り落としてある。スイッチボタンも接着材を使った固定方法に変更して内部スペースを確保している。

週間リスキー:指マウスを無線化しちゃった人(マネしちゃダメよ)

 SMKウルトラミニマウスの基板モジュールを組み込んだ状態。センサーやらスイッチの配線でとぐろを巻いている。実はこの状態で内部スペースが一杯。なので、メインバッテリーは最初に付いていたリチウムイオンポリマー充電池を組み込むことができなかった。代わりにより小型のリチウムボタン電池を内蔵した。結果、駆動時間は30分程度にまで低下してしまった。あと部品不足により、まだ充電ポートを設置できていない。これは元々あったケーブル引き出し口を流用しようと考えている。他はメインスイッチとペアリング用のスイッチホールを別に準備する必要がある。

 課題はあるけれど、部品さえ揃えば完全に完成できそう。あぁ、大変だった……。


※本エントリーは改造を促す物ではありません。実際に行なって発生した不具合に関して、当方は一切の責を負いません。
※本エントリーの改造手法についてお問い合わせ頂いても、対応は一切行いません。
※認証を得ている弱電波機器とは言え、該当する製品から取り外して換装しているため、国内で使用するには電波法違反となる可能性があります。

【2012/12/25 22:40追記】初出時、写真と文章の並びが合っておりませんでした。誠に失礼いたしました。

 モノづくり心が刺激される改造であり、かつ仕上がったワイヤレス版『ゆびきた~っすウルトラマウス』も垂涎のアイテムですが、当記事は改造行為を推奨したり、その方法や結果を保証するものではございません。くれぐれも同じ行為にチャレンジする場合、あらゆる結果について自己責任で臨んでくださいますよう、お願い申し上げます。

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