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ドワンゴ川上会長に聞いたニコニコ動画の魅力は“カオス”だ【ニコ動今昔物語】

2012年11月15日 20時00分更新

 週刊アスキーの連載ページ『ネット早耳かわら版』に掲載している“ニコニコ動画 今昔物語”クロス連載。「ドワンゴ川上会長が見つめるニコニコ動画の未来」第1回。

 週刊アスキー11/27号(11月13日発売)より、ニコニコ動画の歴史を振り返るコラムが始まりました。ニコ動の主要人物を取材して、何がサービス内で起こっているのか、どんな動画で盛り上がってきたのかを語るという内容です。

 その連載の第1回目として、取材させていただいたのが何とドワンゴの川上会長です! ニコ動がどうあるべきか、意思決定に深く関わってきた川上会長の発言を含めつつ、その魅力や歴史をひもといていきます。

ニコニコ動画 今昔物語

↑川上会長(写真右)と筆者(写真左)。インタビュー風景は、ニコニコチャンネルの“週刊アスキーチャンネル”にて生放送しました。

■自分たちがワケがわからないものをつくる
「ニコニコ動画の魅力は“わけがわからないこと”」という話をしてます。ニコ動って「わけがわからないけど、スゴい何かを感じる!」という“カオス”にあふれてますよね。

 最近の動画でいえば“将棋対囲碁”とか“「ペプシマン」全部俺ってみた。タイ焼き屋”とか、2ちゃんねるのFlashアニメから脈々と受け継がれているカオスなDNAを感じさせます。

 

 運営側の企画を見ても、一見、理解できないものがすごく多い。2008年に始めた“ニコニコ大会議 2008”は、企業の新サービス発表会なのに2000人のユーザーを東京ドームシティホール(旧JCBホール)に呼ぶのが異例。今年4月に幕張メッセを貸し切って開催したイベント“ニコニコ超会議”も、4億7000万円の赤字を出しながらそれを発表会でネタにしてたりして、どう考えても普通の企業じゃありえない。

 そうした企画書はゴーサインが出なさそうですが、川上会長の場合は「普通の会社はとおさないけど、僕がやりたいといったのはとおす」とキッパリ。さすがドワンゴの会長! 昔に比べるといろいろとまともになってきたニコ動ですが、やっぱり根底には“わけがわからない”精神が続いてるようです。

 ちなみに川上会長は現在、スタジオジブリにも入社して、鈴木敏夫プロデューサーに“プロデューサー見習い”としてついています。ニコ動5周年の際には、会長をモチーフにしたオリジナルアニメもジブリにつくってもらったりしてました。川上会長のインタビューから見るニコニコ動画の話題は全4回でお届け予定。週刊アスキー11/27号(11月13日発売)の連載も合わせて読んでいただければ倍楽しめる内容になっていますよ。

■関連サイト
週刊アスキーチャンネル(ニコニコチャンネル)

■週刊アスキー 連載ページ『ネット早耳かわら版』
 リニューアルしてパワーアップしたネット情報満載の連載ページ。SNSを使いこなすテクニックやウェブアプリやサービスの紹介、ソーシャルメディアの話題など、盛りだくさんの4ページでお届けしている。

■著者紹介-広田稔
 ウェブサイト“ASCII.jp”でMacやネットサービスなどのネタを担当。初期からニコニコ動画を取材し、2007年には笛のお兄さんの「Fooさん」を取材(関連サイト)していたりして、有り体にいえば“ニコ厨”(ニコ動好きな人)、好きが高じて『ニコニコ動画めもりある ~ニコニコ大会議編~』という書籍を執筆。

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