2012年10月25日19時30分

ケイクス加藤、ドワンゴ川上、ハックル岩崎がKindle上陸の夜に語ったこと

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 電撃的にKindleの日本発売が始まった24日の夜、“岩崎夏海のハックルテレビ特別編~ネットとクリエイターの本音と裏側”と銘打ったニコニコ生放送が配信された。

 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の作者のハックルこと岩崎夏海氏の司会の元、“ブロマガ”を先日スタートさせたドワンゴの川上量生会長、そしてダイヤモンド社で『もしドラ』の編集を手がけた後“ケイクス”を立ち上げた加藤貞顕氏が、電子書籍を起点にネットサービスとコンテンツの現状と未来を語るというものだ。

 ほぼ同時期にはじまりライバルとも言える“ブロマガ”と“ケイクス”は互いをどう見ているのか、またはてなダイアリーの『ハックルベリーに会いに行く』で数多くの“炎上”エントリーを生み出したこともで知られる岩崎氏は、どうして加藤氏のブロマガにスタート時から参加していないのか、当事者たちが本音で語り合う貴重な場となった。

「ハックルさんて、本当に才能あるの?」

 電子書籍元年と呼ばれて久しいが、ついにKindle上陸となったことで、話題はそれに集中するかとも思われたが、川上氏は「それはどうでもいいんですよ」とばっさり。実は氏は「ブロガーのkawango氏から」という名目で、岩崎氏、加藤氏への質問を事前に用意していたのだ。

岩崎夏海のハックルテレビ特別編

 ケイクス加藤さんに訊ねてほしいハックルさんのこと - 続・はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記(関連サイト)

 「ずばり加藤さんはハックルさんと友人になれるの? ハックルさんって才能あると思うの?」という川上氏の質問に、加藤氏は「すごい才能の持ち主、でも友だちに、というのはちょっと違うかな……」と答えた。もしドラが生まれる過程の中で、お互いのことを知り尽くした2人だが、ケイクス開始時に岩崎氏に声を掛けなかったことを川上氏が聞くと「もしドラの続編のようなことをしたくはなかった。新しいアイディアが出てきたらハックルさんにも声を掛けたい」と加藤氏。現在は、「ブロマガで5年~10年は走り続けたい」と宣言した岩崎氏だが、ケイクスでハックルこと岩崎氏と加藤氏のタッグが再び見られる可能性も残されていそうだ。

■有料だから生まれる空気がある
 有料購読(川上氏が最初「高い!」と感じた月額840円)となるハックルチャンネルだが、今回の生放送は前半を無料、後半は部分的に有料という変則的な構成が取られた。岩崎氏が「ここからは有料で」と宣言すると、画面はチケット購入ページに切り替わるのだ。

岩崎夏海のハックルテレビ特別編

 現在、ブロマガの人気ランキングで21位となっている『岩崎夏海のハックルテレビ』。どうしても炎上というイメージで語られがちなハックルこと岩崎氏だが、そこで展開されている購読者とのコメントのやりとりは非常に和やかな雰囲気だという。岩崎氏は「ブロマガに投稿されるコメントには心を動かされるものがある」と述べ、川上氏も「有料ならではの特徴。ブロマガは『お金を払った人はまともな行動を取るはずだ』という仮説のもと、はじめた経緯がある」と応じた。

 ケイクスの加藤氏は「ネットには現状プロが宣伝のためにつくったコンテンツと、アマチュアが趣味でつくったコンテンツしかない。そこにプロが本気で販売したいコンテンツ――例えば売れっ子作家が新作をそこで発表し販売するような場にケイクスはしていきたい」と述べ、川上氏も高く評価しているという広告のないシンプルなページデザインを採用している理由のひとつとした。

■ブロマガとケイクス、お互いどう意識している?

岩崎夏海のハックルテレビ特別編

 ほとんど間を空けずにスタートしたブロマガとケイクス。川上氏は「ケイクスには未来を感じる」と言う。「有料メルマガが進化した先には、ケーブルテレビのような“○○パック”が生まれてくると考えていたが、もうこのタイミングで出てきたか!」というのが第一印象だったと川上氏。一方ケイクスの加藤氏は先に出てきたブロマガを見て「驚いたしユーザー数や課金システムが整ったニコニコをベースにしていることから、正直これは脅威だと感じた」と当時の心情を率直に振り返った。

 有料かつ定額制のコンテンツ販売サービスという見方では競合にあたる両者だが、イベントの中ではその相違点も確認されていった。川上氏は、「サイト単位で雑誌のようなサービスが早くも生まれたことが新鮮だった。ブロマガの中にケイクスチャンネルが出来ると良いのでは」と加藤氏に呼びかける一幕も。

 パッケージされた電子ブックはネットに最適化されていないし、それだけでは道はひらけないという見方で一致した両氏。ネットとの親和性の高い有料定額コンテンツに挑戦するケイクスとブロマガが今後どんな展開を見せるのか、そこにネットコンテンツと書籍の世界で独特な存在感を示した岩崎氏がどう絡んでいくのか、記者も期待して見守っていきたい。現在、番組はタイムシフトで視聴できる。

■関連サイト
岩崎夏海のハックルテレビ特別編~ネットとクリエイターの本音と裏側 - ニコニコ生放送
※有料サービス「ブロマガ」の番組だが、前半は無料で視聴できる。

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