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ニューエイジの最新版・現代版 DE DE MOUSEインタビュー

2012年10月17日 16時00分更新

 10月17日、自身の誕生日に2年半ぶりのオリジナルフルアルバムをリリースしたDE DE MOUSE。新作に対する想いを伺いました。なお、週刊アスキー10月30日号(10月16日発売)にはプレイリスト、そして愛用ガジェットを掲載中。併せてチェックしてください!

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浸れる音楽をつくろう

――約2年半ぶりの新作が完成。

DDM 今回はすべて自分主導で制作をしました。音楽はもちろん、ジャケットのアートワークにPV、そしてプロモーションも含め。メジャーを離れた今、その心意気を汲んで手を貸してくれる、信頼する仲間と妥協のない作品を生み出せたことをとても誇りに思っています。それに、舵取りを自分がすることで筋の通った活動ができているとも思っています。周りのことや制作全般に対する心境の変化も含め、自分自身がすべて入っている1枚になりました。

――新作=自分自身だと。

DDM 今回はDE DE MOUSEになる前の遠藤大介という存在に焦点を当てたパーソナルな作品です。だからこそ、新作には強いビートやアガる要素が一切必要なかった。もともとプロジェクトを始めたきっかけが、“郊外の街並みを歩くときにピッタリな音楽をつくりたい”だったんです。だから浸れる音楽をつくろう、伝えたいことを明確に打ち出そうと考えました。

――だからテンポも含め落ち着いた印象なのですね。

DDM 僕の音楽はダンスミュージックではないと考えています。あえて言うならば“ニューエイジの最新版・現代版”。別に宗教的な部分は皆無だけどそう考えたらたくさんの呪縛から解放されて、素直な自分を音に出せるようになれたんです。

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新作は“孤独”でもあります

――今回のテーマは“冬の夜の郊外”だそうですね。

DDM そして“もう一度夜をやり直せたら”というのもあります。とある冬の一夜の話になっていて、夜中から夕方までの時間軸に沿って楽曲を並べているんですよ。人生80年として、もしも1日だけ不思議なことが起こったらみんなは何をするか? と投げかけているんです。

――だからタイトルが過去形?

DDM 最初見た空は暗いかもしれないけど、二度目は明るいかもしれない。運命の分岐点や、チャンスを目の前にしたとき、同じ結果にするか、違う結果の未来を導くかは結局自分次第だと言いたいんですよ。

――その答えを導くためには自分自身と向き合うのが必要です。

DDM だから新作は“孤独”でもあります。家族や恋人といっしょにいる自分とひとりのときは違うし。年を取るにつれ、自分と対話する時間は少なくなると思うんです。わずか10分間でも遠回りして帰ったときは、気持ちがすっきりしていたり、考えがまとまることも多い。僕の音楽で自分を見つめ忘れていた何かを取り戻す手伝いができたらいいなと思っているんです。

【ニューアルバム】
DE DE MOUSE
『sky was dark』

空は暗いか明るいか

自主レーベル第一弾のフルアルバムは冬の夜の街がテーマ。心地よいテンポ感は自分自身の心情と対峙する時間を手助けしてくれる。
●2100円 ●10月17日発売 ●not records

【プロフィール】
遠藤大介によるソロプロジェクト。自主レーベル”not records”を2012年に立ち上げる。現在までに今作を含め4枚のフルアルバムを発表している。12月6日には赤坂ブリッツにてワンマンライブを開催する予定。
●関連ページ DE DE MOUSE公式ホームページ

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