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堀江貴文のJAILぶれいく第57回 誰でも手軽に楽しめる電子工作キット

2012年10月05日 10時00分更新

文● 堀江貴文 構成●杉原光徳(ミドルマン) 編集●相川 イラスト●桜玉吉

堀江貴文のJAILぶれいく

 『電子工作キット』と聞くと子供の玩具を思い浮かべがちだが、侮るなかれ。ということで、今回はAVRマイコン、入出力ポートを備えた基板『Arduino』を紹介したい。拡張キットを組み合わせることで、一定時間おきにカメラのシャッターを切るインターバルタイマーなどをつくれるだけでなく、なんと自律飛行ヘリ(GPS付き)まで自作できてしまう、本格的な電子工作キットだ。

『Arduino』
堀江貴文のJAILぶれいく

 もちろんプログラムも必要だが、手軽なものであれば数行のプログラムでオーケー。ハンダ付けも簡単にできるようなので初心者にはもってこい。

 しかし、こいつのいいところは、簡単なものからつくり始めて、徐々に「あれがしたい、これがしたい」と試行錯誤しているうちに、できることが次第に増え、気がついた時にある程度のことができるようになっている点。これはプログラミングの場合でも同じだ。ウェブページなどでも、ページ内にさまざまな機能を付けているうちに、いつのまにかセミプロレベルのサービスを展開できる知識が備わっているものである。

 こうやって「ないものならつくればイイ」という発想をもてるのは大きい。事実、世界中にいるArduinoユーザーたちは、自らの工夫で使い道を広げ、飛行ドローンやマイクロ人工衛星計画などまで発展しているのだとか。こういう精神は非常に大事なので、読者の方々も試してみてほしい。

■今週のガジェット■
Arduino

堀江貴文のJAILぶれいく

 イタリアで開発されたマイコンボード。無料の開発ソフトが用意されており、簡単に電子工作に挑戦できる。ボードの価格は、Arduino純正品で2000円前後から。日本でも数社の正規販売代理店があり、店舗や通販で購入可能。

堀江貴文のJAILぶれいく

 無料で提供されている開発用ソフト。Windows/Mac/Linux版がある。

Arduinoプロジェクト(関連サイト)
 

■今週の近況■

ワイアード編集長が、無人航空機を誰でも安くつくれるように基本情報を公開した。アメリカは懐が広いのか、それとも無人機は枯れた技術としてオープン化を容認し自国産業発展の後押し狙いか。我がSNS社もエア・ローンチ用の無人機をつくりたいので参考にさせてもらおう。

堀江貴文のJAILぶれいく

※この連載は週刊アスキー2012年10月16日(10月2日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。

●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』

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