ソニーの小型防水ビデオカメラ『アクションカム HDR-AS15』発売決定

アクションカム HDR-AS15

予想実売価格3万円前後（10月12日発売予定）

　ソニーがIFA2012で発表した小型防水フルHDビデオカメラ『アクションカム HDR-AS15』がついに国内発売決定！ 待ってた方、多いんじゃないですか？ 同ジャンルの市場は、海外の『GoPro』が1～2年前から人気を博し、国内では今年6月にJVCケンウッドが『ADIXXION GC-XA1』（関連記事）で参入して話題になり、いままさに上り調子。そこにビデオカメラ界のラスボス、ソニーがやってきたんだからさー大変だ！という状態です。いや、僕のなかでは、ですけどね。

　『GC-XA1』は本体に液晶を搭載し、防水ハウジングなしでJIS IPX8相当（水深5メートルで30メートルの撮影が可能）を実現しています。一方、ソニーは『GoPro』と同じく、付属のハウジングで防水にする方式を採用。その防水性能たるや水深60メートルと抜群のタフっぷり！

　アングル設定は2つあり、170度の超広角で画の迫力を重視するか、120度の電子式手ブレ補正オン状態で画の安定感を選べます。つまり、定点の場合は170度で魚眼っぽく、スノーボードや登山では120度で動きブレを抑制、なんて感じでシーンに合わせて変更できます。これは期待できそうじゃないですか？

　しかも、撮像素子はもはやソニーのお家芸とも言える“暗所に強い”、1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサー。これで小型防水ビデオカメラにありがちな暗～い画とはおさらばですよ！ 残念ながら光学ズームはなく、レンズはカールツァイステッサ―のF2.8、15.3mm（35ミリ換算）単焦点レンズになりますけど。画質はあまり期待できなかったこの市場に、ソニーが参入してきたってことで画質競争が激化していくとうれしいですね。

　また、昨今流行のスマホ連携もイカしてます。AndroidやiPhoneとは独自アプリ『PlayMemories Mobile』を使うと、WiFiでダイレクトにつながります。スマホへのデータ転送のほか、モニタリングもできるのがグッド。本体液晶は簡易的で記録モードの確認などしかできないので、スマホでアングル確認ができるのは大助かり。また、他機種と違って動画記録中でもワイヤレスモニタリングが継続できるのが便利。防水スマホ片手にゲレンデ滑降するならもう『HDR-AS15』で決まりですね。

　連続撮影時間も3時間とタフ。別売ですが、バンド式の防水ヘッドマウントキット『VCT-GM1』（3675円）や、自転車などにつけるハンドルバーマウント『VCT-HM1』（3150円）も同時発売。さらに、11月には水中で鮮明に撮るためのレンズ平面化交換ドアと、レンズ部に穴が開いた集音用交換ドアのパック『AKA-RD1』（5775円）が発売予定。ほか、同日に15度ごと6段階角度調整できるチルトアダプター『VCT-TA1』（3150円）、防水ハウンジングを外して使う本体用の液晶ユニット『AKA-LU1』（1万500円）も出てくるそうで、将来性も言うことなしですよ。

　ちなみに、スーパースロー撮影（720/12pの4倍、720/60pの2倍）やインターバル撮影（5秒、10秒、30秒、1分間隔）にも対応してるので、スウィングフォームの確認や山岳トレイルランの定点記録なんかにも応用できそうです。スノボやスキー、鍾乳洞探検にダイビング、サイクリングにスカイダイビングなど、あらゆるアウトドアシーンで思い出を明るくビシッと記録できそうな『HDR-AS15』。うーん、発売が楽しみすぎます！

●おもなスペック
撮像素子：1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサー
総画素数：1680万画素
有効画素数：1190万画素（16:9、動画/静止画）
焦点距離：15.3mm（35ミリ換算）
F値：F2.3
最低被写体照度：6ルクス
手ブレ補正：電子式
最短撮影距離：30センチ
動画記録形式：MP4（最大1080/30p、16Mbps）
スーパースロー動画記録：720/120p（16Mbps）、720/60p（24Mbps）
記録メディア：マイクロSD/SDHCカード（class4以上推奨）、メモリースティックマイクロ（MARK2）
その他：マイクロUSB、マイクロHDMI出力、ステレオマイク、モノラルスピーカー、マイク入力（ステレオミニジャック）
サイズ/重量：24.5（W）×82（D）×47（H）mm/約90g

■関連サイト
ソニー