ミドルハイクラスの『GeForce GTX660Ti』に続いて、『GeForce GTX660』と『GeForce GTX650』が登場しました。
『N660GTX Twin Frozr Ⅲ OC』
●MSIコンピューター(関連サイト)
実売価格 2万5000円前後
『N650GTX TransThermal PE OC』
●MSIコンピューター
実売価格 1万3800円前後
まずはリファレンス仕様のスペックを見てみましょう。
GPU名 | SP数 | コアクロック | メモリー容量 | メモリーバス幅 | TDP |
---|---|---|---|---|---|
GTX660 | 960基 | 980MHz | 2048MB GDDR5 | 192bit | 140W |
GTX650 | 384基 | 1058MHz | 1024MB GDDR5 | 128bit | 170W |
GTX660Ti | 1344基 | 915MHz | 2048MB GDDR5 | 192bit | 165W |
GTX560Ti | 384基 | 822MHz | 1024MB GDDR5 | 128bit | 170W |
GTX660は上位のGTX660TiからSP数を約3割減らした仕様になっているぶん性能が下がります。GTX650は、さらにSP数とメモリーバス幅を大幅に削減しているため、ローエンドクラスになります。
それでは、早速ゲームでのベンチを。GTX660はコアクロック1033MHz(ブースト時1098MHz)の『N660GTX Twin Frozr Ⅲ OC』を使用しました。最低フレームレートが30fpsを超えているのかに注目です。
現状のゲームに対して、必要十分な性能を持っていることが確認できました。最も重いバトルフィールド3でさえ、40fps越えと動作に不満はありません。今回のベンチはOC仕様ですが、各社からOC仕様の製品が登場するので参考にしてみてください。
さらに、消費電力も見てみましょう。
補助電源6ピン×1基でこれまで最強だった『RADEON HD7850』にも勝利してミドルクラス最強のワットパワー(消費電力あたりの性能)を発揮しています。OC仕様が多いGTX660Tiは、ミドルクラスとしては消費電力がやや高めなので、アドバンテージになります。
ゲーマーのお財布にもうれしい、2万円台前半という売れ筋の価格帯がようやく登場し、性能も十分。最近ではゲームの負荷が軽くなっているのでGTX660を購入すれば間違いなしです。GTX460など2世代前のグラボを使っているユーザーも多いと思います。古いPCにも導入しやすい1ピン仕様なので、これを機会にぜひ乗り換えてみては?
なお、現時点でGTX650用のドライバーが用意されていないため、性能の検証ができませんでした。ローエンドでゲームができる最低限の性能をもつ『RADEON HD7750』のライバルになりそうです。1万円台前半の価格設定が魅力です。追って検証してみたいと思います。
※検証環境は、CPU:Core i7-3770K(3.5GHz)、マザーボード:ASUSTeK『P8Z77-V PRO』(Z77)、メモリー:PC12800 DDR3 4GB×2、ストレージ:インテル『 SSD330 120GB』、電源ユニット:玄人志向『KRPW-G630W/90+』(630W、80PLUS GOLD)、OS:Windows7 Professional SP1(64ビット)。比較用のグラフィックボードは、GTX660Ti:GIGABYTE『GV-N66TOC-2GD』、GTX560Ti:ZOTAC『ZT-50312-10M』、GTX460:EVGA『01G-P3-1361』、HD7850:ASUSTeK『HD7850-DC2-2GD5』を使用。
●お知らせ:週刊アスキー 10月16日増刊号は、書店、コンビニ、駅売店等で取り扱い中です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります