スマートフォンのカメラは、端末選びの重要なポイントのひとつ。ソーシャルメディアで画像を共有できるのもカンタンで、以前より人に見せる機会も増えています。そのせいもあって、スペック以上に、“キレイに撮れること”が大切という人も多いのではないでしょうか。
『GALAXY S III SC-06D』のカメラは、画素数こそ810万と『GALAXY Note SC-05D』と『GALAXY S II LTE SC-03D』と同じですが、実はセンサーが一新されています。受光量を増やし、暗い場所でもキレイな写真が撮れると評判の、裏面照射型CMOSセンサーを搭載しているのです。
センサーを変えた効果はテキメン。さすがに光がまったくないところではフラッシュを使わなければなりませんが、カフェや居酒屋など、照明がアンダー気味の室内でもノイズの少ない写真に仕上がります。結果として、裏面照射型CMOSセンサーを使っていない機種より、手ブレも減るはずです。
↑背面カメラは810万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、暗い場所でも美しい写真を撮ることができます。フラッシュも搭載されていますが、真っ暗でなければオフにしていても十分なクオリティーに仕上がります。
そんな優れたカメラと搭載する各種機能をフルに使って、この夏はどこに行くのもGALAXY S IIIといっしょに思い出を写真に残してきました。
↑ズームは4倍まで対応します。近づきづらい場所でも、このとおりアップで撮影できました。
明暗差が大きな場所では、“HDR撮影”が活躍します。HDR撮影とは“ハイダイナミックレンジ”のことで、複数枚の写真を合成して、白飛びや黒つぶれを防ぐ機能です。GALAXY S IIIのカメラは、このHDR撮影を利用できます。日差しが強く当たり、影がくっきり出てしまっている建物や風景、人物を撮るときに設定すれば、効果が実感できます。複数枚の写真を合成するという性質上、動きのある被写体には向きませんが、比べてみると仕上がりの違いを実感できます。
↑“撮影モード”から“HDR撮影”を選択できます。明暗差の大きな場所ほど違いが出ますので、ぜひ設定しておきましょう。
↑非常に明るいシチュエーションでも、光の強い部分が白飛びしていないのは、HDR撮影のおかげです。
このように、暗い場所や明暗差のある場所での撮影に強くなっているのが、GALAXY S IIIに搭載されたカメラの特徴です。起動や撮影間隔が驚くほど速いのも、GALAXY S IIIならではと言えます。その上で、撮影をもっと楽しめる機能をチェックしていきましょう。
まず注目したいのが、“連写”と“ベストフォト”の機能。連射モードでベストフォトをオンに設定すると、1回シャッターを切るだけで、8枚写真を連続して撮影可能です。そのうえ撮影した結果がズラリと並び、その中からベストな1枚を端末側が選んでくれるのです。なかなかシャッターチャンスをつくってくれないペットや、スポーツ中の写真を撮るのにも使えそうです。
また、“ベストフォト”をオフにすれば最大20枚まで連続で撮影できます。試しに打ち上げ花火を撮ってみたところ、その効果を体感することができました。花火のように常に動いている被写体は、狙った1枚を押さえるのが難しいシーンで使えます。
↑元々撮影間隔が短いため、シャッターボタンを連続して押すだけでも連写はできますが、“撮影モード”で“連写”を選ぶと、撮影ボタンを押している間一度に20枚までの写真を撮れて便利。
↑花火のように動きのある被写体を撮るのに最適。ベストフォトをオンにすればブレの少ない、ベストな1枚だけを残しておくことが可能です。
キレイな写真を撮るだけではなく、遊び心も備えています。目を見張るのが、エフェクト機能の充実ぶり。搭載されているのは“ネガポジ反転”、“モノクロ”、“セピア”、“色あせ”、“ゴールドビンテージ”、“ウォームビンテージ”、“ポスタライズ”、“露出オーバー”、“ブルーポイント”、“グリーンポイント”、“レッドイエローポイント”の全11種類で、多彩な加工を楽しめます。
被写体がありふれたものでも、こうしたエフェクトを追加すれば、一気にセンスがよくなります。SNSにアップした際の反応も、よくなるかもしれません。夏の風物詩としておなじみのスイカも、ご覧のとおり。モノクロなら芸術性が増すし、ウォームビンテージだとどこか懐かしい雰囲気を演出できます。被写体によって向き不向きもありますが、ぜひ色々なエフェクトを試してみてほしいです。
↑エフェクト機能が充実しているのも、GALAXY S IIIの特徴。遊び心ある写真を撮れます。効果がその場で確認できるのも◎。
エフェクトなし |
ネガポジ反転 |
モノクロ |
セピア |
色あせ |
コールドビンテージ |
ウォームビンテージ |
ポスタライズ |
露出オーバー |
ブルーポイント |
グリーンポイント |
レッドイエローポイント |
↑同じスイカを撮っていますが、1枚1枚違った表情に仕上がっています。
こうした様々な機能へのアクセスをスムーズに行なえるのは、カメラの操作がシンプルでカスタマイズ性に優れているからです。カメラを起動すればわかりますが、右にはシャッターと静止画・動画の切り替えボタン、左には設定のアイコンが5つ並んでいます。
左に並んだアイコン4つは、自由に並べ替えることが可能です。たとえば紹介したエフェクト撮影をよく使うのであればそのアイコンを、連写やHDR撮影と通常撮影を頻繁に切り替えるのであれば、“撮影モード”をトップに置くと使いやすいです。
またショートカットをつくっておけば、設定メニューを深くもぐる必要なく、カメラを起動してワンタッチでアクセスできます。置き換えもアイコンを長押ししてドラッグ・アンド・ドロップするだけと、カンタン。直感的な操作方法と、多彩な機能を上手に両立させたユーザーインターフェースと言えます。
↑非常にシンプルなインターフェース。設定系のアイコンは、すべて左側にまとめられています。
↑左に並んだアイコン4つは、カスタマイズも可能。よく使う機能だけを設定しておきましょう。
Androidスマートフォンは撮った写真をギャラリーで見るのが一般的ですが、GALAXY S IIIはここにも独自のカスタマイズが加えられています。顔認識機能が搭載されていて、タグ付けが可能です。人物のタグは電話帳とひも付くため、写真を見ていて「懐かしいな」と思ったら即座に連絡を取ることもできます。
タグをつけるのは少々手間かもしれませんが、一度認識させると、近い顔に対して候補も表示してくれます。その候補をタップしていくだけで写真を整理できるので、電話帳から1件1件人物を選ぶよりはるかに手軽です。夏も残すところ、あとわずか。GALAXY S IIIの高性能なカメラを使って、最高の思い出を残しておきましょう!
↑人物写真は、顔認識機能を利用したタグをつけることが可能。人物別に写真を表示でき、後から思い出を振り返りやすいです。
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