格安にスマホ&タブレットを運用するのに欠かせない存在となったMVNO SIM。しかし多くの事業者が参入しており、どのSIMがいいのかわかりづらいですね。今回用途別にオススメのMVNO SIMをまとめてみましたよ!
普段は最低料金で必要なときだけ高速通信を利用
SNSやメールをメインに使い、ごくたまに大容量データをやり取りするだけなら、通常時の通信速度を128Kbpsに抑え、必要時のみ下り75Mbpsで高速通信するためのクーポンを購入するタイプのLTE対応MVNO SIMカードがオススメ。
現時点での最安は月額787円で利用できる『BB.exciteモバイルLTE 0Mコース』。初期費用はほかに比べ1260円高いですが、8ヵ月以上利用した時点でその価格差は埋まります。
チャージ料を重視するなら、100MBあたり472.5円を実現している『hi-ho LTE typeD』一択です。しかし、8月31日まで実施されている“1年パック割キャンペーン”が終了すると、月額料金が今回の3サービスで最も高い980円となりますのでお早めに。
7ヵ月未満の利用と決まっているのであれば、初期費用、月額料金ともにバランスのとれた『mio高速モバイル/D ミニマムスタート128プラン』が最もコストパフォーマンスが高いサービスとなります。
サービス名 | BB.exciteモバイルLTE 0Mコース(エキサイト) | hi-ho LTE typeD(hi-ho) | mio高速モバイル/D ミニマムスタート128プラン(IIJ) |
初期費用 | 4410円 | 3150円 | 3150円 |
月額料金 | 787円 | 980円(8月31日まで、実質月額料金875円で利用できる“1年パック割キャンペーン”実施中) | 945円 |
通信量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
チャージ料 | 100MB/525円、200MB/945円 | 100MB/472.5円~1GB/4725円(100MB刻みでチャージ可能) | 100MB/525円 |
帯域制限 | クーポン残量がない状態で3日間で300万パケット | クーポン残量がない状態で3日間で300万パケット | クーポン残量がない状態で3日間で300万パケット |
通信速度 | 128Kbps(追加クーポンで下り75Mbps/上り25Mbps通信可能) | 128Kbps(追加クーポンで下り75Mbps/上り25Mbps通信可能) | 128Kbps(追加クーポンで下り75Mbps/上り25Mbps通信可能) |
SIMカード枚数 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
コンスタントに1~2GB通信するなら……
あらかじめコンスタントに1~2GB程度通信することがわかっているのであれば、少し高めの月額料金でも1~2GB定額利用できるタイプがオススメ。なかでも『PairGB SIM』は月額2970円で2GBまで利用可能と、抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
しかし『PairGB SIM』は2GBを使い切るとチャージしないかぎりいっさいデータ通信できなくなりますが、『BB.exciteモバイルLTE 1Gコース』と『mio高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプラン』は1GBの通信量を使い切っても128Kbpsで通信できるというアドバンテージがあります。
『BB.exciteモバイルLTE 1Gコース』と『mio高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプラン』のどちらかで迷ったときは、利用期間で判断するといいでしょう。初期費用が高く、月額料金が安い『BB.exciteモバイルLTE 1Gコース』は長く使う人に、初期費用が安く、月額料金が高めの『mio高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプラン』は利用期間が短い人に向いています。
なお、今回の3サービスともに、通常SIM、マイクロSIMのどちらかから任意のSIMカードを規定数選べます。スマホやタブレットを複数台運用する人に向いているサービスでもあるわけです。
サービス名 | PairGB SIM(日本通信) | BB.exciteモバイルLTE 1Gコース(エキサイト) | mio高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプラン(IIJ) |
初期費用 | 3150円 | 4410円 | 3150円 |
月額料金 | 2970円 | 2835円 | 2940円 |
通信量 | 2GB | 1GB | 1GB |
チャージ料 | 100MB/525円 | 100MB/525円、200MB/945円 | 100MB/525円 |
帯域制限 | ファイル交換(P2P)アプリなどの連続したデータ通信利用時、3日間で300万パケット | クーポン残量がない状態で3日間で300万パケット | クーポン残量がない状態で3日間で300万パケット |
通信速度 | 下り75Mbps/上り25Mbps | 下り75Mbps/上り25Mbps(残通信料0MBでも128Kbps通信可能) | 下り75Mbps/上り25Mbps(残通信料0MBでも128Kbps通信可能) |
SIMカード枚数 | 2枚 | 3枚 | 3枚 |
ランニングコストを徹底的に重視
長期間使ううえでのランニングコストを重視する人にオススメしたいのが、『基本料0円SIM』、『b-mobile4G LTE対応 高速定額』、『b-mobile Fair』です。
『基本料0円SIM』は使わなければ月額料金0円ですから、回線を維持するだけならナンバーワンのSIMカードです。ただし従量制とはいえ、データ通信量100MB以降は上限の3780円が請求されます。1~2週間ほど使えばすぐ上限に達すると考えて利用することが必要です。
『b-mobile4G LTE対応 高速定額』は月額1980円と、定額制かつLTE対応SIMカードのなかでは最も低料金です。月額料金1980円、チャージ料が500MBで1980円という料金体系もわかりやすくていいですね。
『b-mobile Fair』はLTEには非対応ですが、初回購入時は9800円で1GB(120日間有効)、以降の1GB(120日間有効)チャージ料は8350円と、30日で割ると250MBを2087.5円で利用できる計算となります。『b-mobile4G LTE対応 高速定額』より通信量が少なく、通信速度も遅いですが、120日間のあいだでよく利用する月、あまり利用しない月があるのであれば、自分の裁量で利用量を調整できる使い勝手のいいSIMカードと言えるでしょう。
サービス名 | 基本料0円SIM(日本通信) | b-mobile4G LTE対応 高速定額(日本通信) | b-mobile Fair(日本通信) |
初期費用 | 3150円 | 3150円 | 9800円(初回購入時の有効期間は120日間) |
月額料金 | 0~3780円 | 1980円 | - |
通信量 | 最大1GB(従量制) | 500MB | 1GB(120日間有効) |
チャージ料 | 0MB~100MB/従量制(1MBあたり37.8円)、100MB~1GB/3780円 | 500MB/1980円 | 1GB/3100円、1GB(120日間有効)/8350円(2087.5円×4) |
帯域制限 | ファイル交換(P2P)アプリなどの連続したデータ通信利用時、3日間で300万パケット | ファイル交換(P2P)アプリなどの連続したデータ通信利用時、3日間で300万パケット | - |
通信速度 | 下り14Mbps/上り5.7Mbps | 下り75Mbps/上り25Mbps | 下り14Mbps/上り5.7Mbps |
SIMカード枚数 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
今回のMVNO SIMまとめ記事は、あくまでも現時点のもの。前述のとおり期間限定のキャンペーンも行なわれており、また、明日には価格改定が実施される可能性もあります。週アスPLUSでも随時情報を提供していきますが、上記主要MVNO事業者は申し込み前にチェックしてみてくださいね!
各サービス公式サイト一覧(クリックすると外部サイトに移動します)
・BB.exciteモバイルLTE 0Mコース
・hi-ho LTE typeD
・mio高速モバイル/D ミニマムスタート128プラン
・PairGB SIM
・BB.exciteモバイルLTE 1Gコース
・mio高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプラン
・基本料0円SIM
・b-mobile4G LTE対応 高速定額
・b-mobile Fair
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