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Retina MacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較

2012年06月13日 22時05分更新

修羅場です!
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 RetinaなMacBook Pro(以下、RMBP)をゲットしたけれども、ほとんど触れずにいるジャイアン鈴木です。自腹で買ったのに、竹子とACCNに来週の週アス本誌特集記事のため徴収されているわけです。「自分で買えばいいのに!」と心底思います。

 さて、今回は宮野編集長から「RMBPにWindows 7入れてベンチとってねーん」と指令がくだりました。……ネタばらしすると、すべてのデバイスを認識させることはできなかったのですが、興味深い結果が出たので、その顛末についてお届けします。

現時点ではドライバーを入手できません
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 昨日、竹子が記事にしていましたが、RMBPに“Boot Camp アシスタント”は入っていますが、現時点で“Windows サポートソフトウェア”をインストールできません。

 と言うわけで今回はドライバーを個別に入手して、ベンチをとることにしました。

Windows 7インストール完了
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた
まずはディスプレーアダプターを入れます
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 Windows 7をインストールしてデバイスマネージャーを開いてみると、認識していないデバイスが7つあります。まあこれは予想の範囲内。ネットワークコントローラーが認識していないので、べつのパソコンで『NVIDIA GeForce GT 650M』のドライバーを入手することにしました。

NVIDIA公式にドライバーがない!
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 しかしガックシ。NVIDIA公式に『NVIDIA GeForce GT 650M』のドライバーがありません。ベータ版すらありません。しょうがないのでダメ元で型番が近いグラフィックチップ用のドライバーを試してみました。

“バージョン301.42”ははねられます
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 “NVIDIA グラフィックス ドライバー バージョン301.42”ではダメでした。グラフィックチップの型番で問答無用ではねているんでしょうか? 型番が近ければ大らかにインストールを許してくれた昔のドライバーが懐かしいです。

ドライバーなしではさんざんなスコアに
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 “Windows エクスペリエンス インデックス”を走らせてみると、グラフィックスとゲーム用グラフィックスのサブスコアがどちらも“1.0”。明らかにアクセラレーターが効いていませんね。この状態でベンチをとっても意味がありません。

 しかし、ここで宮野編集長に「ベンチできませんでした!」と言うのは、週アス編集部“すぐやる課”の名がすたります。一縷の望みをかけて、Windows 8環境を試してみたわけです。

Windows 8ではどうでしょ?
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 Windows 8をインストール後、“デバイスマネージャー”を開いてみると、Windows 7で認識されなかった“SM バス コントローラー”と“ユニバーサル シリアル バス(USB)コントローラー”が“ほかのデバイス”のリストから消えています。どうやら両デバイスはWindows 8では認識されているようです。

アダプター情報は表示されます
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 “Microsoft 基本ディスプレイ アダプター”を開いてみると、アダプター情報に“NVIDIA GeForce GT 650M”が表示されています。

Windows 8ではアクセラレーターが効いてる?
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 「あれれ?」とつぶやきつつ、Windows 8環境下で“Windows エクスペリエンス インデックス”を走らせてみると、“グラフィックス”が“3.4”、“ゲーム用グラフィックス”が“4.5”と表示されています。

 実はこの“Windows エクスペリエンス インデックス”は、“2880×1800ドット”表示で計測したので、Windows7環境下と同じく“1600×1200ドット”に変更してみました。

解像度を下げるとさらにスコア向上
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 すると“グラフィックス”が“3.4”から“4.7”に、“ゲーム用グラフィックス”が“4.5”から“4.8”に向上しました。ディスプレー解像度を下げると、それに応じてスコアが向上しています。どうやらWindows 8環境下では本来の性能とは言えないまでも、ある程度『NVIDIA GeForce GT 650M』のアクセラレーターが効いているようです。

 つまり、標準グラフィックドライバーであればWindows 7よりも8のほうが、現時点ではグラフィック性能はいいわけです。

早くBoot Camp正式対応希望!
RetinaなMacBook ProでWindows 7と8のパフォーマンスを比較してみた

 Windows 8のほうがグラフィック性能がよかったとしても、認識していないデバイスのドライバーを調達するのは骨が折れます。RetinaなMacBook Proにも早くBoot Campが正式対応してもらいたいものです。

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