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Windows情報局ななふぉ出張所

MSと週アスがFacebook投稿スピードをガチンコ勝負!

2012年06月06日 17時00分更新

 5月下旬、マイクロソフトがWindows Phoneのプロモーションのため、なんと週アス編集部に挑戦状を叩きつけたという情報を入手しました。そこで“ななふぉ出張所”著者として勝負の行方を見届けるべく、さっそく私も編集部に向かいました。

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑週アス編集部に現われたマイクロソフトの物部慶幸氏(左)、石川大路氏(中央)、中島憲彦氏(右)。

■Windows Phoneスピードチャレンジとは?

 今回、マイクロソフトと週アス編集部が対決するのは“Windows Phoneスピードチャレンジ”という特別企画。Windows Phoneファンなら“Smoked by Windows Phone”という名前のほうがなじみがあるかもしれません。

 この企画は対決形式となっており、Windows Phoneを持ったマイクロソフトの担当者と、iPhoneやAndroid、BlackBerryなどの端末を持った挑戦者が1対1で勝負します。

 勝負のお題としては、
・写真を撮影してFacebookにコメント付きで投稿する
・指定のコメントをTwitterとFacebookに投稿する
・直近のスケジュールを確認する

 といったものがあります。

 マイクロソフトとの対決に勝てば、賞品として100ドル相当のギフト券がもらえます。しかし、もし負けてしまった場合は屈辱のフリップを持って全世界に向けて負けを認めなければなりません。

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑負けるとこれを持たされます。

■ルール調整にも駆け引きが

 対決に向けて緊張感が高まるなか、マイクロソフトと週アス編集部の微妙な駆け引きにより、次のようなルールがまとまりました。

・ロック画面からスタート
・週刊アスキーのマスコット“しゅう君とあす君”の写真を撮影
・決められた文言のコメントを入力してFacebookに投稿
・先にFacebookへの投稿ボタンを押したほうが勝ち

 実際の写真投稿にかかる時間については、ネットワークスピードに依存する面もあるということで、今回は投稿ボタンを押した時点で手を挙げるというルールとなりました。

 両者、対決に向けてルールを再確認したり、スマートフォンの操作に必要と思われる(?)筋肉をほぐすなど、闘争心を高めていきます。そんななか、Windows Phoneの操作では右に出る者がいないはずのマイクロソフト担当者は“負けられない”プレッシャーからか、直前まで自主練習しています。大人気ないですね。

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑自主練習に励むマイクロソフト担当者。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑目に見えないプレッシャーにさらされているようです。

 それではいってみましょう!

■いざ対決! しかしまさかの週アス4連敗!?

週アスゆうこばの挑戦

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑週アスゆうこば。『Optimus Pad L-06C』で挑戦!
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑対戦相手は、いきなりのタブレットとの対決に動揺を隠せないMS石川氏。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑スタート!
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑あっという間にMS石川氏が勝利……。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑週アスゆうこばはFacebookへの投稿コメントの入力中でした。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑ヤラレタ!(>_<)

週アス竹子の挑戦

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑週アス竹子は『BlackBerry Bold 9900』でMS物部氏に挑戦。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑ヤラレタ……(>_<)

週アスやまぐちの挑戦

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑週アスやまぐちは『GALAXY S II』でMS中島氏に挑戦。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑ヤラレタ!(>_<)

週アスACCNの挑戦

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑最後は『IS12T』ユーザーでもある週アスACCN。Windows Phone同士の対決は認められず、やむなく『iPhone 4S』でMS石川氏に挑戦。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑やっぱりヤラレタ!(>_<)

■全員でスピードチャレンジ

 結果はなんと4連敗。スマートフォンの扱いに慣れているはずの週アス編集部の惨敗という結果に終わりました。諦めの悪い週アス編集部は、最後に全員でスピードチャレンジしたいと持ちかけ、マイクロソフトサイドはそれを承諾。泣きの一戦、スタートです!

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑全員で一斉にスタート。
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑今度はACCNが1着、やまぐちが2着!
日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑辛くも100ドルギフトをゲット。

 実は最初のスピードチャレンジでは“しゅう君とあす君はカワイイ”と短めのコメントでしたが、全員でのスピードチャレンジでは“週刊アスキーとWindows Phoneをヨロシク!”と長めのコメントにしたうえで、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットを混在したコメントを投稿することにしたのです。

 つまりコメント付き写真を投稿するためのステップ数自体はWindows Phoneのほうが少なかったのですが、コメントを長くすることで文字入力スピードの勝負に持ち込んだわけです。ちょっとずるいですが、週アス編集部の作戦勝ちですね。

■Smoked by Windows Phoneの狙いとは?

 さて、そもそもSmoked by Windows Phoneはどのようにして始まったのか、そして日本版のスピードチャレンジは今後どのように展開していくのでしょうか。日本のWindows Phone担当者である石川氏、中島氏、物部氏の3人が勢揃いしたこの機会に、インタビューしてみました。

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑Smoked by Windows Phoneについて語る石川氏。

――Smoked by Windows Phoneはどういう経緯で始まったのでしょうか?(聞き手:筆者)

石川氏「始まったのはラスベガスで開催された今年のCESです。実はそれ以前にも、販売店向けの資料として“Windows PhoneならiPhoneやAndroidに比べてメール送信やFacebook投稿が何ステップ早くこなせる”といった内容の資料が存在していました。それをもっとわかりやすくアピールするため、半分お祭り的なイベントとして始まったのです。その後、世界各国に展開し、日本でもスタートしたわけです」

――Smoked by Windows Phoneでアピールしたい点とはなんでしょうか?

石川氏「スマートフォンのハードウェアスペックは日増しに向上しており、右肩上がりの上昇を続けています。しかし本当に重要なのはCPUのコア数やクロック数ではなく、スマートフォンでいかにすみやかに目的を達成できるか、という点ではないでしょうか? Smoked by Windows Phoneの狙いは、そういった意味でのWindows Phoneの“速さ”を端的に証明することなんです」

――“Smoked by”という英語表現はなかなかニュアンスがつかみづらいですね。

中島氏「英語圏では“やっつけられた”、“蹴散らされた”というニュアンスのようです。しかし日本ではなじみがない表現なので、“スピードチャレンジ”というカタカナでわかりやすい表現に変えてみました」

――海外のSmoked by Windows Phoneは、店頭や街頭に繰り出して対決しています。日本ではどこで開催するのですか?

石川氏「日本の量販店ではなかなか難しいでしょう。というのも、量販店には各キャリアの売り場があるので、それらの売り場に並ぶ端末を名指しして、Windows Phoneのほうが優れていると主張するのは困難なのです。ですので、品川駅でのStation LoungeイベントやWindows Developer Daysのようなカンファレンスなど、日本マイクロソフト主催のイベントに出展する可能性が高いですね」

――音楽フェスティバル“旅祭”に出展したとのことですが、この場を選んだ狙いはなんでしょうか?

石川氏「旅といえばモバイルですよね(笑)。それから、最初にWindows Phoneスピードチャレンジを開催したWindows Developer Daysでは来場者の多くが開発者でしたので、今度は一般ユーザーにも体験してほしいと考えました」

――海外では5万人以上の挑戦者に対して、98%の勝率を誇っています。Windows Developer Daysではいかがでしたか?

日本マイクロソフトとWindows Phoneで対決
↑バルセロナのMWC会場で開催されたSmoked by Windows Phoneの結果。Windows Phoneがほとんど勝利している。

物部氏「Windows Developer Daysでは主に開発者の皆さんと対戦しました。ルールをよく研究されてしまったため、勝率は87%と低くなってしまいました。それでもスマートフォンの扱いに長けた開発者を相手に、高い勝率を維持できたといえるのではないでしょうか」

石川氏「海外の店舗では対決にAndroidのウィジェットを使用して勝利した場合の扱いなど課題になったので、現在は事前のルール確認を徹底するなどの対策を行なっています」

――賞金がなぜ“1万円”ではなく“100ドル”なのでしょうか?

石川氏「日本では1万円という現金は生々しすぎるため、表現を和らげるためにドルという単位を用いています。為替の関係で100ドルは8000円ほどになってしまいますが、これは2000円を節約するのが目的ではありません(笑)」

――ありがとうございます(笑)。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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