2012年06月06日14時00分

らくらくスマートフォンF-12Dはある意味スペック厨向けの端末だ

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 ドコモの夏モデルスマホのなかには、ハイエンドモデルやコラボモデルではないにもかかわらず、大きな注目を集めた機種があります。初心者やシニアをターゲットとした、らくらくフォンシリーズ初となるスマホ『らくらくスマートフォン F-12D』(以下、F-12D)がそれです。

 実際に発表会で触ってきたので、ハードやソフトの特徴などを紹介していきましょう。

●ちょうどいい大きさで持ちやすいボディー

 まずはじめに、本体をチェックしていきましょう。F-12Dは角が大きく丸く切り取られた楕円形に近い形状となっています。これは、らくらくフォンシリーズのデザインを踏襲しているからでしょう。実際にらくらくフォンと並べてみると、本体デザインがかなり似通っていることがわかります。

 また、最近では薄型のスマホが多いなか、それなりの厚みがあります。そして、背面の中央部分がわずかにえぐり取られています。これによって、自然に手にフィットしてしっかりと握れるようになっています。折りたたみ式のフィーチャーフォンに比べると、一般的なスマホは手の引っかかりが少ないので、シニア層の人は確実に握れずにすべり落としてしまうことがあるかもしれません。しかし、F-12Dならそういった心配も少ないでしょう。こういった配慮は非常に好感が持てます。

 本体サイズは、約64(W)×12.2(D)×130(H)ミリです。大きすぎて持ち運びが苦になることはありませんし、小さすぎて操作しにくいということもありません。液晶サイズは4インチで、表示解像度は480×800ドットです。最近のスマホとしては表示解像度は低いですが、必要十分で特に問題は感じません。

 物理ボタンは、左側面に電源ボタンと音量ボタン、右側面にカメラのシャッターボタン、液晶下にホームボタンが用意されています。側面のボタンは小さいですが、電源や音量ボタンには日本語の表記もありますので、戸惑わずに操作できるでしょう。

 また、背面には緊急時用のスライドスイッチが用意されています。このスイッチをスライドさせることで大音量のブザーを鳴らすと同時に、指定しておいた番号に自動的に発信が行なわれます。

ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑大きすぎず小さすぎず、しっかり握れて操作のしやすいサイズです。角が丸く切り取られて、楕円形のような形となっています。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑らくらくフォンと並べてみると、デザインが似ていることがよくわかるでしょう。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑高さは12.2ミリと、最近のスマホとしては厚くなっています。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑底面は中央部がわずかにえぐれたように薄くなっています。これによって、本体の上下左右に指の引っかかりができて、持ちやすく落とす心配も少なくなっています。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑左側面には、電源ボタンと音量ボタンがあり、それぞれ日本語の機能表記が記されています。ストラップホールもあります。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑右側面には、カメラのシャッターボタンがあります。また右側上部にはワンセグのアンテナが収納されています。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑底面には、USBコネクターとヘッドホン端子があります。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑裏面には、約810万画素のメインカメラや赤外線ポートがあります。また左のスライドスイッチで大音量の警報ブザーを鳴らせます。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑カラーは、左からゴールド、ピンク、ネイビーの3色が用意されます。

●押した感覚が伝わるタッチパネルを搭載

 F-12Dには、先に紹介したように物理ボタンは多く搭載されていませんが、フィーチャーフォン版からの移行でも戸惑わないような、操作性に関する工夫がいくつか見られます。

 まず、メインの画面構成ですが、ホーム画面には、“通話”や“メール”、“電話帳”など、よく使う機能の大きなアイコンが配置されるとともに、1~3のワンタッチダイヤルボタンも用意されています。また、フィーチャーフォン版とほぼ同じ構成のメニューも用意されていますので、フィーチャーフォン版から乗り換えた場合でも迷わず使えるように工夫されています。

 タッチパネルにも工夫があります。通常のスマホでは軽く触れるだけで操作できますが、F-12Dのタッチパネルはボタンのように押し込む感触を実現しているのです。たとえばメール機能を開く場合には、画面上のメールアイコンをタッチするとアイコンにフォーカスが当たって、そこからさらに押し込むように操作することでメール機能が起動します。

 実際に触ってみましたが、たしかに画面をタッチしながらの操作でも、ボタンを押しているような感触が感じられました。通常のスマホに慣れている人は、この操作性にはじゃっかんの違和感を覚えるかもしれませんが、フィーチャーフォンに近い感覚で使えるという意味では、この独特の感触を持つタッチパネルはかなり効果があるように感じました。確実にボタンを押しているような感覚で使えますので、誤操作も少なくなるはずです。

ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑メイン画面には、電話やメールなどの大きなボタンとともに、らくらくフォンでおなじみの3個のワンタッチダイヤルボタンも用意されています。
ある意味スペック厨向けのらくらくスマートフォン
↑画面上の大きなアイコンにタッチし、さらに押し込むように操作することではじめて機能が呼び出される、特殊な操作感のタッチパネルを搭載してます。実際に、物理ボタンに近い感覚で操作できました。

●上級者も納得の豊富な機能と軽快動作

 F-12Dのターゲットは、スマホ初心者や既存らくらくフォンユーザーの多いシニア層です。ただ、スペックを見ると、初心者向け端末とは思えないほど充実しています。

 CPUはシングルコアではありますが、1.4GHz動作の『MSM8255』を搭載していますので、非常に軽快に動作します。おサイフ、ワンセグ、赤外線、防水/防じんなどの日本向け機能は網羅していますし、カメラは約810万画素のメインカメラと約32万画素のインカメラを搭載していますので、写真の撮影だけでなくテレビ電話も楽しめます。

 また、無線LANやBluetooth 4.0など無線機能も充実していますし、マイクロSDカードも利用できます。OSはほかの夏モデル同様Android 4.0を採用しています。加えて、バッテリーも1800mAhと大容量ですので、長時間の利用も安心です。

 このように、初心者向け端末とは思えないほどの高スペックが詰め込まれていますので、実際の動作も非常に軽快です。液晶の表示解像度が低いことや、メニュー構成がシンプルということもあるかもしれませんが、発表会時点の試作機でも、ドコモの夏モデルスマホのなかでトップクラスのサクサク動作が体感できました。各機能を呼び出すときに待たされるといった感覚も皆無に近かったので、まさにフィーチャーフォンと同等の快適度が実現されていると言っていいでしょう。

 F-12Dは、グーグルアカウントの設定なしに使えるようになっています。そのため、Google Playストアは用意されませんので、基本的にアプリを自分で追加して機能を強化するといったことは考慮されていませんし、Google関連のサービスも利用できません。

 つまり、いわゆるスマホのように、自分好みにカスタマイズして使うスマホではないのです。ただ、充実した機能を考えると、上級者からはいろいろと手を加えて楽しめる端末となるかもしれません。現時点では実機で試せませんが、Google Playをインストールしたり、ほかの端末でバックアップしたインストールファイル(apkファイル)でアプリをインストールし、ホームアプリを置き換えることもできるかもしれません。フィードバックのあるタッチパネルを搭載したスマートフォンは、たんに“らくらくスマートフォン”として使うのはもったいないですよね?

 実質1万円台半ばとかなり安価に購入できますので、メインターゲットとなるスマホ初心者やシニア層以外にも、案外売れる端末になるかもしれませんよ。

OS Android 4.0
通信 3G(下り14Mbps/上り5.7Mbps)
ディスプレー 4インチ(480×800ドット)
CPU MSM8255(1.4GHz)
メモリー(RAM) 1GB
カメラ 約810万画素(インカメラ約32万画素)
バッテリー容量 1800mAh
サイズ/重量 約64(W)×12.2(D)×130(H)mm/約139g
おサイフ
ワンセグ
赤外線通信
防水/防じん ○/○
テザリング ×

 

らくらくスマートフォン F-12D
メーカー:富士通
キャリア:ドコモ
発売日:7~8月発売予定
予想実売価格:1万円台半ば

2012夏スマホまとめ

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