2012年05月31日15時03分

HTCとKDDIがタッグを組んだ 共同開発モデル『HTC J』の魅力

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 5月25日に発売開始した、HTCとKDDIの共同開発によるau向けスマートフォン『HTC J ISW13HT』。海外でも評価の高い『HTC One S』をベースに、Android 4.0で初めて日本市場向けのおサイフや赤外線機能を搭載した注目の端末だ。なぜ、HTCは日本の通信事業者と組んで専用スマートフォンを開発したのか。HTCとKDDIのキーパーソンにインタビューした。

HTC J

HTC NIPPON 村井良二 代表取締役社長(写真左)
KDDI 尾崎高士 パーソナルプロダクト企画部長(写真右)

──これまでHTCは海外モデルをほぼ同じ形で日本向けに発売してきました。今回、なぜKDDIと共同で日本専用モデルの開発に至ったのでしょうか?

尾崎 HTCさんとの端末はこれで4機種目になります。これまでの端末は、お客様の満足度も社内評価も非常に高かったのですが、昨年後半からは単にスマホというだけでは満足度が得られない市場変化が起きてきました。そういったなか、HTCさんの日本市場に対する強い意気込みと、我々の製品の幅を広げたいという考えが一致したのですね。

村井 我々にとっては、世界で一番品質に厳しい日本のお客様に認められることと、日本のトレンドを取り込んでアジアへ発信できることがプラスになります。『HTC J』はピーター・チョウCEOの決断と、KDDIの田中社長が手を組んで生まれた最初の果実です。ですので、グローバルモデルの『HTC One S』をベースにはしていますが、デザインから中身までほぼ別物といえるほどつくり込んでいます。

HTC J
HTC J HTC J HTC J

──HTCがこれまで世界の各キャリア向けに発売した端末とは、開発態勢が異なるのですか?

村井 HTCがキャリアとがっつり組んで開発したのは初めてです。各キャリアに向けてHTCが端末を開発するのとは異なり、『HTC J』ではKDDIとマーケティングから開発までお互いの意見を取り入れるなど、深いレイヤーから共同開発しています。

尾崎 初期の提案では「無理して日本に合わせたのかな」と感じましたが、実現したい世界観は共通していました。そのうえで、日本に合わせた製品仕様やブランドづくりについて、お互いの情報を交換しつつ仕上げていきました。KDDIからも毎週誰かは必ず台湾に行っていて、様々なレイヤーで話し合いましたね。

HTC J

──グローバルのHTC端末と比べ、色鮮やかでポップ寄りのデザインですね。

村井 デザインは最後の最後まで調整が続きました。特にカーブドガラスは難易度の高さから躊躇しましたが、開発陣やKDDIの熱意に押された形で実現しました。見た目の表情や高級感からまったく違うので、やはりこだわって良かったなと感じています。

尾崎 我々からも多くのau端末を手がけた小牟田がアートディレクターとして参加しています。“赤”のカラー決定などは、最後の最後まで熟考を重ねましたね。

村井 『HTC J』の発表後、アジアでの評判が非常に良かったです。香港などから「あれをなんで出さないの?ずるい!」という声が聞こえた時はもう「やったな!」と。

HTC J HTC J

──インターフェースもグローバル向けの“HTC Sense”をやや変更していますね?

尾崎 サクサクとした動作と使いやすさで評価の高い“HTC Sense”の良さを崩さず、デザインやカスタマイズのしやすさを磨き上げました。auスマートパスとも組み合わせやすいです。

村井 従来の“HTC Sense”の良さをそのままに、日本向けによりよくカスタマイズしました。店頭でもサクサク動作すると高い評価をいただいています。

HTC J

──『HTC J』はカメラや音質がウリですが、こちらも共同開発されたのでしょうか?

尾崎 これらはHTCさん主導で進めていただいた部分です。スマートフォンでもカメラの画素競争が終わった感があるなか、一歩先んじて楽しい使い勝手を提案できたと思います。

村井 カメラは“使って満足していただけること”にこだわりました。0.7秒で起動するのでシャッターチャンスを逃しませんし、お子さんのフルHD動画を撮りながら高画質な写真の撮影もできます。光学系も明るいF2.0のレンズなど相当こだわっていますが、あえて押しだしていません。

尾崎 今回、高級なBeats製ヘッドホンを頑張ってつけていただきました。我々にとってもLISMOなど音楽サービスは重要なキーワードですし、納得できる品質のものです。

村井 最近、電車の中でも若いユーザーを中心にBeatsの赤いケーブルを見ることが増えましたよね。Beatsのヘッドホンはスタジオの音を忠実に再現できるのと豊かな低音が特徴です。ただ、音質は言葉だけでは伝えきれないので、実際に手にとって聴いていただきたいですね。

──『HTC J』発売と今後の意気込みを教えてください。

村井  『HTC J』はHTC NIPPONとしてはもちろん、HTCもトップから「日本市場を立ち上げるぞ」とこれまでで一番力をいれて開発した端末です。ぜひヒットさせて、次の二歩三歩とヒットを継続させていきたいですね。

HTC J

尾崎 スマホではスペックや機能が国内外で横一線になりがちななか、auらしい製品の幅を広げるのが我々の課題です。今後もHTCさんの良さをどんどん出していただけるよう、協力していきたいと思っています。

HTC J

 対談の内容や『HTC J ISW13HT』の情報は5月31日発売の週刊アスキー増刊『2012夏スマホ完全ガイド』でも詳しく紹介しています。

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