WWDCの開催が6月11日に迫ってきている。これまでのWWDC発表内容とAppleの新製品導入タイミングを考察し、今年の目玉商品を予測してみよう。
WWDC(WorldWide Developers Conference=世界開発者会議)。徹底した秘密主義を貫くアップルが年に一度、開発者に向け情報公開する。
WWDC 2007〜2011 ※クリックで拡大 |
※写真協力 ASCII.jp |
iPhoneを除けば、WWDCで公開された新製品は決して多くない。その希なケースとしてMac ProとMacBook Proがある。いずれもXeon搭載、ユニボディー化という大きな転換をともなった製品だ。噂されるようにMacのディスプレーのRetina(高精細)化が行なわれるのであれば、これは大きな転換になることは間違いない。また、Mac製品については、ほぼ1年に近い期間で新製品が出ていない。MacBook Proに至っては16ヵ月にもなろうとしている。加え、インテルの新プロセッサーと連動する動きも見逃せない。MacBook Proの現行製品はSandy Bridge発売から、およそ40日後に発売された。新世代のIvy Bridgeが発売されてから、6月11日までちょうど約40日。MacBook ProはWWDC 2012で出る新製品として筆頭候補と言えるだろう。
発表期間で読み解くMacシリーズの歩み |
光学ドライブがなくなりUSB3.0を搭載
iTunes Storeによる音楽・映像配信と、App Storeによるアプリの配信を実現しているアップルは、光学メディアを必要としない。それに伴い薄型化が望める。Ivy Bridge採用でUSB3.0を標準搭載、GPU、イーサネットポートもプロ用途には必要だ。
きっともっと薄くなる! |
↑Ivy Bridgeを搭載し、より薄くなったMacBook Proの登場を願うのは、本誌の光明面を司る副編イトー(17インチをぶっ壊しMac難民中)。 |
編集部予想
MacBook Pro=◎ MacBook Air=△ iMac=○
また、2月に開発表明があった新OS、Mountain Lionも完成段階へと到達しているハズ。WWDC 2012ではフィル・シラー上級副社長を中心にその全容が明かされる見込みだ。こちらも発売は秒読みとみられ、新Macにはプリインストールとなるかもしれない。
望み薄でもやっぱり気になる新型iPhone
もちろん新しいiPhoneが出たら盛り上がるが、可能性は極めて低いだろう。iOS6はようやくチラ見せの段階。2011年同様、開発者向けにベータ版の提供が始まるが、iPhoneの発表は北米の年末商戦期の始まる10月がメド。日本においてはソフトバンク、KDDI両者のLTEサービス開始と足並みをそろえる必要もある。そして思い出そう。WWDCのチラ見せではわからなかったSiriをサプライズとして、iPhone 4Sの目玉にしたことを。同じように、iOSのチラ見せだけではわからない“なにか”が、再び新しいiPhoneの目玉になってくるはずだ。
iPhoneは新iOS待ち? |
↑iOS4でAppのフォルダー管理を実現、5で通知センターを導入。次の進化はSiriの延長上にある人工知能っぽい機能ではないかというのはアスキー総研の見解。 |
↑暗黒面を司る副編ACCNによる、実に3度目となる新型iPhoneモック。編集部内から「無駄遣いでは?」「せめてCGかイラストだろ」といった指摘が相次いでいるが、Siraを切り通している。 |
上は暴走副編ACCNによるお約束のモックアップ。パネルはアスペクト比が現在の16:9以上に縦長になっている。パネルの大型化はあるかも知れないが、アスペクト比の変更はないと筆者は考えている。また、iOS4からはボリュームがシャッターボタンを兼用するようになっているので、光軸を考えるとレンズ位置はボタン側あるいはもっと中央寄りとなるのが妥当ではなかろうか? もう少し改善の余地がありそうだ。
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WWDC2012まとめ:アップル、新MacBook Pro、iOS6、Mountain Lion発表
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