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“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー 後編

2012年06月08日 12時00分更新

 4月25日から受賞作品2タイトルが配信開始された“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”。プロジェクトの中心人物であるトヨタマーケティングジャパンの喜馬克治氏へのインタビュー後編では、開発の裏側や今後の展開などを聞いていく。
※インタビュー前編はコチラをクリック

“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー

喜馬克治氏
株式会社トヨタマーケティングジャパン
ネクストマーケティング エグゼクティブクリエイティブディレクター

●OKINAWA DRIVE LABEL
OKINAWA DRIVE LABEL - TOYOTA MOTOR CORP. Android版のダウンロードはコチラ

“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー
“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー

↑沖縄のドライブスポットごとにマッチする曲をセレクト。地図上に表示してオススメしてくれる。ドライブスポットやグルメなどの写真をユーザーが投稿。それらの写真をスライドショーで眺めながら音楽を聴くこともできる。

●開運パワーロード
開運パワーロード - TOYOTA MOTOR CORP.

“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー
“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー

↑Facebookとの連携機能を搭載。友達の中から運気をアップしてくれる相手“パワーフレンド”を探し、ランキングで表示してくれる。2人で行くドライブの“パワー方位”診断もユニーク。デートに誘う口実作りにも役立つかも!?

■まずは“移動する喜び”を発見して欲しいんです

――『OKINAWA DRIVE LABEL』(以下、OKINAWA)と『開運パワーロード』(以下、パワーロード)の開発は、どうやって進んだのですか?
喜馬 OKINAWAのほうは、まずは地域振興という観点で、沖縄を訪れる観光客に対して「沖縄が提供できるソフトって何だろう?」というところから探ったんですね。それで、開発チームでいろいろと議論をする中で音楽というものが出てきた。そこから、音楽プロデューサーさんに協力してもらうことが決まって、「じゃあ、どんな楽曲を収録するか」という話になったんです。そこで大切にしたのは、このアプリでしか聴けないという“レア感”ですね。まだ全国区にはなっていないアーティストの曲でも、「これは沖縄の楽曲だな」っていうのはわかるじゃないですか。有名アーティストの曲ばかりにしてしまうとレイヤーが変わってきてしまって、ソーシャル性も失ってしまうと考えたんです。

“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー
↑4月25日に開催されたアプリの完成発表会では、OKINAWA DRIVE LABELに楽曲提供した姉妹デュオ“ma-yun”が生演奏を披露していた。

――では、パワーロードのほうは?
喜馬 パワーロードについては、原案がすでにシンプルで強いアイデアだったので、作りやすかったですね。だけど、「もっとおもしろくするには?」というのを議論していった結果、「ひとりでドライブしてもおもしろくない。じゃあ、ドライブ相手を見つけるのも“開運”という切り口でやってみたらどうだろう」となって、“パワーフレンド”というアイデアが出てきました。当初からあったわけではないアイデアを生み出せたという点で、開発チームでの話し合いがうまくいったかなと思います。

“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”キーパーソンインタビュー
↑『開運パワーロード』はドライブを主眼に置いたアプリだけあって、運気の上がる方角の目的地をセットすると、簡易ナビ的に使える機能もある。

――アウォードの募集要項に“プログラムができなくても、アイデアだけでもいい”という趣旨の内容が書かれていて、これは開発が大変なんじゃないかと思っていたのですが、開発中はどういう雰囲気だったんですか? 
喜馬 今回は、僕や発案者、制作会社などで構成する開発チームの体制がフラットで、それぞれの立場からの冷静な判断や提案を共有できました。その環境のなかでアプリの原案を深めていったからこそ、「そんなことができるの?」というようなアイデアも生まれてきたし、“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”の狙いを実現することもできたんだと思います。

――その狙いというのは“クルマを購入してもらうこと”なのでしょうか?
喜馬 もちろん最終的にそれが実現すればありがたいですが、まずは“移動する喜び”を発見してもらえればと思っています。たとえば「外に出てもつまらないから、ずっと家にいよう」という人がいるとして、その人がパワーロードやOKINAWAというアプリを使ったことで、「運気を上げに出かけてみようかな」とか「沖縄に行きたいな」と少しでも思ってもらえたら、それで成功だと考えています。

――それ以上は求めないと?
喜馬 これまでクルマへの興味がゼロだった人たちが、ほんの少しでも“ドライブ”とか“クルマ”のことを考えてくれるだけで、僕らにとっては可能性になるんです。このプロジェクトでそのことが達成できるんだったら、それだけで御の字というふうに思います。クルマ会社が提供するアプリをサービスとして楽しんでくれたのならば、心の中のどこかには“ドライブの楽しみ”がストックされるはずですから。

――では最後に、公開が予定されている3つめのアプリについて、どんな内容なのかを教えてください。
喜馬 “ヒッチハイク”を切り口にしたPCベースのアプリなんですが、最初の2つとはすこし毛色が違って、“ネットキャンペーン”の要素が入っています。6〜7月には公開できる予定ですので、ぜひ期待していてください。

『OKINAWA DRIVE LABEL』
AppStore価格:無料
iPhone版のダウンロードはコチラをクリック

AppStore アプリをダウンロード

●関連サイト
“TOYOTA SOCIAL APP AWARD”公式サイト

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