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『カオスだもんね!』ニセ札“スーパーK”を発見した男が教える偽札鑑別方法

2012年05月22日 22時30分更新

 今回のカオスは、前回に引き続き偽札鑑別機を製造している『松村テクノロジー』の社長、松村喜秀さんの偽札入手エピソードの続きから。

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 苦労の末、東南アジアでようやく偽札を入手した松村さんは、それを国内に持ち帰り研究所の仲間たちと解析。

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 1週間にもおよぶ厳密なチェックの末、100ドル札に描かれているベンジャミン・フランクリンの肖像画の“リボンが繋がっている”のと“繋がっていない”点の違いを発見!(注:2011年より流通している新100ドル札には、このリボンの部分は描かれていません)

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 ふつうの人なら印刷ミスによるカスれかな? と見逃しちゃいそうですが、実はコレは意図的なモノ。作った人だけがわかるように、わざとそうしている“サイン”だそうです。

 このサインは比較的わかりやすい場所に仕込まれているようで、この傾向で解析をすすめたところ、次々に偽札のポイントが見つかったそうです。

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 シャクライも専用のルーペで実際に本物と偽物の違いを確認させてもらったのですが、素人でもすぐに発見できるようなわかりやすい場所でした。

 しかしもさらに伺うと、ルーペなどを使わずに一瞬で偽札を判別する方法があるそうで……。

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 その方法とは“手触り”!

 触るのは100ドル札の角に印刷された、この“数字の100”の部分。

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 実際にこの部分を触ってみると、ホンモノは凹凸がありザラザラしているのですが、偽札はツルツル。これは誰にでも確認できる方法だそうなので、もし古い100ドル札が手元にあれば、ぜひ確認してみてください。

 その後もさらに偽札の研究、偽札鑑別機の開発に没頭した松村さんは、気がつけば偽札研究の世界的な権威となり、某国の捜査機関の顧問まで勤めるほどになったとのこと。

 そんな松村テクノロジーの最新の偽札鑑別機がこちら『多通貨紙幣鑑別機 EXC-6700』。

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 この鑑別機は、1台でユーロ・ドル・日本円紙幣などの真偽鑑別ができる優れモノ。しかもインクに含まれる磁気により真偽の鑑別をするので、どんな状態の紙幣でも判別可能!!

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 実際に、松村さんはわざと紙幣をしわくちゃにして、読みにくくしたうえで鑑別機にセットしたにもかかわらず、バッチリ偽札を判別していました。

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 日本の技術、いや松村テクノロジーの技術恐るべし! と実感させられた、今回の取材でした。

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松村テクノロジー(関連サイト)

偽札“スーパーK”を発見した男がつくった、世界ナンバーワンの偽札鑑別機の性能とその仕組みは、週刊アスキー6/5号(5月22日発売)の『カオスだもんね!PLUS』をチェック!

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