2012年05月10日09時00分

【Imagine Cup 2012レポート3】世界大会へ向けて準備中の東京高専チームを直撃インタビュー!

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 4月7日にマイクロソフトが開催した学生向けITコンテスト『Imagine Cup 2012』の日本大会で見事優勝を果たし、シドニーでの世界大会出場権を手にした、東京工業高等専門学校のチーム『Coccolo』。

 7月に迫った世界大会に向けた彼らの意気込みを、活動場所である八王子の東京高専におジャマして訊いてきました!

チーム『Coccolo』のメンバー
Imagine Cup 2012
↑メインメンバーは左から赤松駿一さん、田畑愛実さん、大川水緒さん、Tan Tun Jieさんの4人。このほかにサポートメンバーを含めると10人ほどのチームとのこと。

――日本大会を終えていかがですか?

大川 日本大会直後は新学期ということもありバタバタとしていたのですが、先日日本マイクロソフトからチーム名の入った優勝トロフィーが届きまして、あらためて「優勝したんだ!」っていう実感がわいてきました。

――そもそもこのチームを結成したきっかけは?

大川
 チームの結成自体は2年ほど前です。もともと東京高専で開催している“組み込みマイスター”という課外活動があって、そこに集まったメンバーなんです。その活動の後半で、チームでなにか組み込みを作ってみようという課題があって、作りはじめたのが『Coccolo』の原点です。
 その後そのメンバーでプロコン(全国高等専門学校プログラミングコンテスト)やImagine Cupにチャレンジするようになりました。

――昨年は惜しくも2位でしたが、昨年と今年の違いは?

赤松 大きな違いは部門が変わったことです。昨年は組み込み開発部門でのチャレンジだったのですが、今年からなくなってしまって……。ソフトウェア開発がメインではなかったので、チーム内でもどうしようかと検討したんですが、やっぱり悔しい思いをしているので参加しようということになりました。

大川 可視光通信を使った開発というのは前回と変わらないんですが、震災の影響もあり、節電というコンセプトがImagine Cupの主旨とマッチしたのかなと思います。

――世界大会に向けて準備は進んでいますか?

大川 イロイロとやらなければいけないという焦りはあるんですが……。まずは、英語ですね。毎日1時間英語で会話する時間をつくろうとチーム内では話しています。

赤松 ソリューションとしては、あまり改良点はないのですが、日本大会のときに、端末のインターフェースをもっとわかりやすくしたほうがいいとアドバイスいただきましたので、UIは手を入れようと思います。あと、世界大会のオーストラリアが日本とは電圧が違うので、現地の電圧でもちゃんと動作するかテストしないとダメですね。

――世界大会の目標は?

大川 ズバリ優勝!と言いたいのですが、まずは先輩の記録であるベスト6を越えたいなと思っています!!

■ 可視光通信を使った省電力照明システム“All Light!”

 東京高専チームのやる気は十分といったところ。そこで気になるのが、日本大会優勝に導いたソリューション。本大会では詳しくレポートできなかったので、ここで彼らの可視光通信を使った省電力照明システム“All Light!”をチェックしておこう。

 可視光通信とは無線通信の一種で、可視光線帯域、つまり“光”を信号とした通信システム。一般的な電波を使った通信と比べて、生体に影響がなく指向性が高いといった特徴がある。

 東京高専チームの“All Light!”は、各照明とコントロールするデバイスやサーバーとのやりとりを、この可視光通信と使って行なうというシステムだ。

各照明には送受信用のユニットが
Imagine Cup 2012
↑照明それぞれに可視光通信の送受信ユニットが装着されている。

 照明を無線でコントロールするというと、Bluetoothや無線LAN、赤外線通信などが最初に思いつくが、これらの場合別途システムを組み込む必要がありコストが上がってしまう。しかし、可視光通信なら照影自体がもともと発光を行なうデバイスなので、通信に必要な機器が少なく、コストも抑えられるとのこと。

タッチパネルで操作
Imagine Cup 2012
↑各照明の明るさ調整はタッチパネルで操作。それぞれの明るさも指定できるほか、自動ですべての照明のコントーロールも可能。
節電をパーセントで指定
Imagine Cup 2012
↑節電率をパーセントで指定すると、それに合わせて各照明が明るさを調整する。

 基本的な操作は、Windows Embedded Compact 7を組み込んだタブレットから行なう。ここで全体の照明の明るさを指定したり、節電率を入力したりすることで、自動調光が行なわれる仕組み。

 さらに可視光通信の送受信ユニットは、外光の明るさも検知可能。これにより、「窓側の明るい部分は照明を落として、暗い部分の照明を明るくする」といった調光も自動で行なえるのがポイント。ユーザーがいちいち細かいことを考えずにバランスよく省エネ化を実現できるわけだ。

Windows Phone 7からコントロール
Imagine Cup 2012
↑コントロールユニットを装着すれば、Windows Phone 7のアプリから照明のコントロールが行なえる。
照明を指定して調光
Imagine Cup 2012
↑Windows Phone 7のアプリでは、タブレットのコントローラーと同様に部屋の中の照明を指定して、ピンポイントで調光ができる。

 さらに照明のコントロールは、可視光通信の送受信ユニットを接続したWindows Phone 7からも行なえる。ユニットが必要なのは、無線LANやBluetoothといった電波を使ったシステムを使わないため。

 ユニットとWP7は音声ジャックで接続を行ない、音響信号でデータの伝送を行なっている。WP7とコントロールユニットを使えば、たとえば図書館などで自分の頭上の照明だけ明るくする、といったピンポイントでの調整も手軽に行なえるようになる。

 この可視光通信を使った照明システムで、東京高専チームは7月にオーストラリアで開催される世界大会に挑みます。今後も彼らの活躍をレポートしていきますのでお楽しみに!

■関連サイト
Imagine Cup(イマジン カップ)

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