週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

撮影禁止のスマホ工場内に潜入成功 LGプレスツアーレポ(後編)

2012年04月29日 09時30分更新

ACCN「……ここは?」

竹子「さて、韓国LGツアー2日め。京畿道(キョンギド)南部、平沢(ピョンテク)市にあるLGの製品工場に来ました。日本含む世界向けの同社製スマートフォンがここから出荷されているんです」

LG工場見学
↑これからスマホ工場に参ります。その前に、LGマンといっしょに記念撮影。

ACCN「非常に衛生管理が行き届いた感じね。3K編集者が入れてもらえるかしら?」

竹子「今回は特別です。専用の上着を着用し、靴底にビニールカバーをつけ、エアージェットを通ってホコリを吹き飛ばしてからクリーンルームに入ります。作業員も同様に、上着を着用し肩より長い髪は束ね、靴も履き変えます。また、静電気防止のためのリストバンドも着用します。以前は化粧も禁止だったんですって。今は若い女子従業員の要望を受け入れ、化粧オーケーに変えたそうです。あたくしのセクシー作業服姿をみんなたちにも見ていただきたいけど、工場内は撮影禁止なの。ごめんネ☆」

LG工場見学
↑日本でもドコモが発売した『Optimus LTE』の韓国モデル。これらの端末をこの工場でつくっています。

ACCN「若くてカワユイ女子が多かったなぁ」

竹子「……どこ見てたのかしら。工場は全体で26ラインあり、1ラインにつくのは18名前後。そのときの主力製品である“戦略端末”だけで6ライン使うんですって。その中には、もちろん日本向けのモデルも含まれます。クリーンルームの中央、天井から送風があり最も空気がきれいなラインを日本モデルに使っています。このラインには、特に熟練した工員を配置しているそうです。全体では、15~16秒で1台スマホがつくれるんですってよ」

LG工場見学
↑韓国の若者が集う場所といえば、ソウルの明洞(ミョンドン)。※写真は工場とは直接関係ありません。

ACCN「週アスはもっとスゴイよ! 0.05秒で1ページくらい」

竹子「……刷るのはね」

ACCN「組み立てはほとんど手作業だけど、ケースのネジどめは4台の機械を使って半自動なのね。やってみたい!」

竹子「……(中学生かっ)。製造が終わったスマホは、検査のラインに回されます。ここでも日本向けモデル専用のラインがあり、LTEをはじめとする通信からワンセグ、マイクロSDカードの読み書きなどを検査します。防水性能を検査するところもあったわね。バッテリーカバーをはじめレシーバー、マイクフィルター、端子カバー、スピーカーなど防水のパーツは14個もあります。すべて同じ供給元というわけではなく、ゴアテックスのパーツもあったわ」

ACCN「んん? LGって、防水ガラケーはあったけど、スマホはなかったよね?」

竹子「しーっ。乞うご期待、ということにしておきましょ」

ACCN「検査用のミニ水槽、チャプーンっておもしろかったな」

竹子「防水性能のチェックはすべての端末でするわけではなく、2時間に1回、数十台を抜き取って行ないます。深さ1メートル程度の水筒に、20台から100台の端末を入れて圧力をかけ、空気がもれてこないか、どこからもれているかを見るんですって。規格でいうとIPX7相当、つまり最も悪い条件をクリアーするかどうか調べているんだそう」

LG工場見学
↑光化門広場にある、ハングル生みの親、世余大王の像。※写真は工場とは直接関係ありません。

ACCN「以前、国内の某社PC工場を見学しましたが、様子は似ていますね。ラインに工員が配置され、チップが流れてきて、決められた役割を黙々とこなす……」

竹子「スマートフォンは小さなパソコンみたいなものですからね」

ACCN「違いと言えば、製造工程に防水があること、あとチェック項目が多い気がする。パソコンは耐久とI/O系のチェック、外装などだったけど、スマホはこれに全通信機能、防水なども加わって大変そう。非常に多くの(しかも若い&カワユイ)女性の方が器用に作業されてて印象的でした」

竹子「……(また言ってる)。昨日見学したディスプレーの製造ラインはほとんど無人でしたから対照的でしたね」

ACCN「あ、それ前半のレポートに書くのすっかり忘れたね」

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう