週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ノキアのWindowsPhone『Lumia 900』が最強すぎて悔しい

2012年04月23日 12時21分更新

 NokiaのWindows Phone端末“Lumia”シリーズの最新フラグシップモデルが『Lumia 900』だ。CES 2012(関連記事)で発表後、4月8日にAT&Tから発売された。

 米国より実機を購入したので、さっそく開封レビューをお届けしたい。

■外箱からLumia仕様

 Nokia Lumia 900は、大きく分けてAT&T版とグローバル版の2種類がある。今回入手したのはAT&T版で、本体カラーはシアン。購入価格は499.99ドル(約4万1000円)だった。

 本体カラーはほかにブラックもある。4月22日にはホワイトも発売予定だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑外箱はAT&Tの標準的なパッケージデザイン。NokiaロゴとLumia 900の画像が特徴。

 AT&T版最大の特徴はLTEだが、対応する周波数の関係上、米国以外では使用できそうにないのが残念だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑裏側にはLTE対応やフロントカメラ搭載を示すマークがある。ちなみに外箱はなぜか全体的に薄汚れていた。

 パッケージを開封してみると、Lumia 900本体は中央に鎮座していた。しかし、やたらと目立つシールが画面に貼られている。

 どうやら「TXTNG & DRIVING ... IT CAN WAIT」(運転中のテキストメッセージングはご遠慮ください)という注意書きのようだ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑アメリカの多くの州では自動車運転中のテキストメッセージ送信が法律で禁止されているとか。
AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑同梱の付属品。マイクロUSBケーブル、コンセント用アダプターなど。

■ひとまわり大柄な本体

 さて、Lumia 900本体を取り出してみた。Lumia 800に似たフォルムだが、大型の画面を強調するような縁取りが特徴的だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑Lumia 900本体は明らかに大きく感じる。

 Lumia 800や710のディスプレーが3.7インチだったのに対し、Lumia 900は4.3インチとなっている。これまで筆者は、CESやMWCなどの展示会でLumia 900の展示機を何度も触っていたものの、改めて手にとってみるとやはり一回り大きく感じる。

 背面には8メガピクセルのメインカメラを搭載、LEDフラッシュはNokia N9と同じ位置にある。カールツァイス製の28ミリという広角レンズが特徴だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑レンズは“Carl Zeiss Tessar 2.2/28”。

■SIMスロットはピン方式

 Lumia 900のボディーは一体成形となっており、バッテリーカバーなどはない。そのためSIMカードスロットは本体上部に用意されている。

 Lumia 800と違い、SIMカードスロットの引き出しには同梱のピンを使用する必要がある。ピン自体は単なる細い棒なので、ほかのツールでも代用できそうだ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑専用のピンが同梱されている。箱を捨てる前に確認しよう。

 実際にSIMカードスロットを取り出してみた。LumiaシリーズはすべてマイクロSIMカードを採用しているが、Lumia 900も同様だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑マイクロSIMカードスロットを取り出した状態。カバーの造りはじゃっかん頼りない。

■OSは基本的にMango

 Windows PhoneとしてのLumia 900は、搭載しているのがWindows Phone 7.5ということもあり、特別な新機能があるわけではない。ただしLTEに対応しているため、OSのビルドは“8112”とじゃっかん新しい。

 電源投入時にほかのLumiaシリーズと同じくNokiaロゴが表示され、続いてAT&Tのスプラッシュ画面も表示される。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑Nokiaロゴ(左)とAT&Tロゴ(右)が続けて表示される。

 設定画面には“Internet Sharing”という項目がある。Lumia 900はLumiaシリーズとして初めてテザリングに対応しているのだ。

 表示言語については、AT&T版は英語とスペイン語の2つしかない。日本語表示も可能だが、IS12Tでおなじみの“Yu Gothic”フォントは使用できず、中国語フォントが使われる。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑テザリングに対応(左)。表示言語は英語とスペイン語のみで、日本語は含まれない(右)。

 ただしWindows Phone 7.5は日本語入力に標準対応している。カーブフリックとQWERTYの両方で、IS12Tと同じ日本語入力が可能だ。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑日本語入力や漢字変換は問題なし。

■初のフロントカメラ付きLumia

 Lumia 900は、Lumiaシリーズとして初めてフロントカメラを搭載している。同梱の冊子“クイックスタートガイド”にもあるとおり、ビデオチャットアプリ“Tango”をプリインストールしている。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑ビデオチャットアプリ“Tango”の説明(Windows Phone OSのTangoアップデートとは無関係)。

 標準のカメラアプリでもフロントカメラは利用できる。カメラアプリを起動すると、動画ボタンの左側にフロントとリアのカメラを切り替えるボタンがある。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑フロントカメラを使いたいときはこのボタンをタップ。
AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑フロントカメラの映像に切り替わった。

■大画面がほしいならLumia 900

 今回は取り急ぎ開封レビューをお届けした。IS12TやLumia 800など、3.7インチクラスの画面に慣れていると、Lumia 900の大画面はかなりの迫力だ。写真や動画を楽しむのはもちろんだが、キーボードが打ちやすいというメリットもある。

 しかし5月に発売が期待されるグローバル版では、過去のLumiaシリーズのように、表示言語に日本語が含まれる可能性が高い。日本語表示に“Yu Gothic”フォントを使いたい方は、グローバル版の発売を待ってみるのもいいだろう。

AT&T版Lumia 900の開封レビュー
↑週アスPLUSアプリも大画面で楽しめる。

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう