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堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない“新しいiPad”の意味とは?

2012年04月06日 10時00分更新

文● 堀江貴文 構成●杉原光徳(ミドルマン) 編集●相川 イラスト●桜玉吉

堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない〝新しいiPad.の意味とは?

 先日『新しいiPad』が発売された。発表時の名称は『The New iPad』というもので、世間から「わかりにくい」という印象をもたれているようだ。

 たしかに最新のA5XプロセッサーやRetinaディスプレーの採用、カメラ性能のアップに4G対応など、基本性能は向上したようだが、あくまで基本性能のみ。実際に触っていないので、なんとも言えないが『iPad3』と名乗れるほど、目新しく斬新な機能はない。

堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない〝新しいiPad.の意味とは?

 個人的には、この段階でiPadをリリースしたのは、拙速だった気がしている。

 スティーブ・ジョブズが他界したことで、〝悪影響が出た〞というべきだろう。故スティーブ・ジョブズがすごいのは、「自分が使ってみたい」というガジェットを創りだす能力。「あんなこといいな、できたらいいな」の世界を実現させる力である。しかし、今回の発表を見ている限り、それがあまり感じられないのである。

 ジョブズ在りしころのアップルの株価は400ドルに未達だったが、現在(原稿執筆時3月中旬)は600ドルに到達している。アナリストのなかにはいずれ1000ドルに到達するのではないか? という声もある。たしかにアップルはiTunesによる課金とガジェットを垂直統合させているので、その強さは当面は変わらないであろう。しかし、この状況だけを見ていると、アップルの企業としての進化はピークを過ぎたといえるかもしれない……。


■今週のガジェット■
新しいiPad

堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない〝新しいiPad.の意味とは?

 3月16日に発売された第3世代の『iPad』。デュアルコアの新CPU『Apple A5X』を採用し、新たに4G対応になった。容量は、16/32/64GBの3種類。

堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない〝新しいiPad.の意味とは?

 2048×1536ドットのRetinaディスプレーにより、美しくなった画面。背面のiSightカメラは静止画5メガピクセル、1080pのHD動撮影画が可能。


発売 アップル(関連サイト)
直販価格 4万2800円~

■今週の近況■

Googleには一般従業員に知らされていない『Google X』なる研究所があり、そこでメガネ型コンピューターが開発されているとのこと。いわゆるヘッドマウントディスプレーなのだが、おもしろそうだ。どんどん研究を進めて、コンタクトレンズ型ARにまでいってほしいな。

堀江貴文のJAILぶれいく第33回 『3』ではない〝新しいiPad.の意味とは?

※この連載は週刊アスキー2012年4月17日号(4月3日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。

●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』

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