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実用新案出願中の付録『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

2012年03月28日 23時25分更新

週刊アスキー5月1日増刊号(3月26日発売)ふろく『超くねくねスマホケーブル』を初披露!

 一見、謎の帯状物体である週刊アスキー5月1日増刊(2012年3月26日発売)号特別付録『超くねくねスマホケーブル』。これが読者の手元に届くまでには、飽くなき試行錯誤があったのだ。

「究極の結束具を作ろう」
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 前回のスマホ手袋とほぼ同時進行で次回付録を考えねばならなかった我々は、アスキー総合研究所の遠藤所長に助言を求め、「究極のケーブル結束具をつくろう」というヒントをいただく。副編ACCN(矢崎)は、即座に試作を開始。

試作品(1)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで
試作品(1)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで
試作品(1)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 結束具としてだけでなく、スマートフォンのスタンドとしても利用できるようにしようと、ACCNがひらめく。しかし、まだ何か足りない……週アスらしくない……。これ自体、USBケーブルになっているのはどうだろうか?

試作品(2)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで
試作品(2)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 この時点で『超くねくねスマホケーブル』の基本機能はすべて決まった。

基本設計図
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 USB端子を覆う部分は両端を同じ形状に。内部にはケーブルと針金……完成品の全要素がすでに備わっている。しかし、「まがまがしい」「精子のようだ」といった意見を浴びせられ、苦悩に頭を抱えるACCNの姿が目撃されている。そして、さらに多くの試作が繰り返される……。

試作品(3)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 色の組み合わせは無限に存在する。週アスのAD(アート・ディレクター)サイバー佐藤が絞った組み合わせから、どれがいいか編集部内でアンケートを回覧。最終的には“赤”に決定したわけだが、実は1位ではなかったという説も……。この辺りの事情は直接ACCNにTwitterなどで聞いてみるといい。

 試作品もいよいよ最終段階へというところで大問題が発生! スマホがうまく立たないのだ……。

試作品(4)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 端末の側面形状によっては、底面が引っかからず片側が浮いてしまうことが発覚。

試作品(4)と試作品(5)を比較
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 慌てて業者に仕様変更を依頼、端子ブタの突起を大きく、カーブを深くした。

試作品(5)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 最後に加えた修正は外部形状ではなく、端子ブタの中身。

試作品(6)
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 違いがわかるだろうか? 左が試作品(5)、右が試作品(6)の端子ブタだ。最終版である試作品(6)では、つながったスリットではなく、USB端子の穴に合わせた突起を設けることで、着脱しやすく、それでいて不意に外れたりしないようになった。どうしてもフタの着脱感に満足いかなかったACCNが「ポンッて取れてカチッとはまるようにしてほしい」と最後まで粘った結果だ(ほかにも「くねくね感」など、遠藤譲りの擬音語多用で業者を大いに困らせた模様)。

 しかし、決めることはまだまだある。パッケージング……すなわち、どのように封入するかだ。

パッケージ試作
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 ケーブルを封入する効率を考えると、まっすぐのほうがいいし、かさ(厚み)も減る。だが、それでは長さがギリギリだし、“くねくね”感が伝わらないとACCNが却下。

 ギリギリのタイミングで決まったのが、逆U字型に曲げた状態で封入するパッケージ。ひと目で“くねくね”感がわかるうえ、ケーブルの長さも確保、さらにコンパクトで運搬効率も高い。

 雑誌の付録に初めてフロッピーディスクを採用した遠藤、そして週アス付録責任者ACCN。ふたりは、すでにこの先1年ぶんのアイデアを語り合っている。

つぎの付録はなにか?
『超くねくねスマホケーブル』ができるまで

 週刊アスキーは雑誌の表現の一貫として特別付録を採り入れ、その制作には遠藤諭も全面的に協力している。誌面の同様、今後の特別付録の展開も楽しみにしてほしい。

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