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堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ

2012年03月23日 10時00分更新

文● 堀江貴文 構成●杉原光徳(ミドルマン) 編集●相川 イラスト●桜玉吉

堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ

 発売前のコンセプトモデルだが、便利なカメラアプリが開発されているようだ。撮影した画像から邪魔なものを消すことができる『Remove』だ。

 記念撮影などをしているときに、いくら待ってもうしろに人や車が通ったりすることが多々ある。そういった写ってほしくないクルマや人を消して、写真撮影できるというアプリである。

 これだけ聞くとハイテク技術に聞こえるが、その仕組みは単純。連写した複数の写真を解析し、その写真の差分から動いている物体を識別して消しているだけ。つまり動いていない物体を背景と認識して、物体がないときに撮影した写真と合成して埋め込んでいるだけなのだ。

『Remove』サンプルデモ
堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ
堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ
堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ

↑記念写真時に背後などに写ってしまう人などを消し去り、すっきりとした画像に仕上げる。

 なるほど、こういう方法があったのか。このアプリが発売されてスマホに組み込まれれば、混雑している観光地などでの記念撮影時に重宝されるだろう。そう考えると、そこそこヒットするような気がしている。こういうのが“すき間”というやつだ。

 すごく単純なアイデアではあるが、ニーズを見抜けば、やり方によってはビジネスチャンスにつながる。起業をしたいと言っている人に「プログラムを覚えたほうがいい」と私がアドバイスするのは、まだまだすき間の多いIT関連と生活を結ぶ部分に入り込むことができるからだ。

 まぁ、このアプリは何枚もある画像の差分を見抜くためのプログラムが裏で走っているので、そこの開発が難しいところではあるんだけどね……。


■今週のガジェット■
『Remove

 通行人やクルマなど、不要なものを排除して撮影できるスマートフォン用アプリ。現在開発中。

堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ

発売 Scalado(関連サイト)
価格 未定

■今週の近況■

USBメモリー大のチップを体内に埋め込み、小型コンピューターでコントロールしてチップから薬を出す技術が臨床で試された。薬の成分を定期的に体に入れる仕組みが簡易なら、いろいろな用途に応用できそう。今後は体内で人工的に合成できる技術も開発されるといいね。

堀江貴文のJAILぶれいく第31回 邪魔なモノを消し去るカメラアプリ

※この連載は週刊アスキー2012年4月3-10日合併号(3月19発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。

●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』

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