2012年03月12日19時00分

クロマキー撮影も可能な次世代HDライブ配信スタジオが秋葉原に誕生

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 秋葉原にUstreamなどでHD画質のライブ配信ができる新スタジオが誕生。アンプ、カメラマン、背景セット不要な、日本初の“フルプラグド”スタジオ『オレンジスタジオ(フルプラグドライブスタジオ)』。パンダスタジオを運営しているキバンインターナショナルが新たに作成したスタジオで、そのメディア向け発表会に、アマチュアバンドマンこと千駄木が行って参りました。

 オレンジスタジオは、プロ向けのPVや楽曲のレコーディングに使われる音楽・映像収録スタジオ。一般の収録スタジオと大きく異なるのは、音声の出力にアンプを使わないフルデジタル入出力の“フルプラグド”であること。次に、カメラマンを配置しない“ライブスイッチング”方式をとっていること。また、背景セットが自由に設定できる“フルクロマキー”であることの3点。

 これらの特徴を実現するためにローランドから技術協力を得てるそうな。

 さて、どんな内容なのかひとつずつ順番に見ていきましょう。

●ドラムまでライン録音できる“フルプラグド”

 一般的なスタジオでバンドの音を録音する場合、通常はアンプや楽器の前にマイクを設置して、実際に鳴らされた音をそのまま録音する“マイク録音”か、あるいは電子楽器の場合、ライン入力端子にケーブルを挿して、直接音声信号をとる“ライン録音”という手法を取ります。
 オレンジスタジオの“フルプラグド”とは、後者のライン録音に近いものですが、楽器すべてがデジタル化されているのが大きな特徴。ギターとベースはアンプシミュレーターを介して録音し、本来ライン録音の難しいドラムも電子ドラム『V-Drums』が用意されるため、一般的な構成のバンドならば“ボーカル以外ほぼ無音”での収録となります。

オレンジスタジオ
↑スタジオ内に設置された楽器はボーカル用マイク、ギター、ベース、キーボード、ドラム。
オレンジスタジオ
↑ギターはフェンダーのストラトをVギター化した『G-5』と、アンプシミュレーター『GT-100』。もちろん自分で持参したギターやエフェクターを接続してもいい。ドラムは『V-Drum TD-30KV-S』が設置されるため、ドラマーはこのV-Drumを使う(オレンジスタジオでは楽器のマイク録りは行なわない)。
オレンジスタジオ オレンジスタジオ
↑ベース用のアンプシミュレーターは『GT-10B』。 ↑キーボードは『RD-700nx』を用意。

 音が出ない“フルプラグド”の利点は多く、“マイク録音”のように周囲の音を拾うことがないため、バンド全員が同時にスタジオで録音できます。一般的なスタジオのように、パートごとにひとりで録音スタジオに入って、別々に収録する必要がないので、時間短縮になるし、同時に演奏することで出せるグルーブ感ってあるよね! 

 また、大きな音が出ないため一般的な防音設備が不要というのもメリットです。実は、オレンジスタジオは普通のビル内! にあるんですが、防音はカラオケボックス程度だそうです。

●背景もデジタル処理、カメラマンも不要!

 映像収録に関しても独特で、基本的に編集はせず、リアルタイムで録音・撮影したものをそのままPVとして使えることを目標にしたシステムを構築。スタジオ内がグリーンバックなのは、リアルタイムでクロマキー合成を行なうためのもの。専用カメラマンもスタジオには在籍しておらず、必要なカットに合わせてカメラ台数を増やしていき、パンやズームは自分たちがスイッチャーで行なう手法をとります。

オレンジスタジオ
↑背景をクロマキー合成するため、スタジオは緑色で、緑色の部分にエフェクティブな背景が合成される。クロマキーのキリヌキ精度は非常に高く、境目に違和感はほとんど感じない。ただし、緑色の服を着てしまうと服が透けて背景と同化してしまうので注意です。
オレンジスタジオ
↑PA卓の配置は右側がビデオ操作、左側が音声操作。PAといってもコンパクトな構成。
オレンジスタジオ オレンジスタジオ
↑クロマキーの背景はビジュアルシンセサイザー『CG-8』でリアルタイム合成。 ↑カメラマンの替りとなるスイッチャー『V-1600HD』。ズームやアングル切り替えはスイッチを押して変更する。最大14チャンネルのスイッチングが可能だ。
オレンジスタジオ オレンジスタジオ
↑ミキサーは32チャンネル入力の『V-Mixer M-300』を使用。ここでまとめられたデータはHDDレコーダーに保存しつつ、ライブ配信PCに転送してUstreamなどにも出力できる。 ↑ミキサーからの“返し”は各演奏者のパーソナルミキサー『M-48』に送られる。各パートごとに自由に調節でき、同じスタジオで同時演奏してるのに「自分はドラムだけ聞きながら合わせたい」といった要望にも対応できる。

 時間貸しにはオペレーターさんがひとりついてくれるので、基本的なPA操作や配信はオペレーターさんにお願いできますよ!
(とはいえ、ひとりで同時に音の調整とビジュアルシンセ操作は難しいので、何人か連れていくと安心です)

 メディア向け発表会ではプロミュージシャンによるバンド演奏のデモンストレーションが行なわれ、演奏者からも「通常のスタジオ収録はアンプの音とPAの音が異なるが、フルプラグド環境は同じ音だからイメージがつかみやすく演奏しやすい」と大絶賛。


……でも、そんなに凄いスタジオだと利用料金お高いんでしょお?

 イエス。プロ仕様の本格収録スタジオなので、利用価格は2時間5万円。正直いってアマチュアにはちょっとハードルが高いです。

 ですが、4月中までは体験期間として無料で利用可能! プロと同じハイクオリティーな音楽・映像の収録してみたい、ローランドのハイエンド機材をスタジオで自由に触ってみたい、という人はこの期間に体験してみることをオススメしますよ。

■関連サイト
オレンジスタジオ(フルプラグドライブスタジオ)

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