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スマホウィルス1200超え! みなさんのスマホは対策済み?

2012年02月14日 14時00分更新

文● 週アス編集部  イラスト●中野スカ

 つい先日、110万台のPCにワンクリック詐欺ウィルスを感染させたヒトが逮捕されましたね。被害額はなんと6億円! 恐ろしい世の中です……。

 さて、この記事をスマホでチェックしているみなさん、セキュリティー対策はバッチリですか? 「ケータイだからだいじょうぶ」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、スマホは携帯というよりはPCに近く、セキュリティー対策は必須です。トレンドマイクロによると、1月末時点のスマホウィルス数はなんと1200超え!

 ひと口にウィルスといっても種類はいろいろで、スマホから個人情報を勝手に送信するモノから、公式アプリにウィルスを埋め込んだニセモノ、電話番号やメールアドレスを表示して払い込みを促すワンクリック詐欺アプリもあります。

 特に数が増えているのはAndroidOSを標的にしたウィルスとワンクリック詐欺系です。

 なぜAndroidを標的にしたウィルスが増えているかというと、理由は大きく分けて2つあります。

1.公式マーケット以外から手に入れたアプリがインストールできてしまう
2.インストール時に許可すると、電話番号や連絡先にアクセスできてしまう

DroidSMS
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動画プレーヤーを装ったトロイの木馬。有料SMSにメッセージを勝手に送信し、ユーザーが料金を請求される。
GEINIMIウィルス
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世界初のAndroidボット型ウィルス。ゲームアプリに混入し、利用者情報や端末のGPS情報を外部に配信する。

 「誰もチェックしていないアプリ」がインストールできるうえ、アクセス許可さえくぐり抜ければ個人情報が抜き取れる。こんなにおいしい標的はありません。

 海賊版アプリのインストールは言語道断として、“週間リスキー”好きな方にはおなじみのカスタムROMやrootツールも危険ですよ! そのツールがウィルスな可能性がないとは言えません。

本物のアプリのアクセス許可
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あるゲームアプリの本物のアクセス許可。
ウィルス入りアプリのアクセス許可
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個人情報へのアクセスを求められる。

 iPhoneは基本的にApp Store経由でしかアプリを入れられません。公式マーケットがチェックフィルターとして機能することで、安全性を高めています。同様に、AndroidスマホでもAndroidマーケットを使えば安全性が高まるということです。

 ……と言い切れればいいのですが、AndroidマーケットにもApp Storeにもウィルス入りアプリやニセモノのアプリが登録されてしまったケースがあります。特にAndroidマーケットはウィルス入りアプリ掲載のニュースが多いです。

 グーグルも2月頭にマーケットのマルウェア自動スキャンという対策を発表しましたが、その直後、iPhoneでおなじみの『Instagram』のニセモノが公式マーケットに華麗に登録されました。ギャグかと思うタイミングの悪さです。

マルウェア入りアプリが登場
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公式マーケットにマルウェア入りアプリが登録された。
有名アプリのニセモノも!
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『Instagram』のニセモノアプリもマーケットに登場。

 「ではどうすればウィルスからスマホを守れるのか」とお嘆きのアナタ。以下の3つのお約束を守るだけで、ほぼ確実にウィルスからスマホを守ることができます!

A.ウィルス対策ソフトを入れる
B.提供元不明のアプリをインストールしない
C.インストール前に必ずアクセス許可項目をチェック

 ウィルス対策アプリを入れていないと、ウィルスに感染したことに気づけません。次に、提供元不明のアプリのインストールを許可しないこと。これだけで防御はほぼオーケー。最後にアクセス許可項目のチェックですが、怪しいアクセス許可を求めるアプリは入れないことが大事です。

ワンクリック詐欺アプリ
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動画再生アプリのインストールが求められる。
提供者不明アプリの説明
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提供者不明アプリ導入の許可設定方法も説明。
電話とメールアドレスを表示
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アクセスを許可したため、個人情報が表示される。
業者からSMSがキタ!
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業者から料金振り込み指示のSMSが来る場合も。

 たとえウィルスに感染してしまったとしても、Androidのウィルスはアプリなので、ユーザーの手でアンインストールできます。

 スマホの挙動がもっさりしたり、バッテリー消費が増えるなどの理由で敬遠されがちなセキュリティーアプリですが、必ず導入しておきましょう!

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