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何も考えずにRAID環境を構築 してくれるNAS『Drobo FS』を使ってみた!

2012年02月07日 15時00分更新

文● いーじま 撮影●篠原孝志(パシャ)

Drobo FS
Drobo FS
●Drobo Inc,(日本総代理店・国際産業技術株式会社) ●実売価格 5万9800円前後

■めんどうなRAIDカンタンにできるなんて

 最近、部屋の掃除をしていたら、HDDがゴロゴロ出てきた。HDDの容量が右肩上がりで増えていったのにもかかわらず、反比例して価格はどんどん下がるものだから、思わずどんどん買い足してしまったのだ。なので、どんどんHDDを置き換えていき、古いHDDは使わないデータとかバックアップ用として机の下で眠っていたのだ。以前、そんなHDDを利用して外付けやNASを導入しようと思っていた。しかし、どうせならRAIDにしてデータの損失を防ぐようにしたいなどと欲が出て、そうなると容量の問題とかあって今あるHDDは使えないため、計画は頓挫していたのだ。

 ところが、この『Drobo(ドロボ)』シリーズ、RAID5や6相当の保護機能をもちながら、HDDのメーカーや容量の違いをまったく気にせず利用できるというではありませんか。今回使ったNASモデルの『ドロボ FS』は、SATA HDDを5つセットでき、RAID6と同様の2台故障してもデータが保護されるタイプ。

 でも、RAIDって設定とかめんどうなんじゃないかと思ったら、これが全自動! まずユーティリティー『DroboDashboard』をPCへインストール。そのうえでLAN内にドロボ FSを接続しHDDを適当に入れて起動。ユーティリティーを起動すると自動的に認識され、勝手にHDDの構成から最適な設定をしてくれるのだ。設定に費やす時間は容量にもよるが、わずか10分程度。しかもコーヒーでも飲んでゆっくり待っているだけだ。

 ためしに320GBと500GB、1TBのHDDをセットして起動してみた。普通のRAIDだと同じ容量のHDDで組むので、最低容量の320GBが3つとして認識するのかと思いきや、すべての容量を利用して最適な容量の構成にしてくれるのだ。左上にあるユーティリティーの画面を見てのとおり、利用できる容量は約700GB。これが、一般のRAIDを拡張した独自技術の“BeyondRAID"のなせる技。このほかにも、空きスロットにHDDを挿入すれば、自動的に容量が拡張されたり、HDDがひとつ故障したら自動的にほかのドライブへデータを逃がしたり、HDDの交換もカンタンに行なえるなど、一般のRAIDより格段に扱いやすいのだ。

 HDDは、予期しないときに突然故障したりするもの。思い出の写真や動画など、損失しては困る貴重なデータを守るのに、何も考えずに利用できるこの製品は、あまりPCに詳しくない人にこそオススメしたい。

空きスロットへ挿入するだけ
Drobo FS
容量を増やすにはHDDを入れるだけ。HDDの状態や容量はLEDで表示されている。
ユーティリティーで状態を確認
Drobo FS
ユーティリティーではドロボの管理が可能。設定は自動で最適なRAID構成にしてくれる。

■Drobo FS
●Drobo Inc,(日本総代理店・国際産業技術株式会社
●実売価格 5万9800円前後
●ドライブベイ 5スロット
●ディスクプロテクション シングル/デュアル
●対応HDD 3.5インチSATAⅠ/SATAⅡハードディスクドライブ
●インターフェース LAN
●消費電力(HDDフル搭載稼動時の平均) 56W

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