2012年01月23日13時00分

北米出張・取材通信事情——99ドル『WiMAXルーター』で快適ネット環境を手に入れる【西田宗千佳氏 寄稿】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

 海外出張に行くと、いつも困るのが通信回線だ。
 日本は通信回線については、世界で最高の水準にある。自宅では光回線を、外出先ではUQ WiMAXやらXiやらを使い、帯域を気にせずクラウドにどっぷりつかった生活をしていると、つながるのもままらない生活はとてもつらい。
 いや、もちろん、お金を使えばそれなりに解決できるのだ。携帯電話のローミングサービスを使えば、一日3000円弱でパケットが使い放題になる。でもそれはさすがに高いし、テザリングもできないのでパソコンなども使えない。だからこれは「ナシ」だ。

 なので、解決策は、おもに2つ。
 まずは、日本から「海外で使うためのデータプラン用・レンタル携帯電話サービス」に加入していくこと。グローバルデータの展開するサービスが有名だ。無線LANルータを貸し出す“MiFiプラン”の場合、多くの国が一日1580円で使える。現在はアメリカ向けの場合、VerizonのLTEサービスに対応したプランも選択できる。でも、やっぱりちょっと高い。今回は借りてきたが、もうちょっと安くなればありがたい。

グローバルデータ MiFi LTE
↑グローバルデータの4G LTEモデムレンタルサービスのページ。レンタル料金は1日あたり1580円。
ClearWire WiMAXルーター
↑左が現地調達したWiMAXルーター、右が日本から借りていったグローバルデータの(本当はLTEになるはずだった)4Gルーター。どちらにも良い部分があって、どちらも役立つ。

 もう一つは、現地で買えるプリペイド式のデータプランSIMを購入する方法だ。国によって色々あるが、3G系サービスを使ったものが手軽に入手できる。といっても、使い放題のものより、「一週間30ドル・300MBまで(AT&Tの場合)」や「30日間30ドル・1GBまで(T-Mobileの場合)」といったプランが多い。それをSIMフリーのスマートフォンなどに入れ、テザリングで利用するのが一般的だ。これは安いのだが、いちいち買いに行くのが意外と面倒。また現状、3G回線しか使えないという制限もある。

 実は、韓国とアメリカ限定だが、もっといい方法があった。しかもお金がかからない。
 それはUQ WiMAXのローミングサービスだ(関連リンク)。アメリカの場合、Clearwireがローミング先となっていて、日本で使っているWiMAX対応パソコンを持ち込めば、そのまま無料で(2012年1月現在)ローミングが使える。通信速度も日本のWiMAXと大差ない。日本並みの環境が、しかもタダで手に入るわけで、こんなにステキなものはない。
 だが、これにも大きな問題が一つ。パソコンでしか利用できないのだ。現地で連絡を受けたり地図を見たりするには、やっぱりスマホやタブレットが欲しい。だが、日本で販売されているWiMAX対応ルーターはローミングに未対応なので、そういうわけにもいかないのだ。
 Clearwireにはもちろんルータタイプもあるのだが、利用には当然“契約”が必要。そして、そのためには“アメリカで発行されたクレジットカード”が必要だった。

●プリペイドプランを使えばClearwireで日本のクレジットカードが使える!?

「いいなあ、Clearwire」と思いつつ、毎年、多くのプレス関係者がここで涙を飲んできた。
 だが、今回はちょっと違った。
 まず最初、我々にもたらされたのは「どうやらClearwireに、プリペイドプランが導入されたらしい」という情報だった。そしてさらに「店頭で、なんとか日本のクレジットカードでも買えるらしいぞ」という話だ。おっと、なにが変わったのか?
 そう考えて、私を含む数名は、家電量販店『BestBuy』に向かった。
「こちらで発行のカードはないの? そうねえ、じゃあ、このプリペイド・デビットカードで契約して、次に来日した時にはプリペイド契約に変える、ってのはどうかしら?それなら、インターナショナルのカードでもできるはず」

 BestBuyでClearwireの販売担当をしていたおねーさん(ちなみに、いい感じの美人)は、そんな風に教えてくれた。Clearwireは、最初にまずプリペイドでなく、正規の1カ月契約をしないといけないらしい。そこで現地発行のカードは必要なのだが、BestBuyで販売されている「VISAのプリペイド式デビットカード」だと、アメリカ発行扱いになるので契約できるのだという。ルーターは99ドル、1カ月の契約で50ドル。そして、デビットカードの発行などに10ドル。総計160ドル程度の出費となるが、これでどこでも高速な通信ができるようになると思えば、納得できるかもしれない。説明を受けて、私が「じゃ、買う」といった瞬間、後ろにいたプレス仲間4人が一斉に手を挙げたので、おねーさんもちょっとびっくりしていたようだが。
 実際に使ってみると、まあ、なんとも、実に快適だ。

ClearWire WiMAXルーター
↑Clearwireの99ドルWiMAXルーターの同梱品と、BestBuyで購入したデビッドカード。ルーター自体は、『CLEAR SPOT 4G APOLLO』という、ディスプレー付きのもの。購入時の予備充電は1時間ぶん程度なので、初期充電は必須。
ClearWire WiMAXルーター ClearWire WiMAXルーター
↑ルーターの大きさをスマートフォンと比較。スペックシート上のバッテリー容量は2200mAhで、6時間の動作時間をうたう。荷物の多い取材時の携行品としてはまったく気にならないサイズ。 ↑BestBuyで同時購入したプレスの知人たちと、買い物後に開封してスタックしてみたところ。パンケーキと比べてるのがわかったのか、ウェイトレスにもウケていた(笑/編集部注)。

 日本国内のスピードテストサイトでのチェック結果では、下りの平均はおおむね1.5Mbpsから3Mbpsといったところ。
 実は今回、グローバルデータからHSPA+対応の無線LANルータも借りてきていた(本当はLTEを希望したのだが、渡されたのは「4G」と書かれた冒頭の写真の製品だった。いや、確かに4Gだが……。数が足りなかったのだろう)。こちらでも同じテストをしてみたが、スピードはだいたい500Kbpsから1.5Mbpsを切るくらいだった。

 エリアは当然、“4G”の方が広く、巨大なホテル内や展示会場の奥でもつながるが、“WiMAX”はちょっと狭め。しかし、屋外ならほぼ問題ないし、プレスルーム近辺にはアンテナが設置されていたためか、いつも快適につながった。日本でWiMAXのルーターを使う時と、ほとんど変わりない。これがラスベガスだけでなく、よく行くサンフランシスコやロサンゼルス、シアトルでも使えるとあれば、本体99ドル程度の出費は問題ない、というものだ。

 でも、一抹の不安がないではない。
 ほんとに、あの店員のおねーさんの言ったことは本当か? 後日日本のクレジットカードでプリペイド契約をチャージできなかったら、今回で使い納めになってしまうぞ」
「そもそも私の英語力で、きちんとその辺の詳しい条件をおねーさんとコミュニケーションできてたのか?」
 そんな懸念は、現地プレス関係者の間でも不安視されていた。
 はたして、おねーさんの言っていたことは正しいのか!? 続きは次回の海外出張で判明する。(んだろうか。本当に。)

●関連リンク
Clearwire公式サイト
CLEAR SPOT 4G APOLLO製品ページ
グローバルデータのLTE MiFiレンタルサービス

関連記事

あわせて読みたい

follow us in feedly

最新のニュース

アスキーストア人気ランキング

特集

Comic

アクセスランキング

Like Ranking

BEST BUY

みんなが買っている最新アイテムはこれだ!

Fire タブレット 8GB、ブラック

Fire タブレット 8GB、ブラック

Amazon

8,980円〜

56人が購入

Fire TV Stick

Fire TV Stick

Amazon

4,980円〜

39人が購入

Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

Amazon

12,980円〜

11人が購入

Amazon.co.jp