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【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。

2012年01月10日 22時32分更新

 Kindle Fireのrootを取得し、日本語タブレット端末化したりカスタムROMを導入したりして遊んでおられたアックン・オッペンハイマーがとうとうICS、すなわちIce Cream Sandwichをぶっ込んでしまったという情報が寄せられております。

 例によって「あいすくりーむ? なにあじ?」という方、読み進めてはいけません。参照元はもちXDAフォーラム。“Amazon”と背面に記されているが縛りのない、最新OSでスペックもそこそこの格安7インチAndroidってなもんや三度笠ですが当然、文鎮化の危機と隣り合わせであることを忘れちゃいけませんダンナ。

 今回は、Kindle Fireに『TWRP』なるツールを入れます。コレによって、ROMのバックアップや復元がラクに行なえるようになるんです。ああ、どんどん便利になっていくわ……。といっても、コレを入れるのも結構リスキーなうえ骨の折れる作業でございます。

 まず、Kindle Fire UtilityなるツールをXDAフォーラムから入手します(記事最下部に記載)。フォルダー内の“run.bat”を実行、“error: device not found”と表示されないこと、“ADB Status: Online、Fastboot Status: Offline”と表示されているかを確認します。

 続いてTWRPをKindle Fireにインストールします。“twrp-blaze-2.0.0RC0.img”、“u-boot.bin”というファイルを記事最下部のリンクから入手し、“sdcard”直下へコピー。USBをアンマウントし(ケーブルは接続したまま)SDKのadbのある場所から端末へファイルをインストール→再起動します(コマンドはリンク先参照)。

 TWRPのインストールが無事完了すると、KindleFire再起動後、黄色い炎マークが出るようになります。ここで電源ボタンを押すとTWRPが起動します。私は最初、この画面で止まってしまうようになってしまいましたが、“fastboot -i 0x1949 oem idme bootmode 4000”を実行する必要があった模様。すわ文鎮化と思いましたが、adbが認識したので助かりました(ホッ)。

【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。
【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。

 ほんだばICSをば。あ、TWRPであらかじめバックアップを取っておきましょう。XDAから入手した“1229E.zip”、“gapps_ics_4.0.3_v8.koush.zip”2つのファイルをやはり“sdcard”直下にをコピーします。後者はGoogle謹製サービスのパッケージですな。あとは驚くほどカンタン。TWRPのFlashボタンでZIPを選択するだけです。1229E.zipが済んだらMainMenuに戻りgapps_ics_4.0.3_v8.koush.zipもインストール。済んだらReboot! しばらく待つと……。

キター!

【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。

 いじょ。おっ、最初から日本語が選択できるじゃないの! フォントは中華でしたが、変更しましたん。ICSからはfontsフォルダーに入れるだけじゃダメになったのねー(ツイッターで情報提供くださった方々ありがとうございました!)。マーケットもバッチリ。ATOKも今回はフツーに入りました(ってか、元々日本語入力対応してた)。

【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。
【週間リスキー】Kindle FireにICS導入だん。

 音もちゃんと出るし、挙動もα版とは思えないほど安定しております。サクサク感すらアップ。これはヤバイ。ヒジョーにヤバイ……。メイン機にすらしたい気分。不具合らしい不具合はTalkが異常終了しちゃうのと、マップが入っていなかった(これはなんとかなるかも)あと、USBマウントでストレージとして認識しなくなっちゃったん。そんくらい。31行きたい。

●関連リンク

IceCreamSandwich Development/Discussion Thread
↑XDAフォーラムの該当スレッド(英語)。※Kindle Fire Utilityのダウンロード先はコチラ

TeamWin Projects
↑TWRPのダウンロード先(英語)。

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