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タブレットがガイドブックや本、フォトフレームになる! 『Sony Tablet』の独自アプリを体験!

2011年09月03日 21時30分更新

文● 千駄木和弘 編集●桑野

 『Sony Tablet』は、ソニー独自のネットワークサービスや専用アプリを利用した機能が特徴のタブレット。実は9.4インチの『Sony Tablet S』(以下『S』)と5.5インチ×2画面の『Sony Tablet P』(以下『P』)は形状だけでなく、利用できる独自アプリにも少し違いがあります。
 『S』と『P』の独自アプリや独自機能に注目して、実際にアプリの使用感や機能の特徴をチェックしました!

●PetaMap(ペタマップ)  『P』専用アプリ

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!

 全国100万件のスポット情報を取り込んだ地図サービス『PetaMap』のアプリ版。縦画面のみで使用します。左画面が地図、右画面にメニューが各種情報を配置した細長いガイドブックふうのレイアウトが面白い。
 『ぐるなび』や『グルメぴあ』など、提携サービスの情報を検索の絞り込みに併用できるのが特徴です。たとえば“千代田区”“食べる”“ぐるなび”と指定すると、それに該当した店がマップに表示されます。右画面にある絞り込み要素のアイコンを左画面の地図にドラッグ・アンド・ドロップするという操作方法が独特です。
 また、ユーザーがオリジナルのスポットを登録でき、オリジナルスポットは『P』本体にのみ保存したり、口コミとして公開もできます。自分専用のガイドブックとして育てたら楽しそう!

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!
お店の詳細情報を表示。営業時間や座席数という基本データのほか、利用可能なクーポンがあれば一緒に表示されるのはオトク。
『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!
旅行のしおりのように複数の目的地をコースとして案内する“タイムライン”はオリジナルの機能。移動ルートはマップ上に青いラインで表示される。

●ネットフォトフレーム by Life-X  『S』専用アプリ

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!

 『S』をクレードルに差し込むと自動的にスライドショーが起動するアプリ。スライドショーは『S』本体内に保存した写真だけでなく、ウェブ写真共有サービス『Life-X』に保存した写真、さらにデジ一眼αユーザー専用の写真投稿サイト『αcafe』で公開中の写真も再生できます。
 『αcafe』の場合、写真についたタグで検索するだけ。“猫”タグなら猫の写真ばかりを映し出せます。つまり、『S』本体内にデジカメ写真を一枚も保存していなくても、『αCafe』の写真でフォトフレームを更新できるというわけ。自分で写真を撮影しない人もフォトフレーム機能が使えるのがイイ! ただし現段階では音楽や動画の再生には非対応です。

●Reader  『S』『P』両対応アプリ

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!
『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!

 カラー液晶のSony Tabletに合わせてReaderで取り扱う書籍もカラー対応に。200タイトル以上の雑誌や絵本、写真集をサービス開始時に追加予定です。電子ブックリーダーの『Reader』端末ですでに購入した書籍ファイル(モノクロ画質)がタブレット版『Reader』アプリで共用できるかは現在検討中とのこと。今回の試用ではReaderStoreで販売される電子ブックではなくPDFファイルの閲覧でしたが、ページ送りやピンチ操作による拡大など操作系はなめらかでサクサク感はばっちり。
 『S』の場合、縦持ち時は1画面1ページ表示、横持ち時は2ページ分の見開きが1画面で表示できます。『P』は縦持ち時は文庫本のようなスタイル。横持ち時はまだ調整中で2画面で1ページ表示にするかは検討しているとのこと。
 『S』と『P』ユーザーではReaderの使い方が違うのではないかと感じました。『S』は外出中に読書するよりもインドアで読める雑誌や写真集、さらに1画面で見開きが楽しめるマンガにも向く印象。『P』ならやはり文庫本に最適です!

●Throw(スロー)  『S』『P』両対応機能

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!

 タブレット内やDLNAサーバーに保存した静止画、動画、音楽ファイルを直接、同一ネットワーク内にあるDLNA対応クライアントに送信・再生して楽しむ機能です。『ギャラリー』や『ミュージック』といった標準アプリ内の画面右上にスローアイコンが追加されていて、そのアイコンからネット内のクライアントを検索・接続します。送りたいメディアファイルをサーバーのアイコンに放り投げるようにドラッグすると(この様子からスローと名付けられた)、クライアント側で再生されます。3秒もかからず転送されるそうです。
 現在は非対応ですが将来的にはDTCP-IPに対応して、録画ビデオの操作もできるといいなあと思います。

●リモコン  『S』専用機能

『Sony Tablet』のネットワークサービスを体験!

 テレビやHDDレコーダーを操作できる赤外線リモコン機能。当たり前ですが、リモコンを押した瞬間にチャンネルが切り替わります。快適! ソニー以外のメーカー機器のプリセットもちゃんと用意してあり、プリセット一覧になくても学習機能でほぼすべての機器に対応できます。ただしエアコンのリモコンは信号が複雑なため学習が難しいそう。赤外線発光部はフレーム上辺中央内(小さいマイク穴の周辺)にあるので、リモコン利用時は向きに注意です。

 いままでソニーがウェブ上で展開してきたネットワーク機能をアプリ化しただけじゃ? というと身もフタもないですが、『S』と『P』での利用を前提とした機能追加や操作変更を加え、タブレットの独自機能として昇華させてるのはいい感じ! AV機器とのリンクが簡単に行なえる機能が充実しているのもソニーらしさアリです。
 スペックや価格だけが機種選びの候補になりがちですが、独自機能による便利さにも注目してみると、さらにタブレット選びが楽しくなりますね!

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