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2GPU搭載の最強グラボ、“RADEON HD6990”登場!!

2011年03月08日 14時01分更新

 AMDより開発コードネーム“Antilles”で知られていた最上位クラスのグラボが登場。
1枚のボードに製造プロセス40nmの『RADEON HD6900』(コード名Cayman)シリーズのGPUを2個搭載した製品だ。
 

HD699-

内部を見ると2つのGPUを搭載しているようすがわかる。

HD699-

補助電源は8ピン×2基必要。

HD699-

出力はディスプレーポート4基とDVI。

AMDからリファレンスモデルを借りられたので、早速ベンチマークを計測してみた。設定は最上位の実力を知るため、高画質設定にした。比較対象はもちろんNVIDIAの最上位モデル『GeForce GTX580』だ。

HD6990
HD6990

テストBで計測。解像度1920x1080ドット、CSAA8X、画質設定全てHIGH

HD6990

解像度1920x1080ドット、画質設定Ultra、DX11、SSAO High、Tessellation ON
 

性能面では、すべてのベンチでGTX580を圧倒。ただし、ストーカーのベンチでわかるとおり、GeForceに最適化されたゲームでのスコアーが今ひとつ伸びなかったようだ。これは、これまでのRADEONシリーズの特徴でもあるが、HD6990ではそれを2GPUの馬力で押しきっている印象を受けた。

そのほかに実機を触ってみて、全長が約30.5ミリとかなり長くPCケースを選ぶと感じた。また、補助電源が8ピン×2基なので電源ユニットは厳選が必要。少なくとも700ワット以上のものを選ばないと、8ピンが2系統用意できない可能性がある。
リファレンスのファンノイズは大きく、GTX580より上な感じがしたが大差はない。排気熱は危惧していたほど熱くないといった印象だ。

予想実売価格が7万円後半という価格がネックになるだろう。しかし、SLIやCrossFire Xを使わなくても1枚でこれだけ速いのは魅力。1ボードのGPUとしては、まちがいなく最速のグラボだ。

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