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感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

2011年02月14日 12時00分更新

作者名:wargoth
価格:無料
カテゴリ名:ツール
バージョン:1.0.7.1
作者サイトURL:http://yavalek.blogspot.com/

「Sketcher」は、ちょっと不思議なペイントアプリです。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

「オートマティスム(自動記述)」という言葉があります。理性に支配されずに、無意識の中にあるものを表現しようとする芸術的試みのことです。少々乱暴な解釈ですが、「思うがままに無心で描けば、表面的にはわからない意識の内面が表現される芸術となる」といった感じでしょうか。そう、技術云々は関係ないのです!(一気にハードルが下がりましたね)

では、余計な意識を排除するには、どうしたらいいのでしょうか。具体的な意味を持たず、使い方に惑わされないツールがあれば始めやすいと思います。なんと、Androidにそんなアプリがありました。「Sketcher」です。これを使えばオートマティスムが、電車の中や昼下がりのカフェで体現できるかもしれません。まずは実践! さっそく試してみましょう。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

メニューから、5つの項目が選択できますが、描くのに必要なのは「Color」と「Brushes」です。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

「Brushes」では、12種類のブラシが選べます。これらのブラシは筆のように線を描くものではなく、スタンプのように図形を型押しするものでもありません。指で画面を擦る付けるようにすると、特定の図形で塗りつぶすかのような効果が得られます。さらに上塗りしていけば、密度が濃くなり濃淡が生まれます。赴くままに擦れば、やがて不思議な模様ができてきます。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

彩色を施せば、表現の幅もグッと広がります。メニューから「Color」を選択して色を選びましょう。丸いカラースケールの気になる色をタップし、下のバー状の濃淡で色の濃さを決めます。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

一本の筆と一色の濃淡で描いたものと、多くの筆と色で描いたものを作ってみました。これが自分の無意識だったら少し怖いですね(笑)。失敗や成功という概念も吹き飛びます。ちなみに、このアプリにはアンドゥがないのも特徴です。

感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」
感じるまま大胆に描こう!「Sketcher」

描いた絵は、メールなどで転送したり、SDカードに保存できます。SDカードには「sketcher」というフォルダが作成され、その中に保存されます。できた作品はPCへ転送し、画像処理ソフトなどでさらに加工しても楽しいかもしれません。

シュルレアリスムの創始者アンドレ・ブルトンも、オートマティスムの手法で作品(詩)を作っていたことがあります。みなさんも無心で、内なる小宇宙(コスモ)を表現してみましょう!

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