2011年02月26日07時00分

iPhone People+週アスPLUS 連動企画

iPhoneゲーム開発者インタビュー EXTRA Makoto Setoh

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※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。

 
 Twitterの大ブームが続く今、自分を表現するアイコンの重要性はますます高まっている。いまはまだSNSの中の話だが、この傾向は、いずれコンシューマゲームにも波及するのかもしれない。

 

●SELF SELECTION

MY辞書登録
MY辞書登録
App Storeはこちら→MY辞書登録
(C)2009 Makoto Setoh

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 iPhoneは発売当初から漢字変換の精度があまり良くなく、辞書登録もできないので不満の声が多かったのですが、連絡先に登録した名前のよみを入力するとその漢字が候補として出てくるということがわかってからはこれを辞書登録の代わりに使うのがユーザーの間で広まりました。しかし、いちいち連絡先を開いて登録するのが結構面倒なので、簡単に登録できるアプリを作れば便利に違いないと思い開発することにしました。

【2】このアプリを、ユーザーがどのようなシーンで使われることを想定されていますか?

 iOS4になり標準で辞書登録ができるようになったので、本アプリの用途はPCやMacなどで普段使っているユーザー辞書や顔文字などを一括で読み込んで登録するのがメインになると思います。

 あとiPhoneでは半角カナが入力できないのですが、本アプリで半角カナを登録したファイルをインポートすることで、1文字ずつの変換になりますが半角カナを入力することが可能になります。最近はこれが目的で本アプリを購入される人も多いようです。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 無料版の辞書登録アプリではしばらく使っているうちに変換候補に出てこなくなったりするそうですが、本アプリでは連絡先に登録するので消えることはありません。あとはPCやMacなどで普段使っているユーザー辞書のインポート機能ですね。ATOK、MS-IME、ことえりなどの一般的に使われているテキスト形式の辞書ファイルであれば大抵読み込めます。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 iOS4になり標準で辞書登録が出来るようになったこともあり今のところ大きな機能追加の予定はありません。Appleが辞書登録のAPIを公開してくれれば状況も変わるのですが、今のところそのような情報はないので様子を見ているところです。他のアプリの開発が落ち着いたらiOS4対応、Retinaディスプレイ対応、iPad対応(ユニバーサル)はしたいと考えています。


 

Touch Icon Creator
Touch Icon Creator
App Storeはこちら→Touch Icon Creator
(C)2010 Makoto Setoh

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 iPhoneでは好きな相手に電話をかけるようなアイコンをホーム画面に作ることができません。SafariのWebクリップという機能を使うとホームページをホーム画面に登録できるのですが、これを応用すればなんとかなるのではないかと思ったのが開発のきっかけです。いろいろ苦労はしたのですが、実験を重ねてうまく動作させることができたときは本当に嬉しかったですね。

【2】このアプリを、ユーザーがどのようなシーンで使われることを想定されていますか?

 好きな人や家族の写真、マンガやアニメのキャラクターなどをアイコンにしてホーム画面に登録してみてください。ホーム画面を眺めるだけで楽しくなるようなそんな使い方をしていただければ嬉しいですね! ただアイコンを飾るだけでなくワンタッチで電話やSMSを呼び出せるのでiPhoneがまた一段と使いやすくなると思います。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 本アプリのような動作をさせるには電話番号やメールアドレスなどを外部のサーバーに送信しないといけないものもあるようですが、本アプリではこの辺りの動作を工夫して、プライベート情報については外部に送信しない仕組みをとっています。

※ホーム画面に登録するアイコン画像とタイトルは一時的にサーバーに送られますが、一定時間経過後に自動的に削除されます。

 あとは電話をかける際の確認ダイアログに工夫をしています。
 このダイアログはうっかりアイコンに触れてしまって電話をかけてしまうのを防ぐためのものですが、このダイアログがいちいち出るのが不便という人もいます。これを解決するために設定画面に近接センサの項目を用意しています。近接センサをONにすると、確認ダイアログが出た状態であってもiPhoneを耳にかざすだけで電話をかけることが可能です。

※設定画面では確認ダイアログ自体を表示しないようにすることも可能です。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 今のところ大きな機能追加の予定はありませんがアイコンタップ時の動作をさらにスムーズにする方法が見つかれば積極的に改良していきたいと考えています。


 

Duet Browser
Duet Browser
App Storeはこちら→Duet Browser
Free版はこちら→Duet Browser Free

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 米国でのiPad販売開始に間に合うようにアプリを作りたいと思い、いろいろ考えぬいた結果がiPadの広い画面を活かしたマルチウィンドウのWebブラウザでした。そのときはまだiPad標準のSafariがどのようなものになるのかさえわからない状況でしたがさすがにマルチウィンドウはないだろうという予想で一気に作り始めました。

 アプリは無事完成し一度は審査も通ったのですが、iPad発売の前日に米国Appleから国際電話がかかってきてこのアプリはストアで販売できないと伝えられました。マルチウィンドウ、マルチタスクを謳ったアプリはだめになったとのことだったのですが正直これはショックでした。寝る間を惜しんで開発に専念してやっとの思いで完成させたアプリが販売できない、それも一度は審査を通ったにもかかわらずiPad発売の前日に販売取り消しというのは……。

 さすがにその後しばらくは何も手に付かない状況だったのですが、Appleの審査の方に画面分割型のブラウザであれば大丈夫と教えてもらったので現在のデュアルウィンドウのタブブラウザに作り替えることにしたわけです。結果的にiPadの画面サイズであればマルチウィンドウよりデュアルウィンドウの方が使い勝手の面で良かったのかなと思いますが、米国発売に間に合わずライバルアプリに出遅れてしまったのは今でも悔しい思いです。

【2】このアプリを、ユーザーがどのようなシーンで使われることを想定されていますか?

 2画面のブラウザだからといって利用シーンを限定するというわけでなくSafariの代わりとして普段のWebサーフィンに使っていただければと思います。そうして使っている中で2つのサイトを見比べたり、WebサーフィンをしながらYouTubeの動画を見たり、Simplenoteなどのサービスでメモを書いたり、辞書サイトでわからない言葉を調べたりするなど2つの画面を有効に使っていただければと思います。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 画面のブラウザはいくつかあるのですが、タブが使えたり、ブックマークなどの機能の充実さではDuetが一番だと思います。無料版も用意しているので他の2画面ブラウザと比べて頂ければ一目瞭然だと思います。1画面の高機能型のブラウザアプリと比べても機能的に遜色がないレベルに近づいてきていると思いますがさらにアップデートを重ねて負けないようにがんばろうと思っています。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 フルスクリーン表示、EvernoteやInstapaperなどのWebサービスとの連携、Web、pdfのローカル保存など順次機能追加を考えています。また、iOS4.2の目玉であるマルチタスクへの対応も必ずやります。これが実現すればDuetの使い勝手は飛躍的によくなりますので皆さんぜひ期待していて下さい。


 

●iPhone一般に関する質問

【1】まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。

 米国で初代iPhoneが発売されると聞いたときからiPhoneの滑らかにスクロールするユーザーインターフェースにはとても興味がありました。ただ実際プログラムを作ろうと決断したのはiPhone 3Gが日本で発売される1ヶ月くらい前です。AppStoreというのができて個人でも有料アプリを出して世界で勝負できると知ったのが一番のきっかけですね。決断してからはどんなアプリを作ろうか、どうやって作るのかなど一気に頭の中がiPhone一色になってしまいました(^^;

【2】他のプラットフォームとは違う、iPhoneアプリ開発の魅力をお聞かせください。逆に魅力ではなく、苦労される点もあれば、お聞かせください。

 Cocoa Touchというフレームワークの素晴らしさです。必要とする機能が美しい形で実現されているのでプログラミングはとても楽しいです。Objective-Cの言語としての面白さも魅力のひとつです。最初はとっつきにくいですが、慣れるとコードも読み易くてとても親しみがわいてきます。

 また当初は情報が少なかったですが、今では世界中の開発者がBlogなどで情報を公開してくれているのでわからないことは検索すればすぐに出てきます。そういう意味でもかなり開発は容易になってきています。

 苦労する点といえばやはりAppleの審査が厳しいということでしょうか。Duetもそうですが、Touch Icon Creatorも審査では泣かされました。語れば長くなるので今日はこれくらいにしておきますが(笑)

【3】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください。

 MY辞書登録の日々のダウンロード数などから考えると本当にiPhoneは売れているんだなと思います。MY辞書登録はそれほどランキング上位ではないし、国内だけがターゲットであるにもかかわらずコンスタントにダウンロードされています。さらに上位のアプリのダウンロード数を想像すると本当に凄い数のユーザーがいるんだなと思います。iPhoneアプリでビジネスをするのは難しいとも言われますがこれだけのユーザーがいるのだからチャンスは十分あると思います。

【4】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?

 年配の方や若い女性など今までスマートフォンなどに興味のなかった方々が増えて来ているように感じます。私の場合出来るだけ多くの人にアプリを使ってほしいと思っているので、あまり特定の層はイメージせずに誰でも簡単に使えるアプリを作るように心掛けています。

【5】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?

 Androidなども増えてくると思いますが、iPhoneはやはり順調に伸びるのではないでしょうか。ユーザーエクスペリエンスの面でiPhoneはひとつ頭が抜けていると思います。キャリアの問題が解決すれば一気にユーザーが増える可能性もありますね。

 iPadについても競合が多そうですが、来年に出ると予想されている薄型、軽量版などが出れば一気に台数を増やすと思います。

 何はともあれiPhoneユーザーはTouch Icon Creatorを一度使ってみて下さい! ホーム画面に好きなアイコンを作れて、電話やSMSがワンタッチで呼び出せるのですごく便利になりますよ。あとiPadユーザーはDuetですね。無料版でよいのでぜひダウンロードしてお試しください!

 また、気に入っていただけたらひとことでも構いませんのでぜひAppStoreのレビューに書き込みをお願いします!

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