2011年02月19日07時00分

iPhone People+週アスPLUS 連動企画

iPhoneゲーム開発者インタビュー 第13回 gyrodesign

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※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。

 
 1枚のイラストをいくつかのピースに分割し、スライドさせて元のイラストを再現するパズルゲーム。誰もが一度は遊んだことがあるだろう。iPhoneには当然、そんな定番のゲームも豊富にそろっている。しかし、あらためてプレイしてみると、意外に簡単ではない……。

 

●SELF SELECTION

ケロパズル
ケロパズル
App Storeはこちら→ケロパズル
フリー版はこちら→ケロパズル・フリー
(C)2010 gyrodesign

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 もともとは、今年80歳の義父がPC8801の時代にBasicの達人で、趣味で作ったゲームの中に『部屋替え』というパズルゲームがありました。今回それをiPhoneアプリにして皆に遊んでもらおう!というのが始まりだったのですが、保存されている5インチフロッピーは有ってもPC8801は壊れていて動かないは、いざゲームの内容を思い出してみると誰もハッキリとルール等を思い出せなくて、なんとなく...こんな感じ? 的な記憶で作り始めたものの、曖昧な記憶では面白いものが出来なくて、結局現在の『ケロパズル』になりました。

【2】このアプリを、ユーザーがどんな感じで遊ばれることをイメージされていますか?

 通勤・通学の電車内などの暇つぶしや、アクションゲーム等が苦手な方やお子さんがじっくり遊べる感じをイメージしています。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 特徴はオリジナルキャラクター『ケロ』のイラストでしょうか。パズルを完成させると壁紙をゲットでき、全ての絵柄をクリアすると充電時等Dockに立てかけたまま使える『ケロ時計』がゲットできます。あと、ループ式のスライディングパズルと15パズルが1つのアプリで両方楽しめるところが特徴です。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 iPadにも対応するユニバーサルアプリ化を考えています。小さなお子様向けには画面が大きい方がいいですよね。それとGameCenter対応も検討中です。

 

KanonCalendar&Clock
KanonCalendar&Clock
App Storeはこちら→KanonCalendar&Clock
(C)2010 SUN&MOON,inc.

【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 もともとは、グラフィックデザイナーの中谷おさむさんが1984年に出版された『どこにあるかな かくれんぼすうじ・とり』(『どうぶつ』編もあります)という絵本に登場する動物や鳥等を使った子供向けのカレンダーと時計のアプリを作りたいと、発売元のSUN&MOONさんから相談を受けたものです。

【2】このアプリを、ユーザーがどんな感じで遊ばれることをイメージされていますか?

 充電時にDock等に立て掛けてインテリア的に使っていただくことや、小さなお子様が数字や時計(時間)に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。

 機能的に優れていたりクールなデザインのカレンダー&時計のアプリはいろいろと有ると思いますが、子供にも喜ばれる可愛いデザインのカレンダー&時計アプリは現在、『KanonCalendar&Clock』だけではないでしょうか。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 たくさんのアップデートを計画中ですが、一度に全てを実装という訳にはいかないので少しずつ進化する予定です。楽しみにしていてください。きっとこの本が発売されている頃にはver1.5としてiPhoneにも対応したユニバーサルアプリになっていると思います。

 

●iPhone一般に関する質問

【1】まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。

 もともと長い間アップル製品を使っていて愛着もあったので、iPhoneも発売とほぼ同時に入手したのですが、普段はFlashでアプリ開発等の仕事をしているため、iPhoneアプリの開発に興味はあってもなかなか時間が割けない状態だったところ、今年の始め頃にAdobe Flash CS5のプレリリースプログラムに参加させていただく機会があり、Flash CS5の新機能『Packager for iPhone』によってFlashでiPhoneアプリが作れるようになった! とのことで、iPhoneアプリを作ってみることにしました。

【2】他のプラットフォームとは違う、iPhoneアプリ開発の魅力をお聞かせください。逆に魅力ではなく、苦労される点もあれば、お聞かせください。

 アプリの価格を高く設定しにくい市場なので、あまり売れなかった場合のことを考えると多人数での開発がしにくいため、個人に多くのスキルが要求されるような気がします。

 開発環境については、Flash使いにとっては開発言語の問題もそうですが、Flashのような手軽さでアニメーションを作れないため苦労も多いのですが、Flash製のアプリが認可されるようになったので、アプリの種類によっては向いている開発環境を選択し、使えるようになってきたのは嬉しいですね。

【3】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください。

 やはりスマートフォン向けのアプリ市場としては世界で一番アプリ数が多いため、対象ユーザー数がとても多いことが魅力だと思います。何十カ国もの人達に自分の作ったアプリで遊んでもらえるのはとても光栄です。反面、毎日多くのアプリがリリースされるためプロモーション方法を工夫しなければアッという間にランキング圏外になってしまい、手間暇かけて作ったアプリでも多くの人に使ってもらえない可能性があり、特に海外でのアピールを考えた場合に日本語以外での表示やプロモーション等が重要になるので、特に英語力をアップさせねばいけないと悩んでいます。

【4】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?

 最初の頃と違い、またiPadの登場もあってユーザーの年齢層も広がりをみせていると思っていますので、あまり意識はしていないのですが、じっくり時間をかけて攻略するアプリよりは生活の隙間に息抜き程度で遊びたい層向けを対象にしていると思います。あと対象ユーザーとしては海外(特にアメリカ)はユーザー数の桁が違うので、日本人にしか作ることのできない海外向けのタイトルを作っていかなければならないと考えています。

【5】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?

 これからは毎年、ハードウェアのスペックも良くなってくるでしょうし、それに伴って多くの新しい体験が出来るようになってくると思います。ただし、これからはiOS以外のスマートフォンとの競争も激化すると考えてます。開発者は多くのプラットフォーム向けの技術を身につけないといけなくなっていくでしょうね。

 ジャイロデザインは、昔『ダブルドラゴン3』や『初代熱血硬派くにおくん(スーパーファミコン)』等の音楽を担当していた井上晃が立ち上げたブランドです(ダブルドラゴン3の音楽は野崎貴朗氏との共作)。まだiPhoneアプリ開発は始めて間も無いため『ケロパズル』『ケロパズル・フリー』『KanonCalendar&Clock(開発参加)』と数は少ないですが、今後はゲーム以外にも楽器アプリ等の開発予定があります。多くの皆さんに楽しい時間を過ごしていただけるアプリ作りを続けていきたいと思っています。まずは是非無料の『ケロパズル・フリー』をダウンロードして遊んでみて頂けると嬉しいです。

gyrodesign AppDev

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