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MWC2011:スマホ向けCPU“Snapdragon”シリーズに新アーキテクチャー“Krait”登場

2011年02月15日 00時56分更新

バルセロナで開催されるモバイルの祭典Mobile World Congressを最速レポ
週アスPLUS:MWC 2011 最強特集

クアルコムのブース
Snapdragon:新アーキテクチャー“Krait”
↑MWC開催初日は、現行チップセット搭載機の展示がメインだが……。

 スマートフォン向けCPUとして、すっかりおなじみ“Snapdragon”シリーズに、新アーキテクチャー“Krait”を採用した製品群が発表になりました。Kraitの特徴は、以下。

・コア当たり最大2.5GHzのクロックスピード
・現行のARM社製コアと比較し、150パーセントの高パフォーマンス
・現行のARM社製コアと比較し、65パーセント低消費電力
・Krait搭載したチップセットはシングルコア、デュアルコア、クアッドコアで製品化
・クアッドグラフィックスコアとなるGPU、Adrenoを搭載、またはLTEモデム搭載モデルの製品化

 品番はシングルコアの『MSM8930』、デュアルコアの『MSM8960』、クアッドコアの『APQ8064』。それぞれの特徴は以下。

シングルコア:MSM8930 ※サンプル出荷予定:2012年初頭
・LTEモデムを統合した世界初のシングルチップソリューション。LTEのマスマーケット向けスマートフォンを製品化
・初期“Adreno”の6倍のグラフィック性能をもつグラフィックスコア“Adreno 305”搭載

デュアルコア:MSM8960 ※サンプル出荷予定:2012年Q2
・3G/LTEのモデムを統合した世界初のデュアルコアソリューション。高機能スマートフォン、タブレット向け。
・非同期で動作するデュアルコアCPUにより効率的な動作を実現
・初期“Adreno”の8倍以上のグラフィック性能をもつグラフィックスコア“Adreno 225”搭載

クアッドコア:APQ8064 ※サンプル出荷予定:2012年初頭
・おもに次世代のコンピューティング機器・エンターテイメント機器向け
・非同期で動作するクアッドコアCPUにより効率的な動作を実現
・クアッドグラフィックスコアであるAdreno 320を搭載、コンソールゲーム機レベルのゲーム、ユーザーインターフェースを実現
・クアルコムの3G/LTEモデムチップMDM (Mobile Data Modem) とシームレスに接続

 2月15日開催のHTCプレスカンファレンスで、デュアルコア搭載機が公開になる見込みです(さすがにクアッドは先かと……)。現在、HTCブースは現行モデルばかりなので、ブースレポも少々お待ちくださいね。


3Dグラフィックスのデモ

Snapdragon:新アーキテクチャー“Krait”
Snapdragon:新アーキテクチャー“Krait”

 ↑Adrenoグラフィックコアの3Dグラフィックスデモを行なっていました。3Dメガネを利用したモバイルデバイスって、逆に新鮮かも?

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