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週アスPLUS:CES 2011 最強特集
↑左がモトローラ『ATRIX』、右がLG『Optimus 2X』。並べて見ると、ATRIXのほうが少し天地が短く、ややコンパクトであることがわかる。 |
現行機に比べ5倍速いFlashプレイバック性能、コンソール並みのゲームプレイをうたうNVIDIA Tegra2搭載のSuperPhone2機種がデビューした。
1台はMOTOROLAの『ATRIX』、もう1台がLGの『Optimus 2X』だ。Tegra2はデュアルコアCPUと省電力版GeForceを組み合わせたもので、非常に高性能なモバイル向けプラットホームだ。
スペック表を見るとわかるように、CPUクロックは1GHzとなっている。いわゆるフルHDの1080P動画のデコードはH.264やDivX系は当然として、VP8、WMVなど主要なものはほぼすべてカバーしている。
これに、デュアルコアを生かしたAndroidならではのマルチタスク処理が加わることで、快適なモバイルコンピューティングを実現するという。
プロセッサー性能 | |
CPU | デュアルコアARM Cortex A9(1GHz×2) |
L2キャッシュ | 1MB |
L1キャッシュ | (32KB/32KB)1コアにつき |
メモリー性能 | |
周波数 | DDR2-667(Tegra250)、LPDDR2-600(Tegra230及び一部のTegra250) |
メモリーサイズ | 最大1GB |
GPU | |
アーキテクチャー | ULP GeForce |
コア数 | 8 |
OpenGL ES対応バージョン | 2.0 |
OpenVG | 1.1 |
EGL | 1.4 |
動画対応 | |
デコード | H.264 VC-1 AP MPEG2 MPEG-4 DivX 4/5 XviD HT H.263 Theora VP8 WMV Sorenson Spark Real Video VP6 |
エンコード | H.264 MPEG4 H.263 VP8 |
ディスプレーサポート | |
液晶解像度 | 1024×600ドット(Tegra230) 1680×1050ドット(Tegra250) |
コントローラー | 2パネル同時制御 |
HDMIサポート | HDMI1.3(1920×1080ドット) |
NVIDIAのテクニカルマーkティングディレクター、ニック・スタン氏。SuperPhoneに搭載されるTegra2について詳細を語ってくれた。 |
グループインタビュー後に行なわれたAutoMotive(車載向け)デモ担当のフィル・アトキン氏。 |
NVIDIAブース内で行なわれたグループインタビューでは、処理性能の高さがわかる一例として、LGのOptimus 2Xでの連射撮影を見せていた。600万画素で最大6連射撮影できており、確かにゲーミング性能以外にも、スマートフォンにとって処理性能が重要であることがわかる。
またデモ機を触っているとすぐ気付くことだが、現状で実装されているOSはAndroid2.2ながら、手持ちの2.3搭載のNexus Sと比較しても、アプリケーションドロワー画面での縦スクロールが目に見えて速かった。
実機が出るころには、いずれもAndroid2.3でのデビュー(もしくは発売後のネットワークアップデートで2.3に変更)する予定という。さまざまな点で、サクサク感を感じるユーザーエクスペリエンスが期待できそうだと感じた。
なお、Tegra2のグラフィック性能については、おおまかに言って2006年ごろのローエンドグラフィック程度の3D処理性能があるという。高い処理性能と消費電力は多かれ少なかれトレードオフの関係にあるが、この点については「非常に優れたパワーマネージメントを搭載している」(ニック氏)ため、心配しなくて良いそうだ。ちなみに、両機種ともにバッテリー容量は比較的大きく、ATRIX 4Gが1930mAh、Optimus 2Xは1500mAhを搭載する。
↑右のLG Optimus 2Xの底面には3つスリットがある。おそらく中央が接続端子、左右のスリットはスピーカー(あるいは片方がマイク)だと思われる。 |
↑ATRIX 4Gの背面。カーボン調のプリントが施されていてスポーティーな外観。 |
↑ATRIX 4Gのシステムインフォ画面。デモ機ではAndroid2.2。ニック氏によれば、デビュー時から2.3になるか、間に合わなくても発売後にオンラインアップデートで2.3になるとのこと。 |
↑ATRIX 4Gと違って、カメラの位置は中央にある。Nexus Sの背面のようなGoogleロゴが印象的。 |
↑こちらもデモ機のバージョンはAndroid2.2。「製品発売時には2.3でのデビューする」(ニック氏)。 |
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