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CES2011:Android&Win7デュアル起動のハイブリッドタブ『IdeaPad U1 Hybrid』写真レビュー

2011年01月09日 13時05分更新

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IdeaPad U1 Hybrid

 CES2011期間中、ラスベガス中心部のホテル内クラブを貸し切りで行なわれた、レノボのプライベートショーにて、2つのOSを切り替え起動するハイブリッドタブレット『IdeaPad U1 Hybrid』がプレス向けに披露された。
 IdeaPad U1 Hybridはまず、2011年3月に中国市場向けに出荷され、その後順次、今年中を目処に他国での発売も行なっていく。ただし、現時点で“他国”に日本が含まれているかは不明だ。
 価格は、1)タブレット部分のみ(米ドル換算$520程度=4万3160円程度) 2)タブレットとノートPCふうドックとのセット(米ドル換算$1300程度=10万7900円程度) という2パターンで行なわれる。
 タブレットのみを指す場合は、製品名が『LePad U1』となる。ちなみに、LePadは『楽Pad』という意味だとのこと。

IdeaPad U1 Hybrid

 U1のデザインコンセプトそのものは、昨年のCES2010にて、まったく同じ会場でデビューしたものと同じだ。ただし、昨年はSkylight OSと呼ばれる、Linuxベースの独自OSを搭載するという触れ込みで、デモンストレーションを行なっていた(昨年の動画レポートはこちらから)。だが、Skylight OSはその後、正式にキャンセルになり、今回のAndroidベースへと切り替わったという。

IdeaPad U1 Hybrid
↑天板はポップなキャンディレッドで、半透明の樹脂素材でできている。タブレットの周囲を覆うようにぴったりとハマる仕組みだ。
IdeaPad U1 Hybrid
↑パームレスト部分は凹凸のあるラバー素材。同一の素材はタッチパッド部分まで覆っている。適度なフリクション感としっとりした肌触りがあるので、なかなか心地良い。

  昨年は市販化をにらんだ参考展示という位置づけだったため、各部の処理がいかにも試作機然としていたが、今回は3月発売を控え、当然ながら市販仕様の仕上がり。
 ノートPCモードではWindows7で動き、画面を切り離すと、軽量でタッチ操作性に優れたAndroidに瞬時に切り替わる、というのが本機のコンセプトだ。
 実際の切り替え操作は、Androidへの切り替えの方が早く、Windows7に戻る際は2〜3秒待つ。おそらく、Windowsに戻る際はディスプレイ表示などのドライバー読み込みが必要になるため、そのディレイがあるものと思われる。

IdeaPad U1 Hybrid
↑人差し指で押しているのが、画面の分割線の中心にあるボタン。領域の拡大縮小操作は非常にスムーズかつ自然で、ひっかかりなどは一切感じなかった。
IdeaPad U1 Hybrid
↑マイコンピューターのストレージを表示させたところ。Cドライブがノート型ドックの内蔵HDDで、Dドライブがタブレット部分の内蔵ストレージになっている。
IdeaPad U1 Hybrid(CES2010)
↑昨年のCES会期中の展示されたU1Hybridの展示の模様。質感からして、今回のものとは別物のような完成度。

 AndroidモードでのUIはSkylight OSそのものだった。OS自体はキャンセルになったものの、先進的でスムーズな操作感のUIはそのまま移植したということのようだ。
 このUIは、画面を田の字のように4つの領域に分け、中央のボタン部分を上下左右にスライドさせると、画面の分割配分が変わるというおもしろい仕様になっている。タブレットによくある画面遷移などなしで、アプリのランチャー/音楽ライブラリー/動画ライブラリー/電子書籍ライブラリーなどを直感的に呼び出せる仕組みだ。
 非常にヌルヌルと滑らかに動くので、操作感も心地良い。画面を左右にスワイプすると、通常のAndroidに見られるドロワー的なUIも表示でき、純粋なAndroidタブレットとして使うこともできる。

IdeaPad U1 Hybrid
↑iPadのキーボードDockのような位置づけ。iPadは縦画面で置くのに対して、U1は横画面で置く。キーボードはThinkPad Edgeシリーズと同じようなデザインで、タイピングした際の剛性感がしっかりとしていて好印象だった。
IdeaPad U1 Hybrid
↑側面から見たところ。電源をつなぐことで、充電しながら使用することができる。折りたたみができない点と、HDDなどストレージを内蔵しない点がノートブック型ドックの違いだ。

  OSを切り替えるとなると、データの同期がどうなるのか気になるが、その点は自動的にタブレットと、Windows部分のストレージを同期するとのこと。なお、タブレットには16GB/32GBのSSDを搭載、ノートPC風ドック部分には320GBのHDDを搭載する。Windows上から見ると、Android側のストレージはDドライブとして見えるので、選択的にファイルを保存することもできる。

  なお、タブレットモードを積極的に使うユーザー向けには、アクセサリーとしてストレージ機能を持たない、キーボードドックも提供される(価格未定)。

※動作の模様を収録した動画は編集が進み次第、追って公開していきます

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