12月10日にシャープが『メディアタブレット』を、ソニーが『リーダー』を発売します。前者は多機能スレート端末、後者は電子書籍特化型。端末の機能やターゲットも異なる製品ではありますが、どちらも発売時点では電子書籍を本命コンテツとしているのは確か。さっそく、両機を比較してみましょう。
シャープ『メディアタブレット』 |
↑ソファーなどでの利用想定した大型の“ホームモデル”(右)と外出先での利用を想定した小型の“モバイルモデル”がある。 |
シャープは“ガラパゴス”ブランドから『メディアタブレット』を発売します。ホーム画面を“本棚ふう”にして、雑誌の購入から閲覧、管理が行なえるなど電子書籍に特化したインターフェースを搭載していますが、SNSアプリやゲームアプリ、ウェブブラウザーも搭載し、動画の視聴も可能です。
ホームモデル
●5万4800円 ●765グラム ●177(W)×14.7(D)×286(H)ミリ
モバイルモデル
●3万9800円 ●220グラム ●92(W)×12.9(H)×167(H)ミリ
予約受け付けを3日に開始しており、販路はウェブと通販に限定。量販店などでは展示のみを行なう予定です。
ツタヤガラパゴス |
↑ツタヤがコンテンツを提供する。コンテンツは『日経新聞』はじめ、ビジネス雑誌が充実だ。 |
コンテンツの購入は、オンラインストア“TSUTAYA GALAPAGOS”から。定期購読を申し込めば“プッシュ型”で決まった時間に自動で最新のコンテンツをダウンロードしてくれます。
ソニー『リーダー』 |
↑中型の“Touch Edition”と小型の“Pcoket Editon”があるが、サイズのちがいはそれほど大きくない。 |
いっぽう、ソニーの『リーダー』は店頭でも販売する予定。現在、予約受け付け中です。
Touch Edition/6型
●2万4800円 ●215グラム ●118.8(W)x9.6(D)×168.0(H)ミリ
Pocket Edition/5型
●1万9800円 ●155グラム ●104.3(W)x8.5(D)×145(H)ミリ
リーダーストア |
↑ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社らが出資する“ブックリスタ”がコンテンツを提供。 |
コンテンツは“ReaderStore”からいったんPCにダウンロードし、USBケーブルで端末に転送するしくみ。米国ではWi-FIで端末に直接コンテンツを取り込めるモデルもあるのですが、日本ではまだ発売されないようです。
両端末の違いですが、最大ポイントは、やはり画面。『メディアタブレット』は液晶、『リーダー』は電子ペーパーを搭載しています。画像が多い雑誌なら発色がよく写真がクリアーに見える前者、小説などを長時間読むなら少電力で目が疲れにくい後者がおすすめです。
個人的には大きなデバイスが好きなので(カラダもデカイので)、『メディアタブレット』のホームでしょうか。『iPad』を買ったものの、いまいち使いこなせていないので(満足はしていますが)、こういう使い方を限定されたガジェットのほうが自分に合う気がします。『リーダー』は、より単独で利用できたら『キンドル』のライバルとなり得たと思うのですが……。といいつつ、両方買えよとパワハラ受けているのもまた事実……。お金……。
“ホームモデル” |
↑ワタシが注目しているのは“ホームモデル”。雑誌は、やっぱり写真を楽しみたいので画面が大きいのはうれしい。外出時はスマホを使うから、ここは割りきって“自宅で雑誌ごろ寝読み”専用にコレが欲しい。 |
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