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“オマケ”だって集めればお宝!? 『ノベルティミュージアム』開館

2010年10月12日 17時39分更新

 誰しも子供のころ、“オマケ”付きお菓子を親にねだった経験があるハズ。また、ペットボトルのキャップやギザギザのついた10円玉など、一見すると価値のないようなものでも“なんとなく”集めていたことがないだろうか?
 そんな“オマケ”や身の回りのモノを本気で集めた博物館『ノベルティミュージアム』が10月10日 東京中央区にオープン。館内には『グリコのオモチャ』や『マクドナルドのハッピーセット』などの馴染み深いモノから、昭和30年代の貴重な商品まで幅広く数千点規模で陳列されている。

ノベルティ
ノベルティ

 ところ狭しとさまざまなノベルティグッズが並ぶ。「ああ、前にこういうのあったな」というモノから「こんなものが!」という発見まで、見ていてまったく飽きない。

 展示品の多くは館長を勤める経済アナリスト森永卓郎氏と、副館長で庶民文化研究所所長の町田忍氏の提供によるものだ。森永氏の提供品で目を引くのが『芸能人のサイン入りダジャレグッズ』。これは芸能人の名前をダジャレにして物品と掛けてそれに本人のサインが入っているもので、テレビの仕事を通じてせっせと集めているという。

ノベルティ

 左から理事長の藤井勝典氏、館長の森永卓郎氏、副館長の町田忍氏。町田氏の持っている“ケロリン”洗面器は、初期に使われた女性の洗髪用で大変貴重なものらしい。“ケロリン”洗面器と言えば黄色が定番だが、初期の頃は白色だったとのこと。

 たとえば“谷村新司=谷村しんじゅ”と掛けて真珠のネックレスにサインしてあるものや、“トムクルーズ=トムクルーズリーフ”と掛けてルーズリーフにサインしてあるもの、“イルカ=イルカの置物”、“黒柳徹子=タマネギ”などだ。
 森永氏が印象に残った逸話として紹介したのが、“キャメロン・ディアス=キャラメルディアス”として掛けた森永キャラメルだ。このキャラメルは封が少しはがれているが、これはキャメロン・ディアスが「こういうダジャレをやるなら封は切った方が良いのかしら?」と封を取りかけたところを慌てて止めたらしい。しかも、最初は黒人の大柄なボディガードに睨まれて、森永氏もさすがに足がすくんでしまい、2回目にしてようやくゲットできたとのこと。
 

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 森永氏の芸能人ジョークグッズコレクション。それぞれの品にはサインした芸能人とダジャレを書いた札があり、これを見るだけでも楽しい。ちなみに、黄色い女性用下着は”ブラザートム=ブラジャートム”。森永氏がどういうシチュエーションでサインを貰いに行ったのか気になるところ。
 

 ほかにもセブンイレブンのキャンペーンで頒布されたAKB48のベアブリックは森永氏自身では25体しか集められなかったため、テレビで無念さを語ったところ、秋元康氏から特製のケース入りでコンプリートセットがプレゼントされたとか……。
 

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 最初、森永氏は手に入れられなかったベアブリックをAKB48のメンバーに直接貰いに行ったという。しかし、メンバー自身も自分のベアブリックは1体しか持っていないとのことで、貰うことができなかったらしい。このコンプリートは秋元康氏から特製のケース入りで贈られたモノ。

 さらに、その脇にある北野武氏のブリキフィギュアはオークションでは100万円以上の値段が付く貴重なものだが、北野氏が所有していたものを森永氏が1年間掛けて口説き落としてタダで手に入れたという。

 こうした逸話のある物品から、ほかでは見られない貴重なものまで、驚きと発見の多い博物館。東京の新たな観光スポットとして訪れてみてはいかが?

 ちなみに筆者が驚いたのは、京阪電鉄の700形と思われる電車の玩具に子供のような字で“佐藤しげたか”と書いてあり、「どこかの子供が自分の名前を書いた玩具を寄贈したものだろうか?」と思ったら、京阪電鉄のCEOが自分の会社の車輌にサインしたものだったことだ。こうしたスゴイものが無造作にショーウインドーに並べられているのが面白い。

●ノベルティミュージアム

ノベルティ


http://www.novelty-museum.jp/
TEL:03-6686-7074
東京都中央区入船3-10-7 有楽堂ビル2階
大人300円 小人(小学生・高校生)100円

10:00~17:00(最終入館時間 16:30まで)
月曜日休館
(月曜日が祝祭日の場合は火曜日)

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