つい先日知ったのだが、ウィンドウズ7のエクスプローラーで、アドレスバーにコマンドを入力すると、ちゃんとそれが実行される。
↑たとえば、ライブラリフォルダーのアドレスバーに“notepad”と入力してEnterを押すと…… |
↑メモ帳が起動する。 |
これは、スタートボタンの“プログラムとファイルの検索”欄でも同じことだが、違いもある。スタートボタンのほうでは、“notepad”のほか“メモ帳”と入力してもメモ帳が起動するが、エクスプローラーのアドレスバーでは“メモ帳”と入力しても何も起こらない。
いくつか試してみる。
excel
↑エクセルがインストールしてあれば(excel.exeが存在すれば)、ちゃんと起動する。 |
dummy
↑存在しないコマンドに対しては、ウェブブラウザーで“http://dummy/”にアクセスしようとする。 |
desk.cpl
↑コンパネの“画面の解像度”が起動。 |
gpedit.msc
↑ローカルグループポリシーエディターが起動 |
いずれも、ポイントは
●コマンドを入力したときエクスプローラーで開いていたフォルダーにないものでもOK。
※ただし、“ドキュメント”フォルダーの中か、デスクトップか、パスが通っているフォルダーに置いてある必要があるようだ。
●正確なファイル名を入力する必要がある。アプリケーションソフトの拡張子“.exe”をのぞき、拡張子まで入力する。大文字か小文字かはどっちでもいい。
ということだ。
もうちょっと調べてみる。(以下いちいち画像は示さない。)
folder
同じウインドーでフォルダーが開く。
shortcut
ショートカットをつくった場合は、ショートカット名の入力でアプリが起動したりフォルダーが開いたりする。この場合、ショートカットは正式には
shortcut.lnk
のように“.lnk”という拡張子が付くが、省略可。ショートカット自体が、今開いているフォルダーかデスクトップか“ドキュメント”かパスの通ったフォルダー内にあれば、本体のファイルはどこにあっても構わない。
ごみ箱
ごみ箱が開く。その他、c:user<ユーザー名> の中にある、
アドレス帳、お気に入り、スタート メニュー、デスクトップ、マイ ドキュメント、マイ ピクチャ、マイ ビデオ、マイ ミュージック、リンク
も、その通りに入力すれば、そのフォルダーが開く。c:user<ユーザー名>の中にあってもこれ以外のフォルダーは開かない。
test.txt
パスが通っているフォルダーかデスクトップか“ドキュメント”にtest.txtが存在すれば、規定のテキストエディターで開く。つまり、○○.exeというような実行ファイルだけでなく、○.txtや、○.docなどのデータファイルでも、それをダブルクリックしたときと同様に規定のアプリケーションで開くということだ。
週アス.txt
漢字カタカナなどでもちゃんと開く。これは、フォルダーやショートカットでも同じだった。
たんにアプリケーションが起動するだけでなく、開くファイルも指定できるだろうか? たとえば、今開いているフォルダーにtest.htmlというファイルがあったとする。
notepad test.html
とやると、ちゃんとメモ帳でtest.htmlが開かれる。
test.htmlがないフォルダーを開いて同様に
notepad test.html
とやると“ファイルtest.htmlが見つかりません。新しく作成しますか”というメッセージ。
つまり、コマンドファイル自体はパスが通っている場所にあればいいが、引数としてファイルを指定した場合は、今開いているフォルダーが対象となるということのようだ。
note*.exe
ワイルドカードは使えるかということだが……。たとえば、test1.txtとtest2.txtと2つのファイルがあって、test?.txtとやったら、両方とも開く?
ダメだった。ワイルドカートは使えないっぽい。
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で、それがどうした。という話だが、個人的には以下のような使い方ができるのがうれしいかな。
以前に「リストアップされた名前のフォルダーをいっきに作る方法」というエントリー(2010年2月23日)を書いたときに、コマンドプロンプトでのやりかたを紹介した。
そのとき、
1.フォルダーを作りたい場所に、フォルダー名の一覧である“list.txt” を置き、そのフォルダーの何もないところでshiftキーを押しながら右クリックして“コマンドウィンドウをここで開く” を選択。
ただし、なぜか“ドキュメントライブラリ”内だと“コマンドウィンドウをここで開く”メニューが表示されないっぽい。ので、デスクトップなどほかの場所を使用する。
と書いたが、まず、わざわざ“コマンドウィンドウをここで開く”を選択する必要がない。それは、エクスプローラーのアドレスバーに、たとえば次のように書けばいいからだ。
cmd /c "dir /a-d /b > fileslist.txt"
これで、今開かれているフォルダー内のファイル一覧が、そのフォルダーに作られる。
cmd /c "<コマンド>"
で、そのフォルダーでコマンドウィンドウを開いて<コマンド>で指定したコマンドを実行したのと同じことになる。
先に書いたように、コマンドやアプリケーションソフトは、そのフォルダー内になくても構わないのに、この<コマンド>に書かれる引数などは、アドレスバーに入力したフォルダーのみが対象となることに注意。
ただし、“コマンドウィンドウをここで開く”が表示されない“ドキュメントライブラリ”に対してもコマンドは実行できるが、対象フォルダーがどうやら
c:Windowssystem32
になってしまう模様。これは残念。
まぁ、こんなコマンド(cmd /c "dir ~~)いちいち覚えるのも大変なんだけど。残念ながら、お気に入りへの登録はうまくいかなかった。登録自体はできるのだけど、いま開いているフォルダーを認識してくれないっぽい。アドレスバーの右端の▼を押せば入力履歴が出るので、多少は利用できるかな。
なんかマニアックな話ですみません。
この記事に対するご意見ご感想や、「パスが通ってるどういうこと?」みたいな詳細が知りたい人は、週アスコミュニティーのWindows7の部屋「週アスブログ記事コメントスレ」で質問してみてください。
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