まぁ、めったに起こらないことかもしれないが、下の画面のようにファイル名やフォルダー名が消えてしまうことがある。
↑なんのファイルかわからない！
やっかいなことに、一見、どうしてこのようなことになったのかがわからないし、簡単には元に戻す方法もわからない。どこかのメニューを選んだわけでもないし、なんかの設定でなんかの項目にチェックマークを入れたわけでもないから。
実はこの現象は、Shiftキーを押しながらファイルを開くと起こる。
↑フォルダーを普通に開いた場合。
↑Shiftキーを押しながら開いた場合。消えちゃった！
しかし、必ず消えるわけではなく、いろいろ複雑な条件がからみあっているようだ。間違っているところもあるかもしれないが、私がいろいろ開いたり閉じたりして調べた範囲では以下のような感じだった。“ファイル名”とあるのは、フォルダー名も含む。
a）フォルダーを別ウインドーで開く場合は、Shiftを押しながら開くとファイル名が消える。もう一度同じことをするとファイル名が表示される。
b）フォルダーを同じウインドーで開く場合。 一度、Shiftを押しながら、フォルダーを開くと、ファイル名は表示されたままだが、“ファイル名非表示モード”とでも呼べる状態になる。
いったんフォルダーを閉じ、Shiftを押さずに再度開くと、ファイル名が消えている。F5キーを押して更新してもダメで、フォルダーを開き直す必要がある。もう一度同じことをすると、“ファイル名表示モード”とでも呼べる状態に戻り、フォルダーをいったん閉じて開き直すとファイル名が表示される。
c）上記、a）、b）いずれの場合でも、ファイル名が消えるのは“特大アイコン”から“小アイコン”までのアイコン表示にしてある場合。“一覧”、“詳細”、“並べて表示”にしてあるときはファイル名、フォルダー名は消えない。
↑表示ボタンを押して“一覧”、“詳細”、“並べて表示”のどれかにすればファイル名は消えない。
d）ところが、ファイル名非表示のときに、Shiftを押しながらツールバーの“表示”ボタンで“特大アイコン”から“小アイコン”までのどれかを選ぶと、“詳細”もファイル名非表示になってしまう。もう一度同じことをすると、“詳細”だけファイル名表示に戻る。
↑“詳細”もファイル名が消えちゃう。
e）上記条件を満たしていても、ファイル名が消えなかったり、元に戻らないことがあり、条件に不明点がある。私が気づいていないだけかもしれないが。
というわけで、うっかりShiftキーを押しながら、フォルダーを開くとファイル名が消えちゃうことがあるので注意しよう！という話。元に戻すのに、もう一度Shiftを押しながらそのフォルダーを開いてもいいのだけど、もっと確実な方法がある。
1.ファイル名が非表示になってしまったフォルダーの何もないところで右クリックしてプロパティを表示する。
2.“カスタマイズ”タブを開く。
3.“フォルダの種類”欄のドロップダウンリストから“画像またはビデオ”を選択し、“OK”ボタンを押す。最初から選択されている場合はそのままでいい。
4.もう一度、フォルダーの何もないところで右クリックし、“表示”という項目にカーソルを合わせる。
5.するとサブメニューの下の方に、“ファイル名を非表示”という項目があるので、このチェックをはずす。すでにはずれているのにファイル名が非表示になっている場合は、いったんチェックを付けて、改めてチェックをはずす。
6.上記3で変更した“フォルダの種類”を元に戻す。
この戻す手順からもわかるように、もともとこの機能は“画像またはビデオ”をサムネイル表示するときの機能だったようだ。たぶん画像を多く表示できるようにするためのものなのだろう。
↑通常の画像（またはビデオ）のサムネイルアイコン表示。
↑ファイル名を非表示にすると、アイコンをたくさん表示できる。
しかし、画像ファイル以外でもファイル名が非表示になってしまったり、元に戻す方法が明確でないなど、バグと言わざるをえない。少なくともユーザーからみたら、そうだ。
（加藤兄）
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