ビスタの初期状態で、画面右上に表示されているサイドバーガジェットの時計。この時計の画像データを編集して、オリジナルの盤面を作ってみたいと思います。
注:以下のネタはビスタの正規の使用法ではありません。お使いのパソコンによってはうまくいかない可能性があります。また、実際に試してみる場合は自己責任でお願いいたします。
サイドバーガジェットの時計のデータは、
C:Program FilesWindows SidebarGadgetsClock.Gadget
というフォルダーの中にある。この中のimagesというフォルダーを開いてみると、時計の盤面が“.png”形式のたんなる画像データとして保存されていることがわかる。
で、この画像データを編集してみたら、ちゃんとガジェットの盤面のほうに反映されることがわかった。
以下、やりかた。
まず、上記の
C:Program FilesWindows SidebarGadgets
に入っている
Clock.Gadget
というフォルダーを、フォルダーごと
C:Users(ユーザー名)AppDataLocalMicrosoftWindows SidebarGadgets .....(1)
にコピー。普通にドラッグ・アンド・ドロップすると移動になってしまうので、Shiftを押しながらドラッグ・アンド・ドロップするなど、必ずコピーすること。
ちなみにこの(1)フォルダーは、『Windows Live Gallery』などからダウンロードしたサイドバーガジェットが保存されるフォルダーだ。
↑初期状態だとAppDataフォルダーは表示されないので、コントロールパネルのフォルダオプションで“すべてのファイルとフォルダを表示する”をチェックしておく。
↑“.png”という拡張子も、“登録されている拡張子は表示しない”にチェックがついていると表示されないので、チェックをはずしておく。
↑Clock.Gadgetフォルダーのコピー後にガジェットギャラリーを見ると時計が2つ表示されるが気にしない。編集できるのは右側の時計になる。
編集は、必ずこのコピーしたフォルダー内の画像に対して行なうこと。もとの画像を編集すると元に戻せなくなる可能性がある。
次に、コピーしたフォルダーのimegesフォルダーを開き、画像をグラフィックソフトで編集して保存。このとき、ファイル名を変更しないよう必ず“上書き保存”する。画像形式が.pngなので.pngを扱えるグラフィックソフトが必要。ビスタ付属の『ペイント』も.pngを扱えるが、半透明表現ができないのであまり適していない。『Photoshop Elements』のような市販ソフトか、『gimp』のようなフリーソフトを使う。
あとは、ガジェットギャラリーから、右側の時計をダブルクリックするか、右クリックメニューから“追加”すれば、編集した盤面の時計がサイドバーに現われる。もともと表示されていたほうの時計は“×”マークを押して閉じてしまおう。
ところで、盤面は8種類あって、1つの盤面につき、6つないしは7つの部品がある。すべてがっちり自分オリジナルにするのはかなり大変だが、とりあえず試してみたい場合は、
trad.png
という画像ファイルだけを編集してみるといいだろう。
なお、サイドバーに編集中の時計が表示されていると、画像の保存ができない。いったん時計を閉じてから画像を編集、保存し、再度追加するという手順をふむ必要がある。
↑最初に入っているのはこの8種類。trad.pngは左上の時計の盤面。
参考までに、私が1週間くらいで作った盤面データをアップしておく。
盤面データファイルをダウンロード(vista080519_clock.zip, 489KB)
zipで圧縮してあるので、解凍し、出てきたすべての画像ファイルを、いったん時計を閉じたうえで、上記
C:Users(ユーザー名)AppDataLocalMicrosoftWindows SidebarGadgetsClock.Gadget
の中にコピー、画像ファイルを置き換える。
で、時計を表示すると、次の8つの盤面に変わっているという寸法。
↑私が作った盤面。いまいち詰めの甘いところもあるのは見逃してください。
なお、zipファイルの中に、実際に全画像を編集する際の注意点を記したhtmlファイルも同封しておくので参考にしてほしい。
(加藤兄)
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