週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ログオン画面のスクリーンセーバー、変更はできるけど……

2008年05月03日 18時45分更新

ウィンドウズビスタ起動時のログオン画面のスクリーンセーバーは、コントロールパネルでは変更できないけど、レジストリを書き換えれば変更可能。

vista08050301.jpg
↑ログオン画面。メーカー製PCでパスワード設定をしていない場合などは、起動時にはこの画面にならないかも。スタートメニューから“ユーザーの切り替え”や“ログオフ”を選んでも、ほぼ同じ画面になる。

vista08050302.jpg
↑ログオン画面で10分間ほうっておくと、このスクリーンセーバーが起動する。

vista08050303.jpg
↑コントロールパネルの“デスクトップのカスタマイズ”→“個人設定”→“スクリーンセーバー”では、ログオン時のスクリーンセーバーを設定することができない。

vista08050304.jpg
↑スタートメニューの“検索の開始”欄に“regedit”と入力。上の方に“regedit.exe”が表示されたら、それをクリックするか、Enterキーを押す。

注:レジストリの変更は、一歩間違うとパソコンが起動しなくなるなどの危険性があります。実際に試してみる場合は、自己責任でお願いします。

書き換えるレジストリキーは
HKEY_USERS.DEFAULTControl PanelDesktop
で、この中にある次の3つの値が対象になる。
ScreenSaveActive
ScreenSaveTimeOut
SCRNSAVE.EXE

vista08050305.jpg
↑レジストリエディタが起動する。フォルダーをたどって対象キーを表示させる。

(1)ScreenSaveActive
 初期値 1
 ここを0に変えると、ログオン時のスクリーンセーバーが起動しなくなる。
(2)ScreenSaveTimeOut
 初期値 600
 どのくらいアイドル状態(キーボードもマウスも触らない状態)が続いたらスクリーンセーバーが起動するかを、秒で設定。初期値は600秒=10分。
(3)SCRNSAVE.EXE
 スクリーンセーバーのファイル名をフルパスで(フォルダー名を含めて)指定。

vista08050306.jpg
↑SCRNSAVE.EXEをダブルクリックすると、“文字列の編集”というウインドーが表示されるので、“値のデータ”欄に、スクリーンセーバーのファイル名を入力すればオーケー。

……と、だいたいここまでは、TIPS系のウェブサイトにも書いてある。週刊アスキーにも載せたことがあるかもしれない。でも、ことはそう簡単ではなくて、ここからが本題。

---------------------------

 上記のやり方にしたがって、ウィンドウズビスタに最初から入っているスクリーンセーバーに変更してみると、ほとんどが、エラーが出てしまって動かない。
vista08050307.jpg
↑動かない例1。ラインアート(Mystify.scr)などを指定した場合。
vista08050308.jpg
↑動かない例2。写真(PhotoScreensaver.scr)を指定した場合。

 ウィンドウズビスタに最初から入っているスクリーンセーバーは、以下の9本がある。最初に設定してある、Windowsロゴ(logon.scr)を除くと、ログオン画面でまともに動くのは、ブランク(scrnsave.scr)だけだ。しかもこのブランクってやつは、ただ画面が真っ黒になるだけなので、おもしろくもなんともない。

名前

ファイル名

結果

Windows ロゴ logon.scr

動く

ブランク scrnsave.scr
オーロラ Aurora.scr

Direct3D 9.0が見つかりません、うんぬんというエラー。

バブル Bubbles.scr
ラインアート Mystify.scr
リボン Ribbons.scr
Windows エナジー ssBranded.scr
3Dテキスト ssText3d.scr
写真 PhotoScreensaver.scr

エラーのためスライドショーで再生できません。

そこで、ベクター(http://www.vector.co.jp/)などでダウンロードできるオンラインソフトのスクリーンセーバーを利用することになる。
vista08050309.jpg
↑ベクターのトップページで“スクリーンセーバー”で検索すれば、無料のものも有料のものも合わせて1700本以上のスクリーンセーバーがヒットする。

 まぁ、これ以上は実際に試してもらうしかないのだが、私が何本か試したところでは、ログオン画面でも動くスクリーンセーバーは半分にも満たない感じだった。

 ちなみに、ScreenSaveTimeOutの値の最小値は1のようだ。0ではスクリーンセーバーが起動しなかった。だけど、最低でも5以上くらいにはしておいたほうがいいと思う。なぜなら、1とかにすると、パスワードを入力するひまもなくスクリーンセーバーになってしまうから。入力の遅い人だとログインができなくなってしまうかもしれない。

ところで。
 スクリーンセーバーというのは、中身的には普通のアプリケーションソフトとほとんど同じものだ。なので、ためしに、レジストリエディタで“SCRNSAVE.EXE”欄にメモ帳(notepad.exe)や電卓(calc.exe)を指定してみた。
vista08050310.jpg
↑あっさりログオン画面で起動しちゃったよ。スクリーンセーバーと違って、マウスを動かしてもログオン画面には戻らず、ちゃんと計算もできる。

 アプリケーションを終了すると、ログオン画面に戻る。また、エアロはオフになるっぽい。メモ帳などで、書いたものを保存する場合は、自分のユーザーフォルダーにもアクセスできないので注意。まぁログオンしてないのだから当然。パブリックフォルダーを有効にしておいて、そこに保存する。
「で、それがなんの役に立つの?」と言われると困りますが。

(加藤兄)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう